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別視点3

太陽が照りつける中、バージニア州ラングレーにある建物にて悩ましげな60代前後に見える男が気難しい顔をしていた。


「ビュロウ(FBI)の奴らまで出てくるとはな。」


未知なる洞窟が世界中に出現し1年が経とうとした。

1万ほどの軍を動員し内部の調査を進めているが最新の兵器を揃えている我が国ですら未だに洞窟内の調査は終わっていない。

洞窟内も今までの常識が通用しない構造をしており現場の軍人からはダンジョンという呼称が広まっているようだ。

問題がダンジョンだけなら話は早かった。

未知なる金属、未知なる生物、未知なる技術、資源の宝庫だからだ。

しかし1ヶ月もすると兵士の能力が人間が出せる能力を逸脱していく者が増え6ヶ月を過ぎると超能力というしか言いようがない能力を獲得する者まで出る始末だ。

1万もの人間が新たなる能力に目覚めたのだ情報封鎖をするのは不可能、したところで他国から発表されるだろう。

そんな中、軍から一人ある能力を発現した兵士を一人借りている。

我々情報を生業にしている者にとっては最重要と言っても良い人材だ。

軍の中で発現した者は5名、一人を我々が一人をビュロウが他は軍で使うようだ。

まず我々が派遣された兵士の能力を確認すると初めにやったことは他国に送っているスパイの撤収だ。

次に組織内部の精査。

そして日本で発見された3人の子供の精査。

今私の手にはその子供達の調査結果が握られている。


「耳の長い女児はハイエルフ、獣耳の男児ハイビースト、角がある女児は龍人・・・。龍人の女児だけ職業というのがあるな・・・。王女・・・。おい日本の部下に回せ。」


電話をとり暫くすると若い女が出る。


「はい、長官どうされましたか直通電話など緊急ですか?」


「対象の警護を倍に増やせ軍の方にも連絡しておく。」


「了解しました。」


短く電話を終え机の引き出しを開け葉巻を取り出す。


「ふぅ。一番面倒そうなのが日本の女児か。我らの利益になるかそれとも・・・。」


他国に出し抜かれぬよう注意しなくてはな。

我が国が一番でなくてはいけない。


「それにしても鑑定能力とはな。我々の防諜能力の一部が無意味になるとはな。」


他国も同じ条件だろうが鑑定などの能力があるのだそれを欺く能力があっても不思議ではない。

一刻も早く他国より先に発見し実用化しなければ。


「軍だけに任せてはおけんな。我々もダンジョンに人を出すか。」


世界の軍事バランスすら変えてしまう新たな変革に様々な国が野心を燃やしていくのであった。


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