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別視点2

高層マンションが立ち並び煌びやかな夜景。

そのマンションの1つである最上階の一室で二人の男が話していた。


「長官、日本で発見された3人の子供全員我が国で管理しなくてもよかったのですか?」


問いかけられた男がワインを一口飲む。

グラスを置き両手を組み椅子に腰掛ける。


「我が国で全員の確保をしておきたかったが日本のメンツも少しは考えてやらんとな。頭に耳が生えた幼児は軍が、耳が長い幼児は資本家達が確保したのだ。まぁそのどちらも赤子同様泣くばかりで遺伝子情報だけしかわかっていないがな。」


「何故軍と資本家達に渡したのですか?我ら政府が管理するべきでしょう。」


「奴らは鼻が効く。隠していた事がバレて政府が袋叩きに遭うくらいなら先に渡して恩を、そして奴らの金で掴んだ情報を我らがタダで手に入るんだぞ。軍の方は洞窟に入った兵士の情報も提供してくれるだろう。」


「洞窟内部の出来事は流石に報告してくるのでは?」


「軍も情報を精査するとか言って小出しに情報を出してこようとするだろう。そこで我らが軍に提供できる子供と日本にいる子供の情報の提供をすると軍も情報を出してくる。我らの新しい軍事利用できそうな情報が手に入るからな。」


「資本家の方は?」


「耳が長い種族と言えば何を想像する?」


「エルフですか?」


「そうエルフだよ。エルフと言えば空想上の生き物だったが資本家達にとって一番興味を惹く特徴はその寿命。空想通りの寿命だとしたら自分に同じ遺伝子情報が組み込めれば、それが無理でも次世代の血族に残せれば。必死に研究するだろう奴らなら。」


男はもう一度ワインを口に含みワイングラスを揺らした後話し始める。


「軍の方は角が生えている空想上の生き物より実を取ったという感じだな。現実にいる動物の特徴を有しているなら動物の能力も持っているだろうと。軍にとって使える可能性が高いのだろう。」


「軍と資本家を黙らせておくにはいいと思いますが日本のメンツの為だけに1人だけ譲ったのですか?」


「勿論それだけじゃ無いさ。我々も口を出しやすく御しやすい。それにこの子供達を隠蔽していたことが市民にバレた時に市民の怒りの矛先は日本、軍、資本家達に向く。我々政府は仲裁者として名乗りでれるのだよ。」


「そんなに上手くいくのですか?」


「いくさ・・・。いや、いかせるだろうね軍も資本家も。バレた時に民間やまして他国に取られるより政府に一括管理してもらいおこぼれを貰える方がマシだからね。政府には感謝するだろうよ文字通り尻拭いをしてくれるわけだから。」


「日本の子供はどうするので?」


「使えるなら呼び寄せればいい。我々は我が国の繁栄の為に働いているのだ。同盟国であろうと自国あっての同盟国。我々に利する事が無ければ助けはせんよ。」


ワインを持っていない男がワインを持っている男に目線で許可を取りスマホの電話に出る。

話が終わり電話の内容を報告する。


「長官、日本の子供なのですが血液検査をしたところ肉体的な訓練をして1日もたっていないのにも関わらず炎症反応が少なくそれに疑問を持った者が陸軍の訓練と同じものをさせ訓練直後と1時間おき計4回血液検査をした結果2時間で炎症反応が平常値に戻ったそうです。」


「筋肉の断裂による炎症反応がなくなったという事は2時間で回復しているという事ですか・・・。至急訓練時間を増やして様子を見させなさい。」


「了解しました。」


部下らしき男が部屋から出て行き男が一人残される。


「やはり自分の意思で動ける子供の方が色々な結果がわかるのが早いか。普通の人間なら筋肉の修復には24時間ほどかかる。回復能力だけでもかなりの異常だ。まだ隠された能力もあるだろう・・・。人類の先駆者に我が国を。」


男はワインを飲み干し目を瞑り国を思う。


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