心意に惚れる男心
あらすじ
クラスメイト達が立場的に危うとしった。
**********************
蛮族の集落にいる奴隷の子どもらが悪魔の生け贄として利用されてしまうと【ルベリア帝国】は悪魔と協力して敵対国である神聖騎士国【マリアディア】に侵略活動をする可能性は高いという事実が知ってしまった。
つまりは千年樹の力のせいで発情した森人である魔王・ヒルダの力と女神・ヴィッセルの力を復活させるためにはオルゴーンとヒルダをくっつけてしまわなければならないのだ。
だが、肝心の蛮族の長であるオルゴーンは魔王・ヒルダとは腐れ縁ではあるが協力し合うつもりはないというのだ。
このままでは千年樹の力が弱まってしまえば間違えなく、ルベリア帝国は悪魔らと強力して侵略活動を活発化させる手立てを着実に動いていたのは間違えない。
このままでは協力国であるラインヴィッセル王国とエデンから派遣される兵として勇者である梨央奈達が出兵させられる可能性は高いだろうし、何よりも異世界人であるから捨て駒にするならそういった立場の人間から捨てる。
少なくとも戦争を起こした馬鹿な政治家や王族らの気持ちなど知りたくもないし、理解もしたくない。
自分よりも立場の弱い人間は捨て駒として扱われるのはどの世界でも共通の事であり、そういった人間は強い権力に優越感に支配されやすくなる。
そういった権力の欲に見劣りしてしまうような権力者は人々の上に立って先導してはならないと思っている。
「つまりはこのままその【ルベリア帝国】と神聖騎士国【マリアディア】の戦争を傍観する気なのか? 」
「いいや?そもそもこの子らを帝国と悪魔から奪ったから敵対するとは思っている。だが、神聖騎士国【マリアディア】は俺らのような種族を敵と見なして神の名を元に殺しにくるだろうな… 」
「…このまま2つの大国と争うという事か?そんなことになれば…」
「おそらくはこの蛮族という種族の血筋は消えてなくなるだろう。
だが、あの千年樹の力は女神の力でありその女神の信者らのせいで主らに重い試練を与えさせ理不尽で選択肢の余地がないのは筋違いであろう?
そんな女神どもの手助けをする気は毛頭ないのだ。そういった義理のない女は俺は好かん!!!
ゆえに女神・ヴィッセルの力の根元であるあのドエロフ… 魔王・ヒルダと森人らに協力する気になれんのだ… クロにスマンがこれは長として俺が決めた事なのだ」
オルゴーンの言い分には筋が通っている。
そして、何よりもちゃんと自身の種族を客観的に捉えて状況を把握して先が見えている長であるがわかる。
だが、この集落の蛮族の数は多くみても50人にも満たない数しかいない。
このまま、2つの大国とその協力国の数を考えれば滅びる事になるのは明白な事実である。
だが、ここで元凶の配下とも呼べる森人の魔王・ヒルダと協力関係になれたとしてもこの大国との戦力差が埋まるとは到底想えるものではないとわかっているだろう。
わかった上で筋を通して戦おうとしている。
ハッキリいってオルゴーンの様な考え方は嫌いではないというのが正直なところであろう。
「まぁ、俺もオルゴーンと話しててこのままだとクラスメイトらがその戦争に巻き込まれる可能性があるって聞けたのは大きいし、そうならないように手立てを一緒に考えねぇか? 」
「どういうつもりかは知らんが蛮族と協力する種族など… 」
「そこはあんたって器が解決してくれると思ってるからな。けど、魔王・ヒルダと魔王・ガオーン、そしてフォロットル王国と同盟を結べねぇか?」
「うむ。詳しくその辺りの話を聞こうじゃないか…」
このままこちらの要求のみを押し問答でお願いしても首を縦に振られる事は出来ないだろう。
ならば、視点を切り替えて手持ちに手札を相手に見せることで利益面を全面的に出して気持ちに揺さぶりを掛ける必要がある。
ここまでの道中で俺らにはフォロットル王国・ワーウルフ・ドワーフらの新たな国作り計画をしていた。
そこに『同盟』という形で森人と蛮族には協定を結んで欲しいと要求を出してみたのだ。
フォロットル王国には軍備は勿論であるがドワーフ産の魔道騎士兵に魔王・ガオーン率いるワーウルフ達と大同盟を結べば、例え【ルベリア帝国】と神聖騎士国【マリアディア】の戦争になったとしても魔王2人と同盟を結んだ国の後ろ盾があるために2か国への牽制になる。
「何よりもどんな事情があれど奴隷を買い漁って悪魔らの生け贄に荷担してるルベリア帝国も俺らにクソ迷惑を掛けてくれてる神聖騎士国【マリアディア】にゃ、俺個人もイラつく所はある… 」
「ふむ…。 だが、それを【実現】するのは困難ではないのか?特に蛮族は…」
「少なくとも奴隷の子どもらを助けて好かれてるあんたらをみて野蛮だと想うやつがいたら眼球を潰してやるよ。それにおれのパーティーは高レベルの女盗賊に破戒僧に頼れるベンヘイがいる。 少なくとも話してて俺はオルゴーンって男が気に入った。だから協力させてくれねぇか?」
「クククッ…ガッハッハッハー!!!そ、そうか!!!気に入ったから協力すると申し出るのか!!!中々豪胆な小猫族の黒猫であるな。 俺もお前が気に入った!!!その同盟受け入れよう!!! 」
豪快に笑うと胡座を掻いた膝を叩いて俺の要求を受け入れてくれたのであった。
このままこのオルゴーンという男を戦争で失うのは惜しい。
少なくともこういった弱者を守れる強者という存在はそうはいない。 千年樹の力の件は別の方法で増やせばいいのだ。
要は千年樹のある樹海までフォロットル王国の領土を拡大させて他種族大国として【ルベリア帝国】と神聖騎士国【マリアディア】に並ぶ巨大国家にして牽制力として力を拡大させてしまえばいいのだ。
祝50話達成しました!!! 何か知らんけど金貨貸してくださいよりも1日のPV700超えとかあったのでいけるところまで行こうとかんがえてます!!




