和平交渉へ(4)
あらすじ
口に出したらまず実行と計画を立てる
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9月中半頃には多くの高校が学校祭と体育祭という大きなイベント行事がある。
一年の頃には公立高校で親や兄弟しか来ず、他学校の生徒が来るというアニメや漫画などとは違い暇な文化祭を2日、九月のクソ暑い中、グラウンドで体育祭の踊りなどが一般的だろう。
だが、総合高校に代わりし、介護・福祉学科は他のクラスよりも男子も少なくほぼ女子主体であるために人手不足という事態が問題があった。
当時はダンスの指導をするだけと楽観視していたが、クラスの出し物で人手が足りないのが問題視されてボード工作の応援経験や実績のある俺が回された。
まさか、異世界でその時な感じで自分が新たな改革を提案して実行する立場になるとは夢にもみていなかった。
あの時みたいに人手不足よりかは指示を出す指揮官みたいで嫌だけど、口に出した以上行動に移して実行しなきゃ見下してきたカスどもと同等になるは死んでもゴメンだ。
「…まぁ、わかってたんだけどさぁ。ちょっと君ら頑張りすぎじゃない!!?」
「いや~クロ殿がアイデアを出してくれるお陰でただの鋼鉄の殺人からくり兵であった魔道騎士兵達を人々に役立てる手段に使えるとは…」
魔道騎士兵の産みの親であるゴルムスは農民から田畑の耕し方や道具などをみせて貰い、それを魔道騎士兵のからくりとして導入して農村部の拡大という大仕事をやってくれた。
「後は水路の確保だな…。水がねぇと野菜は育たねぇぞ?アルベルさん、そっちは?」
「今グスタフ様の配下達が水場を探しているがどうするつもりだ?」
「取りあえずはそこから水路を造って繋げるつもりだ。ベンケイとナタリアの力なら地面凹ます位何て事はない 」
「それはお任せあれ!後はドワーフの方々と探索に行かれたレイラ殿らですな…」
実際問題はワーウルフの領土にドワーフが逃げるしか判断できない魔物が大量発生したらしいが、ガルシア将軍、レイラ、ナタリア、それに魔王・ガオーンとその精鋭部隊とドワーフの族長と腕に自信のある数名ドワーフ戦士を連れて鉱山へ討伐に向かっている。
「そーいや、リザベラちゃんは行かなくてよかったん?」
「貴方の監視もあるけど魔王ガオーンに目の敵されてるみたいだし、貴方の仲間に…その…」
「あー…ガオーンね。ガルシア将軍が好きらしいんよ。んで、爆乳と本人の貧乳でな…」
「そ、そうだったのか!? そうはいっても困ったな…私の旦那はガウス兵長なのだが… 」
と衝撃の暴露をされた。 リザベラはフォロットル王国・ガウス兵長の結婚していたのだ。
いやいや、待て待てリザベラちゃん歳いくつよ!? えっ!?俺よりも年上なのはわかるけど多分、20前半くらいだろ!?
あれ?しかも俺と同じ異世界人だろ?
「そいや、リザベラちゃんって出身って日本?」
「さぁ?前の世界だとその日生きれるか過酷な環で・・・」
「全力で謝らせていただきます!!!誠に申し訳ありませんでしたッッー!!!!!」
「いや、そこまでしなくても。
というか2人とも困惑してるし、前の世界と変わらない環境だったけど平和になった国で渡しを助けてくれた好きな方と普通に暮らせる様にしてくれるなんて…私は貴方にお礼がいいたいくらいよ?」
うん。無闇やたらに日本人だと思うのやめよ。そりゃ、世界は広いだもんね。
平和ボケしてる日本とは違って危険でヤベェ国なんていくらでもあるし、転生があるって事はそういった環境慣れしてる人材を送る女神だっていても不思議邪ねぇけど、この世界の女神は・・・
マジで見たくれてだけで外道だぞ!?
「いや~だって異世界から転生・転移させられた奴ら多すぎるからその何か【平和ボケ】してた日本人だって自覚したわ。
確かに異世界では弱肉強食だし、そりゃ意識代えないとヤバイよな。
俺自身がクソ弱いけど、いつまでもベンヘイらに頼りぱってのもダセェし…」
「確かレベルバグだったな。確かに固有スキルが上がらねぇと個人のレベルアップが出来なくなるのはどの種族も同じだ… 」
「大方レベルバグになった時点で捨て駒にされるか魔物でも狩られる立場になるしなぁ…」
本来ならば、俺自身が最も優先的に鳴らなければならないのはレベルバクを解除する方法を探す事であるのは頭のわかってはいる。
こんな所で呑気に国や種族の為に人助けしてる場合ではないのも理解しているが、いうだけいって行動に移せねぇのはダセェし、死んでもあぁはなりたくないって大人の手本が回りに多すぎたからだ。
実際にアイデアと出して成果に繋がるってのは前の世界で働いていたらおそらく達成感と喜びに心が満たされるだろう。
だが、最初だけで後は不満を抱えながら社会の歯車の一部として搾取されると思って希望もやる気もネェが、、死んでもあぁはなりたくないって思う大人らが多すぎたせいなのか。
ここで口先だけで行動に移さないと見下してきたダメな大人達と同等になるぞ?と頭の中で自分で自分を見下されるのは癪であったからだ。
俺は口に出したら絶対に約束は守るし、何とかできる大人でありたいと思っているからだ。
実際に勇者や正義のヒーローの綺麗事はヘドが出る程嫌いであり、現実は残酷で夢も希望も努力も大半が虚しい結果になるのを知っている。
だが、それを自身が試す前に周りの大人の録でもねぇ理論に潰されるのには腹がたった。
こっちが下手にでりゃ調子に乗るバカを何人も見てきた。
前の世界の様に脅しで何とか出来る世界ではない。
バカはバカなりに知恵を使って他人と協力して助け合うのが一番強いのを俺は知ってる。