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旅立ちの為の人芝居(1)

あらすじ

勇者の剣を守護してた鎧騎士を仲間にした。

**********************


あのクソ女神どもに危うく監禁されて餓死されてる所であったが今後の目標は俺のスキルバグを治せる可能性がある【奇跡の石】を見つける事だ。


つまりは何の手掛かりも無しに異世界を探索するという無謀な挑戦でもあるからだ。


既に強力な力を持つ鎧騎士こと『ベンケイ』とは契約が済んでいる為がやらなければならない制約を作っている。


その後に晴れてこの広い世界を冒険するつもりだ。


まぁ、その前にラインヴッセル王国に戻らなければないのがめんどくさい。


「取りあえずは俺はベンケイの鎧の中から話を上手く誤魔化すからレイラは証拠としてサイクロプスと遺品を見せるのと、ナタリアは僧侶として疑問を抱いたから修行の旅に出る設定で行こう」


「まぁ~私もラインヴッセル王国に従えてる盗賊じゃないし、そういった意味じゃこの辺りを離れる選択肢も面白そうね…乗ったわ♪ 」


「確かに司教をぶっ殴って今更【エデン】に戻る気はネェし、そっちのが面白くてワクワクするからな!!乗った!!! 」


「うむ。 これから宜しく申し上げますぞ!!レイラ殿にナタリア殿。それに主殿! 」


何気に俺以外全員高ランクでおそらく、ナタリアも今回の戦闘で30後半のレベルまでは延びているだろう。

取りあえずはベンケイの鎧の中で自分のステータス画面を確認する。


名:カワグチ・トモヤ 種族:小猫族(リトル・キャット)職業:盗賊


レベル:12


固有スキル:【生命強奪(エナジードレイン):レベル1】

『能力:一定時間見つめた相手の体力・魔力を強制的に奪い取る事が出来る』



【選択スキル一覧】


・拘束能力(バインド):レベル1


・爪攻撃(スラッシュ):レベル1


・忍び足(ステルス ):レベル1


・癒し(ヒール ):レベル1


筋力+10敏捷+20 体力+330 魔力+50


器用+15 知能+30 幸運+5


経験点:0ポイント


やはりベンケイとの契約で魔力は大方取られてしまっていた。 そりゃレベル50近い精霊と契約を結ぶのに莫大な魔力は必須案件だもんな。


いくら固有スキルで体力と魔力を奪えたとしても魔力が心許ないが痛いな。


おそらく、後3レベル上がったらそこでレベルアップが止まり、固有スキルの熟練度を上げてレベルアップしなければ自身のレベルアップには至らない設定らしい。


せめて、体力と魔力の数値を入れ替えられれば体力だけの魔物(モンスター)だけでも魔力に振ることが出きれば助かるんだがなぁ。


そう思って試しにステータス画面の体力の数値を叩き、魔力の数値に持っていくと魔力の数値が増えたのだ。


もしかして、レベルバグのおかげでその辺もいい加減になってるのか?


「… まぁいいか。 逆に都合の良い事には代わりないからな。これなら魔力持ってない体力しかない魔物(モンスター)から奪い取っても魔力数値に返還できるなら儲けだな… 」


『主殿、間も無くラインヴッセル王国の領土内に入りますぞ!! 』


「あいよ。話す内容は俺が適当な設定をでっち上げるからベンケイはそれに合わせて話してくれなー 」


『うむ。心得たぞ!!!』


さてと、あの気に入らない王様とおかっぱ野郎の面を最後に拝んで梨央奈らには悪いがお別れかな。


***********************


そうして再び転移された場所であるラインヴッセル王国の王座の間に俺達は今いる。


ベンケイの中で声を聞くだけであるが、どうせ誠意とかそういった言葉を送るだけで報酬は当てに出来ないだろう。


ラインヴッセル王国の国王であるグラード3世の前にベンケイが少し前に出る形で跪いた。


「…それで?余に伝えたい事とは何なのだ?」


グラード三世の言葉にレイラが跪いたまま答えた。


「ハッ…数週間前に異世界出身の小猫族(リトル・キャット)を捉えたのですが、何やら女神・ヴィッセルに頼れ事を達成するまでは死ねないと言われまして… 」


「女神・ヴィッセルが小猫族(リトル・キャット)の黒猫の異世界人に頼み事だと…? 」


隣で佇んでいた神官のアルムニスがレイラをみた。


「はい。何でも【勇者の剣】があるダンジョン攻略を命じられていた様で… 」


「それは誠か!?それではサイクロプスを…」


「はい。そこでエデンの破戒僧であり私の幼馴染であるナタリアとこの鎧騎士…ベンケイとともにサイクロプス討伐を達成いたしました」


レイラはマジック・ポーチからサイクロプスの遺体を1体取り出すと場が騒がしくなった。


すると、アルムニスが担任である山本瑠依(やまもとるい)に声をかける。


「えっと…す、ステータス画面にはサイクロプスと名前が合って…れ、レベルさ、32です…」


「お主はエデンの僧侶のナタリアだな?問題行動を起こす破戒僧が何ゆえ女盗賊と… 」


「おあいにく様、アタシは教会のやり方に疑心暗鬼になっててエデンから旅にでる前に幼馴染のレイラから誘われて同行しただけだ…国の為じゃねぇ… 」


「コラ。ナタリア。国王様の前よ。スミマセン。何ゆえ血の気が多くてサイクロプスにトドメを刺したのは彼女ゆえその功績でお許しを…」


王座には強敵で各国共同で挑んでも討伐する事が出来なかったサイクロプスの死体がある為に信じるしかない。


「そして、異世界人の黒猫ですが…最後にこの鎧騎士と契約を結び命つきました…」


「なっ!?か、川口が死んだ…? 」


あ、この声は及川だな。 悪いが生きてるぜ。


(さてと、ベンケイ。ここからは俺とお前の仕事だ。頼むぞ?)


(お任せを…我が主よ。 )


ベンケイとは内部の魔力回路を通じて会話することが出きるために便利であるのだ。


「我は女神に役割りを与えられた精霊であった。 しかし、数百年ぶりに目覚めたが勇者がおらず、困った所を異世界人の黒猫と契約を結びその役目を変えて貰った…。自らの命と引き換えにな…」


「そうか…あの異世界人も女神・ヴィッセルが与えていたのか。 それで【勇者の剣】はどこにある!? 」


「失礼ながら王よ。我は女神から【勇者の剣】を持つに相応しい勇者の力を試す番人の役割りを与えらた身の精霊である。

ゆえに本来であれば我を倒さねば、【勇者の剣】を取るに相応しい見極める神に近い存在であったが、この様に自由にして貰った義理が在るゆえ…」


俺が死んだことよりも 【勇者の剣】のが大事なのは分かるけど、もうちょい何かあれよ。


と思ってベンケイに少し脅す内容を話して貰うとグラード三世は立ち上がりかかった王座に座り直したのだ。


「…だが、命を掛けて我を自由にしてくれた義理を通すひつようがある。王よ。【勇者の剣】はこのラインヴッセル王国に献上するゆえ場所を提供して貰いたいのだ 」


「このラインヴッセル王国に献上するとはどういう意味じゃ?」


「単純な話である。たとえ勇者の職業を持ったものでも我を越える力がなければ持つことすら出来んのだ… 試しにこの場に勇者の剣を出すゆえ異世界からの勇者を出すがいい…」


「速水梨央奈、西崎アキラ前へこい!!」


ん?オイオイ、アキラも勇者だったのかよ!?勇者二人とか聞いてネェぞ!?あの胸だけ女神が!!

ベンケイの中で梨央奈の他にアキラが勇者に選ばれていた事を知らなかったのだ。


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