表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歪みきった征服ゲーム――見えない魔王を一緒に討伐しよう!  作者: 純白
【第二部】 第五章——暗影の中の駆け引き
217/280

216 確かめ合いの儀式 

ピッ。

ピッ。


「………………」

「………………」


「本当に分かってるの? 自分が何をしたいのか」


「やりたいことはたくさんある。松美、どれのこと?」


「現実では松太って呼んでくれ。食事とか……映画とか……遊園地とか……そ、それに……子作りか……」


「人間の倫理はまだ完全に理解できていない。時に感情表現の妨げになるとも思う。でも……私は松太を手に入れたい。同時に松太に手に入れられたい。私は……あなたのものになる“人”になりたい。人間の性行為はちょうど……あれ?」


「………………」


「松……」


「シー……今は静かに、俺を抱きしめて、感じて。俺が“君が求めている相手”だって確かめてくれ」


「………………」


「本当にいいのか、かみこ。これは……二人が結ばれる儀式だ。衝動でやるものじゃない。ちゃんと考えろ。もし……あれ?」


「松太の体は温かい。松太の匂いは心地いい。松太の笑顔は優しい。松太の声は好き。松太は私に優しい……すー……すー……(強く嗅ぐ)私は……もっと松太が欲しい」


「かみこ……」


「……」


「………………」


「……松太……ドア……閉める?」


バタン。


「……始める……いいのか?」


「ん……」


カサリ、と衣擦れする音。


「………………」


「………………」


「ま……待って……ちょっと……待っ……ああっ!」


「えっ……これ、どういうことなの、松太?」


「ごめん……こんなはずじゃ……」


「えぇ……始まる前に終わっちゃったの? 医学書に書いてあることと違うじゃない」


「待って……僕に、もう一度――」


かみこは不意に松太をぎゅっと抱きしめ、幸せそうに微笑んだ。

「大丈夫……離さないで……寂しいよ……」


「か…かみこ……」


高層ビルのオフィス内――


エンジニアは六十以上の数式が表示されたモニターに囲まれ、作業に没頭していた。


その時、スマホが激しく震え、画面がピンク色に変わる。


「はは~あのガキ、ついにバイオボディとそこまで行ったか。これからが楽しみだな~」

エンジニアは作業の手を止め、長椅子に寝転びながらコーヒーを一口飲み、ピンク色の通知画面を見て微笑んだ。



(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ