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2話 ギルドカードの貰い方

シェイドさんの試験が始まりました。


まずはシェイドさんの先制攻撃のようです、風魔法の?ような刃が、筋肉…じゃなくてギルマスの方に飛んで行きます、ギルマスは剣で防ぎます…が、そのまま剣を切断、咄嗟にシェイドさんが魔法を解除したが間に合わず…ギルマスは前髪をパッツンにされました。

私は、はしたなく大きな口を開けてポカンとしてます、ふと横を見ると一緒に見ていた受付嬢も同じように大きく口を開けてました。


ナカーマ


「まだ続けますか?」

「…いや…。降参する。」


かくして試験が終了しました。



「なんなんだその風魔法の威力は!」

ギルマスがシェイドさんの肩をゆっさゆっさ、してます、脳震盪とか大丈夫でしょうか…。


「なんなんだ、と言われても普通の風魔法ですよ?勝てればBランクなんですよね?」


「まぁ、そうだが…。」


「も、もしかしてシェイドさんってお若く見えますがエルフの方で実際は100歳を超えてるとかですか?」

ようやく復活した受付嬢が尋ねます


「いえ、普通の人間で16歳ですが…」


「おい、誰か普通の意味を教えてやれ…。」

ギルマスが切り揃えられた頭を抱えています。


「俺は部屋で少し休む、後は任せたぞ…。」

ギルマスは後始末を受付嬢に丸投げして休むみたいです、「お大事に」と心の中で言っておきます。


試験を終えて3人で受付に戻ると…。

「試験は合格でBランクの魔法使いとして登録させていただきますので少々お待ち下さい。」


受付嬢が奥に引っ込んで待つ事数分…。


「お待たせしました、こちらがシェイドさんのギルドカードとなります。」

ギルドカードは銀色で大きなBの字が書かれています、キラキラしててカッコいいです!


「身分証の代わりにもなりますので失くさないようにお願いしますね、もし失くしてしまったら再発行がものすごーくめんどくさいですからね!?」

どうやら、ものすごーくめんどくさい事をするのは受付嬢の方みたいですね…。


「はい、ありがとうございます。」

「このまま何か依頼を受けますか?」

「いえ、今日はデートしながら街を案内してもらう事になってるので、依頼はまた今度にします。」

「そっ、ソウデスカ…」

何だかガッカリしたように肩を落とす受付嬢さん(ドンマイ)

(今日はシェイドさんデートなんですね、でも街を案内って、私と同じ…じゃ……?)


まぁ、流石に冗談か。




そんなこんなで2人でギルドを後にします

「次は何処に行きますか?」

「そうだなぁ~…誰かさんのせいで朝食を食べ損ねたから昼食をかねたブランチでも食べようかな、オークも売れて収入も入ったし。」

「それならこの先のレストランはどうですか?私は入った事ないですが、いつも美味しそうな匂いがしてるんです。」

「へ~ぇ、じゃあそこまでカーナビみたいに案内よろしく。」

カーナビがなんだかは分かりませんが、とりあえず一緒に行けばいいとみたいです。

再び相合い傘です


てくてく


5分程で着きました、ちょうど開店した時間らしく、まだ誰もお客さんはいないようです。


「好きなもの頼んでいいからな、朝のサンドイッチだけじゃ足りないだろ?」

「!!」

なんと、勝手に大食い認定されてますが、確かに足りないのは事実なので反論できません、シェイドさんは優しい人です。


「では、この『霜降サーロインステーキとパン

』のセットを!」

と冗談で言ってみます


「…」


無言の威圧が怖いです…やめとけばよかったと思っても後の祭りです。


(チラッ)

シェイドさんが店員にアイコンタクトを送ります

「ご注文を承ります」

「『霜降サーロインステーキとパンのセット』と『お子さまランチ』を」

「かしこまりました」


勝手に、お子さまランチを注文されてしまいました。次回はチキンライスにしようと思います。

豪華な物を頼めば二度と連れて来て貰えないって聞いた事もあるような気がします。


「お待たせ致しました」

そうこう考えてるうちに料理が運ばれて来ました。

(お手ての皺と皺を合わせて)

「いただきます」

と言ったら目の前の食器が入れ換えられました

「!!」

「………」


恐る恐るシェイドさんの方を見ると…ものすごくいい笑顔で私を見てました。


怖いです、凄く怖いです。

私は変な汗を流しながら固まってます。

シェイドさんは美味しそうにお子さまランチを食べてます。

私は、無心で顎を上下に動かします。


「「ご馳走様でした」」




…次回は絶対にチキンライスを注文します。



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