3話 宿の取り方
レストランを後にした2人は次の目的地へと向かいます。
結局ステーキの味は分かりませんでした。
「次は服屋さんに案内してくれるかい?」
「服屋さんですね?分かりました。」
そう言って私達は服屋さんに向かいます。
いったいどんな服を買うのでしょうか、シェイドさんの今の服装はこの辺では見かけない異国風?な感じですがカッコいいと思います。
そんな風に考えながら歩いているうちに服屋さんに到着しました、さっそく中に入ります。
「いらっしゃいませ」
店員さんの笑顔に迎えられます、笑顔はタダですしね、ありがたく受け取っておきます。
「とりあえずコイツの服を一式2着ずつ、着回して4日着れるように『可愛く』(ココ重要)コーディネートお願いします、予算はこれで…」
何やら店員さんとお話してる様子、お金を見せているので予算内でおまかせなのでしょうか?
すると店員さんが私の元にやって来て体をペタペタ触っています、ちょっとくすぐったいです。
すると店員さんは、いい笑顔であれこれと服を選んでいます、楽しそうで何よりです。
暫くして…
私は、何故か着せ替え人形にされています。
「どうですかね?」
「なかなかやるね!流石プロ!。これにするよ、このまま着て帰っていい?」
「もちろんです、お会計はあちらでーす。」
店員さんは最後まで笑顔でした、流石プロ!。
笑顔の店員さんに見送られ服屋さんを後にします。
いつの間にか雨も上がったようです。
どうやらシェイドさんも、ちゃんと自分の服を買っていたようです。
シェイドさんはアイテムボックスにかった服をしまうと次の目的地を指示します。
次は図書館だそうです。
私は慣れないひらひらの服を汚さないように慎重に歩きます。
雨は上がってますが地面には水溜まりがたくさんあります。
図書館に着けば動かなくてもいいので汚す心配はしなくてもいいのですが…
そんな危なっかしい私を見かねたのかシェイドさんが手を引いて歩いてくれました、お手てがぬくいです。
そして無事?に図書館に到着しました、安いとは言えない入館料を払い突入します。
(子供でも半額じゃありませんでした)
シェイドさんはよく分からない難しそうな本を数冊持って読書スペースで本を読み初めました。
私は暫くそれを眺めていましたが、すぐに睡魔に襲われ、夢の世界へと旅立ちました。
スャァ…
どれほど時間がたったでしょうか…。
私は重い瞼を持ち上げます。
シェイドさんはまだ本を読んでいるようです。
「起きた?」
「ふぁい…」
「そろそろ暗くなるし行くよ?」
「!!」
いったい何時間寝ていたのでしょうか、外を見ると空が綺麗な橙色にそまり耳を済ませば烏のなきごえががががが…
本を元の場所に戻し、図書館を後にします。
「じゃあ本日最後の目的地、アリスオススメの今夜の宿へ、案内よろしく。」
オススメとか言われてもよく分かりませんが…そもそも、この街の宿屋は3軒しかありません。1件目は明かにボロ…いえ、赴きのある安宿…じゃなくて良心価格の宿で、2件目は貴族や王族が泊まるような超高級なお城のような宿です、つまり3件目の、ごくごく普通の宿以外の選択肢はありません。
てな訳でごくごく普通の宿屋に到着です。
これで今日の私のお仕事は終わりです、シェイドさんともお別れ……っと思ったら手を繋いだまま宿屋に連れ込まれました…。
「いらっしゃいまちぇ」
受付をしていたのは私より小さな女の子でした。語尾を噛んでましたが…わざとでしょう、あざといです、計画的犯行です。
しかし、私は騙されません、ストップ詐欺被害です。
「部屋は空いてるかな?」
シェイドさんも騙されてはいないようです、語尾について華麗なスルーを決めています。
「え…えーと…」
なんか困った感じにオロオロしているふりをしています、まだ諦めていないようです。
「ごめんなさい、1人部屋が1部屋しか空いていないの。」
後ろから出てきたお姉さんが答えてくれました。
「じゃぁそこで、とりあえず5泊お願い出来ますか?」
「5泊ですね、分かりました。夕食は別料金で時間は18時からです。お風呂は自分で魔法を使うならタオルは貸し出し料のみ、お湯は…」
「あ、魔法は使えるのでその辺の説明は大丈夫です」
長そうな説明をカットし、書き手の手間を省いていくスタイルですね。分かります。
「そうですか?それではお部屋にご案内致します」
と言うか…これ、私も泊まる流れになってませんかね?シェイドさんは私と手を繋いだまま離してくれません。
「仲のいい兄妹なんですね。」
なんと、兄妹と思われていたようです。確かに端から見たら少し歳の離れた兄妹に見えるのかもしれません。
「そちらも可愛い妹さんですよ」
シェイドさんは兄妹の事をスルーして、話題のすり替えを行います、確かに兄妹と思われていた方がいいかもしれません。
「ふふっ、ありがとう。でも、よく間違えられるんだけど妹じゃなくて娘よ?」
「「!!」」
なんと、衝撃の事実です。でもそうなると…このお姉さん…じゃなくてお母さんは何歳なんでしょう…。
「お部屋はこちらになります」
そうこうしてる間にお部屋に付いたようです、鍵を受け取り中に入ります。
「それではごゆっくりどうぞ~、何かあれば受付までお越し下さい。」
そう言ってお姉さん…じゃなくて、お母さんは戻って行きました。
とりあえず今日はここまで
明日からは1日1話予定(忘れなければ)




