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第8話 アディールの街

すみません。諸事情で今週は2話しか投稿できません。

来週は3話更新しますのでよろしくお願いします。


それから、30分ほどでアディールの街の門前についた。

 門の前には夕方なのに商人や冒険者の格好をした者たちがすごく並んでいる。


「これは1時間くらいはかかりそうですね」

「この街はいつもこうなのですか?」

「そうですね。王都よりは少ないですが、ここも結構出入りする人は多いですよ」

「そうなんですね」


 僕たちの順番が回ってくるまで、僕は月下の雫の皆さんに冒険者のことを聞いたり、ガルアさんにこの街について教えてもらいながら時間をつぶした。


「よし、行っていいぞ。次はお前たちだな。身分を確認できるものと入場税の大銅貨3枚、あと馬車の中の確認をさせてもらう」


 僕たちは冒険者プレートを、商人であるガルアさんは商業ギルドのプレートを提出した。大銅貨は、支払おうとしたら、「これも以来の報酬に含まれています」と言われたので、おとなしく払ってもらうことにした。


「よし、問題ないな。いっていいぞ」


 僕たちは門番さんの許可で大きな門をくぐり街の中に入った。


「わぁ、王都ほどではないですが、この街もすごく賑わっていますね」

「この街の近くには、ダンジョンがあるからね。もともと、ダンジョンが近くにある街には迷宮都市には劣るけど、冒険者はもちろん、商人たちも少なからず集まるからね。ダンジョンが近くになる大体の街はこんな感じだよ」

「そうなんですね」


 僕の疑問にガルアさんが詳しく教えてくれた。


 ダンジョンには無数のお宝が眠っており、一攫千金を夢見る冒険者たちがダンジョンに潜る。そのためダンジョンが近くにある街には換金や宿泊のために多くの冒険者たちが自然と集まってくる。そうすると、ポーションや装備などが必要になってくるため、冒険者をメインターゲットとした、商人たちもたくさん集まってくる。そうすると、街では多くのお金が回るため経済が活性化し、より多くの人が集まるようになる・・・らしい(ガルアさんが説明してくれた)。


「それじゃあ、これが今回の依頼完了の報告書です。今回は盗賊に襲われましたが、皆さんのおかげで商品も私自身も無事に街までたどり着くことができました。月下の雫の皆さんには王都へ戻るときの護衛を引き続きお願いします。悠璃さんも、ありがとうございます。また、護衛依頼がありましたら是非お願いしますね」

「こちらこそ、いろいろと勉強になりました。機会があればまた受けさせていただきます」

「そうだ、王都にはガルア商会の本店がありますのでよかったら、ぜひ来てください。贔屓させていただきますよ」

「わかりました、時間があるときに伺わせていただきますね」


 どうやら、オリバーさんに続き、ガルアさんにも気に入られたようだ。


「私は、これで失礼しますね。月下の雫の皆さんは帰りもお願いします。悠璃さんもまたよろしくお願いしますね」


 ガルアさんはそういうと一人馬車を引いてガルア商会の支店に向かった。


「それじゃあ、私たちはギルドに行きましょうか」

「え?エリーナさんたちの依頼は往復じゃないんですか?」

「違うわよ、ガルアさんが王都に戻るのは1週間後だし、その時にはもう一人のパーティメンバーが来るからね。その時に、また指名依頼として依頼が来るわ」

「なるほど、そういえば皆さんは5人パーティでしたね」

「そういうこと、それじゃあ、行きましょうか」

「はい」


 僕は、納得した後月下の雫の皆さんと一緒に冒険者ギルドへ向かった。この街に来るのは初めてだったからギルドの場所を知らなかったし、月下の雫の皆さんと行けるのはありがたいね。


それからギルドへはすぐについた。建物は王都と比べて少し小さいようだ。しかし、中に入ると建物内のつくりは王都のギルドとほとんど変わらないようだ。イーダンのギルド

も同じような感じだったから、冒険者ギルドはどこも同じような感じなのだろうか?


「ようこそ、冒険者ギルドアディール支部へ」

「依頼完了の報告よ」

「かしこまりました」


 受付のお姉さんは、僕と月下の雫の依頼完了の報告書を受け取ると機械のような魔道具を操作した。


「はい、依頼の完了を確認しました。こちらが今回の報酬になります。ご確認ください」


僕は受け取った袋の中身を確認した。中にはしっかりと報酬の大銀貨3枚と銀貨5枚の3万5千ルダが入っていた。


「大丈夫です」

「私たちも大丈夫よ」

「わかりました。依頼完了おめでとうございます」

「ありがとうございます」

「それじゃあ、宿にいきましょうか。私たちがよく利用するおすすめの良い宿があるわ」


僕は月下の雫のメンバーについて、おすすめの宿に向かった。

宿は冒険者ギルドから10分程の場所だった。


「ここよ」


そう言ってエリーナさんが入っていった場所の看板には”猫の休息亭”という名前だった。

僕はエリーナさんたちの後を追って、宿の中に入った。

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