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何もかも完璧な神様なんていらない!  作者: 通りすがりのお姫様
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いきなり完璧な美少女が俺の目の前に現れた件

何もかも完璧な神様、

容姿端麗、頭脳優秀、運動神経も抜群、おまけにスタイル良くて胸でかくて白くて性格良くて、すれ違えばふっと優しいいい匂いがして、いや、すれ違ったら絶対笑顔でおはようって言ってくれて、可愛くて優しくて、、、

そんな完璧な神様みたいな存在を俺は求めていたのかもしれない


でも心のどこかでは諦めていた、

クラスの中では冴えない奴、超陰キャって事でもなくてかといって陽キャにも属していない中間的な存在。友達が極端に少ない訳でもないし話しかけられれば多少のジョークを交えながら楽しくおしゃべりすることだって出来る。まあ、コミュ障ではないが自分からはあまり話しかけには行かない。基本休み時間は携帯を何となく障ってるか席が近い奴らとだべってるだけ。


ただ女子との関わりは全くと言ってないと言ってない!

なんてったって俺の高校は男子校。おまけに中学の時も男子校。何故そうなったかは知らないが推薦枠で取れる高校の中でこの学校が成績一番良かったし、高校になって共学?って思うと女子とのコミュニケーションに対して自信が持てなかっただけだ。そんな落ちこぼれな俺。

まあ人生楽してきたって訳なんだが?別に必要以上の苦労をしたくなかっただけだし!


だから俺は一生女子との関わりなんて無いのかな?とも思っていた。一生独身でもいいと思っていた。周りに楽しく生涯くらせる友達が少しいて、稼いだお金は自分で使って、毎日平和にのほほんと過ごしていきたい!と思っていた。


「なのにっ!」


「なんで今年から共学化なんて訳の分からんことぉぉぉおおお!誰が決めたんじゃおるぁあああああ!」


「その通りだ良江木!よくいったぁああああああああああ!」


「俺らはいつまでもこの!男子校の伝統を受け継いでいくと決めてたんじゃぁぁあああああ!」


「よりによって今年じゃなくてもよくないかぁああああ?俺らもう今年で卒業するんだから俺らが卒業したあと楽しくやってろやぁぁあああああ!」


「ハゲド(激しく同意)だぁ中村ァ!!どうせ俺ら下級生どもがぶちゅぶちゅ青春してるのを視界に入れながらむさ苦しい男子校生活を過ごすだけだろうがっ!」


、、、


「あのぉ、、、」



「、、、お二人共盛り上がってるところ悪いんだけどそれはつまり共学を羨んでるだけなんだよね?!そうだよね?!聞いてるこっちが悲しくなってくるからやめてもらっていいかなー笑」


「ちなみに俺は正直に男子校大好きだよ?そりゃあ女の子だって可愛いし近くにいてくれれば可愛いな〜って思うけど、そんな青春じみた青春より、男子校でアツイ青春を送りたかったんだよ!」


プチッ、


「「黙れ、このイケメンが!」」


──キィィィイイィィイイイイン!


突然の爆音に俺達は一瞬凍りついた。


そう、ここはカラオケ、マイクに向かって大きな声出してればこうもなるだろう。ピンポイントに俺達の耳を刺激した劈くようなハウリングは俺達を正気に戻した。


はぁはァ、はぁはぁ、


決して喘いでいる訳では無い!

ひたすら叫んでいただけだった俺と中村は微妙に息切れを起こした。


今までの長文セリフをロクに息もしないで心のままに叫んだ結果がこれだった。


説明しよう、

俺は今中学からの馴染み3人とカラオケに来ている。もちろん同じこの男子校に三人とも進学した。普通な俺こと良江木、ちょっと普通じゃない中村、普通じゃないくらいイケメンな波佐。いつまでも男子校を守って行き隊(五分前に命名)、そんな感じでそれぞれの思いが入り交じり目標(願望)が一致して結成された意味の分からないグループがこれからたまるであろう(未来形)ストレスを発散するためにやって来たのだった。


俺らの通っている高校は創立されて三十年近く経つが、設立当初から男子校のまあまあ頭の良い学校として地域に名を轟かせてきたのだ!なのに一体何を思ったのか上の人たちは成績不振により偏差値をあげるため共学化しようとした。この計画が始まったのが三年前。で、いざ実行に移すのが来年度、つまり新学期が始まる明日。


大体の男子は結構喜んでる。何しろ女子!女の子が一緒の校舎にいる!それを想像しただけではぁはぁくるやからが大勢いるのだ!


「もういい、疲れたから、時間だからそろそろ行こうぜ、、、。」

「今日はしっかり割り勘な。」

「当たり前だ。今日も、だ」


おもむろに立ち上がり俺は部屋から出ようと扉を開けた。


とんっ!

──へ?


「きゃあっ!」


ドアに何か当たったと思ったら人。確かにそれらしいものだったが。しかも女の子。


(やばいやばい!どうしよう女の子?!怪我とかさせちゃったらまじでヤバイやつじゃね?えっと、とりあえず声かけた方がいいのかな?!)


「あ、あ、、えっと、大丈夫ですか?」


「大丈夫です、ごめんなさい前をあまり見れていなくて、、、」


ペコリ、

あ、やべぇ、微妙に谷間見えry、、、

いや、ダメだよ良江木そんなイケナイ路線へ走ってはいけない。


「あ、こちらこそ注意もせずにいきなりドア開けちゃって、、、あの、ごめんなさい」


にこっ

どきっ!


「大丈夫ですって!お互い様ですね!では、失礼します。」


「あ、はい」


ぽかー、

何年ぶりか女子と会話、というものをしてしまった。突然の機会に軽く驚きつつも俺の脳内では反省会モード。


(おいぃぃぃ。今の大丈夫だったのか?!?!めっちゃ可愛い子だった!しかも胸!いや、見えてたよな?谷間!男として見ちゃダメな奴?!いや、別にそれくらいはいいだろっ!てか何あのイイコ?!めっちゃ謝ってくれたぁぁああ!知らない人の俺に対して暖かすぎだろ!)


そんな俺を横目でニヤニヤ眺める俺の友達。


「え、何ィ?もしかして緊張したの?震えてるよ手、大丈夫ぅぅ?」


クスクス


「純情だね、良江木は結構焦っちゃったでしょ!しかも、可愛かったよねあの子」


笑笑


「う、うるせえぇぇええええ!お前らだっていや、波佐は違うな、中村ぁぁあああお前だって俺と同じ状況になったら変わらねぇだろうよぉおおお、別に緊張してたわけじゃないしぃぃ!」


「そういうの、世の中ではツンデレの方のツンって言うよね?目覚めたのツンデレ属性?」


「イケメンは黙っとけぇええ!おるぁぁ」


空振り、


いや、別にこれ意図してやったんだけどね?!勘違いしないでよねっ?!

そんな俺を何か言いたそうな目で見てくる2人


「なんなんだよぉぉおおお!っ」


悔し紛れ、そのまま勢いが収まらず下へと降りるエレベーターへとダッシュ、

幸い丁度エレベーターのドアが開くところで待たずに乗れた。急いで閉まるボタンを連打!


「はぁはぁ、疲れた、、、」


「あの、大丈夫ですか?すごく汗をかいているようですが、、、」


透きとおるような天使の様な、そんな声が俺の背後からした気がした。そういえば、ドアが空いてるとこだったってことは誰かが乗ってたんじゃ、、、


チラッ


にこっ


「ええええええええ?!」


「いや、凄い顔でこちらへむかって走ってこられたので、、、何かあったのかと?

あ、もしかして私なにか落としました?それを届けに走ってきてくださったのですか?」


それは完全にさっき見たばかりの美少女だった。気づかなかったけど俺より結構身長が低くて、、、またブラウスの隙間から谷間が見えていた。


「あの、違うんです。そんな漫画みたいなシチュエーションじゃなくて、なんといいますか、男同士の馴れ合いというか、、、」


「あははっ、そうですか。あ、もう1階です。降りられますよね?お先にどうぞ!」


そう言って開のボタンを押しててくれる彼女。


「あ、ありがとうございます。」


そして俺はいそいそとエレベーターから降りた。彼女はもう先に会計が住んでいたみたいで、


「ふぅ、、、それでは、私はここで帰りますね〜!ありがとうございます!」


「あ、ありがとうございます!」


謎にお互いありがとう、と感謝の言葉?(女子は結構ありがとうとか言うのか?)を口にしてから彼女は開きっぱなしのドアから出ていった。彼女の姿が見えなくなるまでの少しの時間、見送りをしようと思い外へ出る。別にそんなお見送りをするようなことなど何も起きてはいないのだが、そこは人のの本能的な奴として、だ。


白いブラウスにふわふわしたピンクのスカート。もちろん、かなりの美少女に見えた。いや、かなりの美少女だった。歩き方も俺が今まで通っていた学校では見たことのないような微妙に内股がかった、でも見てて違和感のない綺麗な歩き方だった。


(俺もあんな可愛い子と仲良くなってみたいなぁ。あんな子が入ってくるのかな明日からは。)


ちょっともやもやした気持ちで、もうちょっとで彼女が角を曲がり姿が見えなくなりそうなところだった。よし、そろそろ2人も降りてきてるかな、お金払ってないもんなとか考えていると彼女が後ろを振り向くのが見えた。


少し足を止めてどうしたのかな?と彼女の方を見る。


ふと彼女と目が合った。

彼女は息を大きく吸うのがみえた。


「もしもーし!あなた、さっき私の事可愛いって思ってましたよねぇ?!バレっバレでしたよーー!」


「え?」


──────


全通行人がいきなりの発声に注目する中、いや、俺も彼女に注目したよ、悪い意味で。


でも、俺らの期待を裏切った、彼女はその後どうすることも無くすたすたと角を曲がっていっただけだった。


(何が起こったのぉぉおおおお?!)

俺は脳内の中で今日起こったことが全くと言っていいほど整理できていなかった。

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