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おまけ

この第2部を書いている途中に考えてたエピローグです。本編を書き続けてるとエピローグが先に出てくる事もあり、初めはこのエピローグを着地点に本編を目指そうと思ってましたが・・・どうにも本編のジュンの立ち直る未来が見えなくなってしまい結局ボツにしました。ですが、書いたエピローグは残してあったのでおまけとして出します。内容から、第2部がどういう方向で終わろうとしていたか察してもらえたらと思います。

これは、今回の物語からきっと何年も先の、起こるか

分からない不安定な未来線の1つ。

キーンコーン・・・学校のチャイムが鳴った。

「よし、ホームルームもこれまで。

全員気をつけて帰れよー。」

「やったー!終わったー!」

先生の終わりの声とほぼ同じに、思わず声を

出してしまった。

「何だ幸原、補習もしたくなったか?」

先生の言葉でクラス全員に笑われてしまった。

やっちゃった。

「芽衣ー帰ろー。」

「うん、今行くー!」

廊下から、小学生からの幼馴染みのなっちゃんに

声をかけられて、クラスのみんなにまたねと声をかけて

部屋を出た。

2人共、高校から家が近いから、いつも歩いて

一緒に帰る。いつもの下校路。

「芽衣、昨日はサッカー部の高山先輩からも

告白されてたじゃん?何で振っちゃったの?

チョーイケメンなのに。」

「ん?だって全然知らない人だし・・・

そういうの怖くて。」

「そっか。それもそうだね。今月だけで5人目かぁ。

まぁ芽衣のかわいさなら、もっともっと上も

望めるか!何なら芸能人とかだって行けちゃうかも!」

「え、上とか下とかなんて何も無いよ?」

「まぁまぁ。果たして芽衣のお眼鏡にかなうのは

どんな男の子なのか、あたしゃ楽しみだよ。」

なっちゃんがニヤニヤしながら言った。頻繁に

こんな話をしながら一緒に家に帰る。

お付き合いとか全然考えてないんだけどなぁ。

「じゃあ芽衣、後でお家行くねー。」

「うん、待ってるねー。」

バイバイと手を振り、家に向かう。

もうすぐ中間考査かぁ、気が重い。

この後なっちゃんと、うちで勉強会。

お菓子とかあったかな?コンビニ寄った方が良いかな?

なんて思いながら、いつもの曲がり角を曲がると

少し先の所で男の子と女の子がくっついてる!

ひゃわわ!

慌てて角に戻って隠れた。同じ制服だったなぁ?

しかも、女の子の方が男の子の背中からくっついてた。

積極的だぁー。・・・しかしどうしよう、目の前を

通るのも申し訳無いし、でも早くしないと

なっちゃん来ちゃうし。

・・・もう一回、覗いてみよう。いやこれは決して

やましい気持ちじゃないからね?

早く帰らないとだから致し方なくなんだからね?!

なんて、自分に言い訳しながらそっと覗くと

女の子が男の子から離れて、走って向こうの角を

曲がって行った!

慌てて追う男の子。良かったー!これで私も帰れる。と

角から出てきて歩き出したその時

バチィ!!

「きゃ!!」

すごい音がした!思わず飛び上がっちゃった。

雷?近くに落ちたのかな?こんなに晴れてるのにー。

怖いなぁと思いながら、さっき2人が曲がった角を

曲がる。曲がったその瞬間

カッ!!

目の前が真っ白!!

バチィ!!

凄まじい音!!

私は雷に当たったと、目を閉じ顔を伏せ、頭の上に

手を置き固まる。

・・・・・。

痛く、ない。良かった、当たらなかったんだ。

おそるおそる顔をあげる、と目の前の道路に

倒れてる人!え!今の雷に当たっちゃった?!

急いで駆け寄ろうとした足が、意思と関係無く止まる。

その人がよく見えた途端

心臓が大きく強く、跳ね上がった。心臓が口から

飛び出しそうな程、暴れてる。

その人から、目が離せない。

うつ伏せに倒れてるその人は、コスプレの様な格好。

足に付けてるのは、ブーツみたいで初めて見る、けど

あれが足の鎧って知ってる。

上半身に着てる服、初めて見るはず、なのに知ってる。

革の鎧。腰の剣も、本物って、知ってる。

左手のガントレットも・・・。

ゆっくり、一歩ずつゆっくり近づくと、ただそれだけで

涙が溢れ出した。胸が締め付けられる、苦しくなる

たまらなくなる。

こんなにも、こんなにも、心が熱くなる。

・・・私は、この人を知っている。

ポロポロと流れる涙をそのままに側に寄り、膝を付き

頬に触れる。呼吸に合わせてゆっくり動く身体。

生きてる。生きてくれてた。

嬉しくて、嬉しくて、涙が止まらない。

遠く記憶の彼方に残る、懐かしい言葉を出した。

「ジュン様。」

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