第二幕 第十二場
川辺で寝そべる馬鹿なハンスと巨乳娘のエルゼ。二人は仲良くいびきをかいている。そこへ数人の猟師と猟犬を引き連れてコルベスがやってくる。
「おい起きろ!」コルベスが大声で言った。
二人は仲良くいびきをかき続けている。
「いい加減に起きろ!」コルベスは怒鳴り声をあげた。
ハンスが飛び起きた。「なんだなんだ!」あたりを見回し困惑する。「え、なにこれ?」
エルゼがゆっくりと体を起こすと、眠たい目をこすりあくびをした。
「お前らたしか」コルベスが二人を交互に見る。「おっぱい村のハンスとエルゼだな。こんなところで何をしていたんだ」
「何をしてたかって……たしか……」ハンスが腕を組み気難しい表情で唸る。「ああ、そうだ。俺たち子供を作ろうとしてたんだ」そこでエルゼに顔を向ける。「そうだろ」
「うん、そうだよハンスさん。たしか……」エルゼはのほほんとした表情で人差し指を自分の頬に当てた。「雲の数を数えている間に終わっちゃったね。あっという間だったわ」そう言うとくしゃみをし鼻をすする。「長い間濡れっぱなしだったから、風邪でもひいたのかな」
「おいおいエルゼ」ハンスが心配そうに言った。「女の子だから体を冷やしちゃだめだぞ」
コルベスがため息をついた。「ったく、最近の若者は祭りをほったらかしにして、何をしているかと思えば……」再びため息をつく。「やれやれだ、まったく」
「あっ!」ハンスがコルベスを見て言った。「よく見たら猟師のコルベスさんじゃねえか。いったいこんなところで何をしているんですか?」
「ただの見回りだ。それよりもお前たち、おっぱい村に戻りおっぱい祭りに参加しなさい。それがおっぱい村の住人の勤めだ」
「ああ、いけない!」不意にエルゼが叫んだ。「おっぱいコンテストに出場するの忘れてた」
その言葉を聞いた猟師達がささやき始めた。そして一人の猟師がコルベスに歩み寄り耳打ちをする。「コルベスさん、おかしくありません。エルゼは確かにおっぱいコンテストに参加していたはずです。こいつはどうにもうさんくさいですよ」
コルベスは静かにうなずくと二人に厳しい視線を投げた。「おいエルゼ、それにハンス。今すぐ村長さんの屋敷に行くんだ。いいな」そう言うと仲間の猟師に顔を向ける。「お前ら、何人かでこいつらを送ってやりな。何があってもいいよう、厳重にな」
猟師達はうなずくと二人を立たせ、おっぱい村へと連行する。
連行される二人は声を合わせ陽気に叫んだ。「さよならコルベスさん」
「さてと」コルベスは残った猟師猟犬達に向き直る。「狼どもの探索を続けるぞ」




