人物紹介 2
◆……男
■……女
■翡翠 ひすい 〈蝶〉──魂
今は誰の〈蝶〉でもない。長い黒髪に、翡翠色の瞳を持っている
長くて辛い現実から身を守る為、最近まで白樹に場所を借りて眠っていた。起こされてからは暫く白樹の元を離れられず、頻繁に食事を行っていた。今は体力が安定しているのと、白夜から貰う鉱物のおかげでそこまで食事を行う必要性がなくなった。
前の主と共に諜報組織に少し居た経験を生かして、最近まで槻達に少しだけ指導をしていた。その的確な指導で、平和ボケしていた槻の事を元に戻した。
※翡翠に関する槻の記憶は必要最低限を除き、白夜が全てリセットした
過去に拾った槻の事をかなり気にしており、言ってしまえば溺愛している。一時期ストーカーになりかけていた所、白夜と白樹に全力で止められた。次の主としてリゼを選んだ際にも同じことを繰り返していた。リゼを見つけ、救ってくれた白樹には感謝している。翡翠の〈譲葉〉は千里アリスであり、白樹は千里アリスが翡翠の〈譲葉〉だと知らずにリゼを預けた。
口喧嘩は瑠雨よりも強い。賢く、知識が豊富なため、良く白樹の相談に乗っている。ただし文字を書くのが実は苦手。
治癒速度は他と比べてだいぶ早く、〈蝶〉特有の再生能力も高い。そのため身を徹して盾となることが多く、良く瑠雨が不満に思っている。痛みは感じるため、大怪我を負った直後はそのショックで意識を失うこともある
月明かりの下で、いつも彼の人を待っている。
■リゼ
機関&組織未入。現在本部監視下にある。
ロゼというそっくりな弟がいたが、先の事件で亡くしてしまった。年齢は十歳ほどと予測されているが真偽は不明。
白樹もとい〈黄昏〉イタリア支部に拾われた際には長髪白髪紫瞳だった。しかし千里アリスを経由し、時雨達に預けられている間に本人の希望で髪を切り、黒に染めた。今は肩に少し髪がかかるくらいの長さである。この時点ではまだ瞳の色は紫のままである。
食用の人間のサンプルとして、この世に堕とされた子供の一人。幾つかタイプがあるらしく、それぞれ人魚姫、赤ずきん、ピノキオ等、寓話やおとぎ話の登場人物の名前を冠されていたらしい。リゼとロゼはヘンゼルとグレーテルだった。リゼをさらに改良し、美味しくしたのがロゼ。リゼとロゼはオリジナルとして高く売られかけていたと調査で判明している。
※名前、というのは世間的に言う品種の事である。通常の人間の様に繁殖させて個体を増やしていたのではなく、独自のクローン技術が用いられていた事が確認されている。肉の品質を買えないためだと思われる。
二章で、母と名乗る娼婦と再会した。が、本人は記憶の混濁により不安定な状態であった。また、直後に紫晶庭と呼ばれる場所に魂を閉じ込められ、そのまま昏睡に陥った。
白髪紫眼の時は洗脳もあり、強気な性格、千里アリスの保護下にあった時は大人しめの性格と言う様に性格の変わりが激しい。精神的に安定していなかった為、性格が不安定であったが現在はある程度安定して居る。
時雨の読み聞かせとシャボン玉が好き。
◆氷 こおり
19歳。
001-02 戦闘機関暗殺組織。
槻とは幼馴染であり、朱里とは顔を合わせたら話はするが顔馴染み程度の仲。雪斗や瑠雨とは知り合いで連絡を取り合っている。雪斗とは同世代の友人のようなもの。気の置けない仲でお互いをからかいあったり、冗談を言い合ったり、信頼し合う仲。
槻と同じ緑色の石のピアスをしている。小さい頃は石をただ持っていたるだけだったが、16歳位の時にピアスとして身に着けられるように加工してもらった。
瞳は黒だが時折青が垣間見える。暗殺組織屈指のまともな性格であり常識人。そのため、可哀想なことに叶のお目付け役にされている。常に何をするか若菜頼叶に振り回されているように見えるが、しっかりと行動を制限している。
仕事の時は遠距離からの狙撃を担当するが、銃自体は余り好きじゃない。どちらかというと間接的に──事故とかで人を殺す方が好む。ナイフなどの短距離での戦闘道具も持ってはいるが、ナイフは良く槻に貸し出されている。
槻に気があるようだが、妹と思っている部分も多く自分でもよく分かっていない。
◆叶 かなえ
001-02 戦闘機関暗殺組織。
泣く子も黙る変人。死体を作ることや、それを弄ぶことに楽しさを感じる異常者。興味から槻を殺したいと思っているが、そしてもしそうしたら色々面倒くさそうなため、ウザ絡みのストーカーする程度に留まっている。
氷には嫌がられることを分かってて絡み、邪魔し、迷惑をかける。実は寂しがり屋で構ってもらえないと拗ねる難儀な性格。
翡翠の元主の弟子であったが、その頃の記憶は殆どない。
■朱里(椿) あかり(つばき) 〈蝶使い〉
001 戦闘機関系列のハニトラ組織。だが、表向きは諜報組織。
ふわくるくる茶色の長髪。瞳は茶色。だが、実際は茶色と赤のオッドアイ。普段はカラコンをしている。一言で言えば自信家。余程のことがない限り、己の判断を信じて突き進む。突き進んでやばい事になったことは余りない。
槻と相部屋をしている仲であり、幼馴染でもある。幼い頃は槻とくだらない事でしょっちゅう喧嘩をしていた。喧嘩する程仲が良いのまさに模範である。ナイフを投げあったり、クッションを投げあったりは日常茶飯事だったが、お互い怪我をさせてはならないという暗黙のルールは守っている。
指導者であり、お目付け役でもある白夜の怒りに触れることを一番恐れている。つい最近もやらかして怒られた。雪斗とはハニトラ組織の仕事で戦闘機関指示組織に行った時に知り合い、それ以来何だかんだで関わっている。
愛飲は白鼠の魔法のお薬。好きな食べ物はチョコチップの入ったクロワッサン。
訳あって椿+紅で朱里である。朱里の容姿は椿で、椿という少女の体に紅が住んでいる感じである。
※地の文で朱里という名前が出てきたら中身は椿を指す。
■朱里(紅) べに 〈蝶〉──感情
紅単体の時は、主に後ろで黒髪を括った少女の姿をとる。また、顔右側に一筋だけ紅いメッシュがあり、大正を思わせる格好を好む。おしゃれとしてたまに眼鏡をかけているが、特別視力が悪い訳では無い。紅色の綺麗な瞳をしている。物体の影を自在に操る事が出来る不思議な能力を持っている。
時折椿という人格を抑え、朱里として行動することもある。基本眠るのが好きで眠っている。恋人は布団。朱里にかなり惚れ込んでいる。
自信家で、人を貶める言葉を良く言っているが、その実そんな事を言っても瑠雨から見逃される程度以上の実力がある。恐らく本気を出したら〈蝶〉の中では一番強いのではないか。ただ基本的に日中夜間問わず寝ており、やる気を出すことがなかなかない為、本気を出すことは恐らく一生無い。
好きな日は七夕。




