第9話 ◇仲間探し(5)◇ 02/02
10話まで、1時間間隔で連続投稿中です。
ブックマークを忘れずにお願いします。
◇仲間探し(5)◇ 02/02
◇水鬼神 多紀理 姫の場合◇ 02/02
迦具津さんと手を繋いで【異能:鬼動】で移動してきた。
(またまた、やましい気持ちはありませんよ)
「迦具津さん、ここってどの辺になるんですか?」
周りが海で、断崖絶壁の上にある灯台用太陽光パネルの前に出たので、場所が気になって聞いてみたら慌てた様子で
「こ、ここは、沖ノ島の灯台ですね。
少し場所が、ずれたようです。
ここまでくれば、次は拠点まで着けるので、さ、早く行きましょ。」
と男二人に両手を出してきた。
(こいつ、少しでも那都彦さんと手を繋いでいたくて、わざと間違えたな。と少し睨むと)
ペロッと舌を少し出して笑い返しやがった。
「次は、しっかりお願いしますよ。」
と釘を刺してから3人で手を繋いで再度、【異能:鬼動】で転移した。
今度は、灯台下にある大岩に偽装された結界の前に着いたので、カグっちゃんを先頭にして結界を抜けた。
結界を抜けると、青髪の小鬼が集まって騒ぎ始めたので、カグっちゃんが
「姫ちゃん呼んできて。」
と気軽に声をかけると、その小鬼が駆け出して行き、しばらくすると20代前半で青髪を頭頂部にお団子でまとめている150cm位の若い娘と青髪の獄卒に青髪の鬼衆が現れた。
「カグっちゃん。
こんにちわ。
今日は、大勢だね。
どうしたの?」
と聞いてきたので、
「半月ほど前から鬼神王になった早矢刺さんと風鬼神の志 那都彦さんです。
今日は、”大災厄”について話があるんで、皆できました。
私は案内係だけどね。」
迦具津さんが説明してくれた。
「なるほどね。
鬼神王さんに風鬼神さんね。
それじゃ、お茶でも飲みながらお話しましょうか。
こちらにどうぞ。」
と集会所みたいなところに連れて行かれて、6人掛けのテーブルに3人並んで座って、向こう正面に水鬼神が座った。
小鬼が持ってきたのは、紅茶だったので、砂糖を加えていただくことにした。
「初めまして。
早矢刺 潤と申します。
私は、半月ほど前に鬼神王として覚醒したばかりで、思い出した記憶を頼りに現在の状況を確認したら、富士山の結界がやばい状況で、魑魅魍魎が地上に出てきてもおかしくない。
結構やばい状況だと分かったんで、仲間になってくれる鬼神を探しながら伝手を辿っていたら迦具津さんと出会えたので、お願いして連れてきてもらったところです。
よろしくお願いします。」
「初めまして。
私は、風鬼神の志 那都彦です。
この後、私の知り合いの鬼神を紹介するので、一緒に来させてもらいました。
おまけみたいなもんなんで、気にしないでください。」
とそれぞれの紹介が終わったので、次は水鬼神の番だ。
「私が、水、氷、雨、霧の属性を司るオーガロード水鬼神の多紀理 姫です。
配下の鬼衆は、青鬼衆と、獄卒に小鬼です。
それじゃ、お互いに自己紹介が終わったところで、本題に入ってもらえますか?」
という事なので、やってきた目的を説明し始めた。
「実は、半月ほど前に鬼神王として覚醒して、思い出した記憶を頼りに現在の状況を確認したら、富士山の結界がやばい状況で、大災厄がいつ起こってもおかしくない状況だと分かって慌ててて、そしたら自分には、8人の鬼神とその仲間たちが居るという事を思い出したんです。
そして、探し始めて貴女で7人まで出会えました。」
とここまで話すと【異能:思考分析】が報告してきた。
多紀理さんは、サバサバしていて逞しく自分の意見をしっかりと持っており流行には敏感で目立ちたがり屋という分析結果だった。
どうやら、那都彦さんは一度聞いている話なんであまり興味が無いみたいで、先ほどから紅茶を飲んでいるばかりなので、
「迦具津さん、こちらに始めてきた那都彦さんにその辺を案内してあげれば。」
どうせカグっちゃんは、那都彦さんしか見ておらず戦力にならないと判断したので、フォローを入れたやった。
「那都彦さん。
この辺、案内するんで少し散歩しましょうよ。」
とおねだりすると那都彦さんも飽きていたのか二つ返事で出て行った。
これで、落ち着いて話が出来るようになったので、多紀理さんへの説明を始めた。
「とりあえず、今更、封印強化なんてしても”大災厄”は、起こるんで魑魅魍魎が地上に出てくるのは、しょうがないとあきらめている。
地上の環境と人間を守るために、奴らが入れないよう地下に避難所を作って避難させようと思っている。
何カ所か避難所が必要になると思うので、避難所の管理を任せられる仲間を探している。
最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える仲間を増やしたい。
これから作る避難所には、霊石が大量に必要になるので、鬼神に協力してもらって各種霊石を量産したいので、各地に居る鬼神を探し出して協力を依頼している。」
と説明したところ
「やはり、”大災厄”は防げないですよね。
私もこの島に閉じこもっていてもしょうがないんで、協力しますよ。」
と協力してもらえることになったので、お願いすることにした。
「先ほども話したようにこれからは、霊石が大量に必要になると思うんで、多紀理さんには[水石]を出来る限りたくさん作って欲しい。
それから避難所は、これから作るんだけど、完成したら志さんたちに1か所任せたいと思っている。
そして、最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える配下を増やして欲しい。」
と説明して了解がもらえたので、最後に
「是非ともよろしくお願いします。それから多紀理さん。
姫さんと呼んでも良いですか?」
「別に構いませんよ。」
「ありがとう。
姫さん。何かあったら連絡するんで携帯の番号教えてもらえます。」
とお願いして携帯番号をゲットしたので、次の鬼神の所へ向かうことにした。
表に出てみたものの、二人の姿が見えないので近くにいた小鬼に目線を合わせてから
「俺と一緒に来た二人がどこにいるのか、分かるか。」
と聞くと、頷いてくれて案内してくれるのか先に行くと手でおいでおいでをしてくれた。
小鬼についていくと、池の畔にあるベンチに二人で座っているが、話している様子もないので、
「二人とも、姫さんとの話は無事に終わったよ。」
と声をかけると、カグっちゃんは、残念そうだが、こちらも早く次の鬼神に会いたいので気が付かないふりで、
「那都彦さん。
知り合いの鬼神の所へ案内して欲しい。」
と頼んだ。
「了解した。
迦具津さんは、どうするのかな?」
「地鬼神さんとも会ってみたいから私もご一緒して良いですか。」
と当然一緒に行動する。
那都彦さんを真ん中に3人で手を繋いで【異能:鬼動】で転移した。
さっきまで普通だったカグっちゃんの顔が、また少し赤くなったように気がする。
次話 ◇仲間探し(6)◇ ~02/02
・水石:水鬼神の異能:霊石作成で水、氷、雨、霧の属性を持った霊石。水、氷、霧などを生み出したり、水そのものを変成・変形させたり操作すことができる。全階層の緊急用水源として天石とセットで設置している。天石と一緒に使う事で対象範囲を拡大できる。
=====================================
この小説を読んでいただけた皆様に感謝を!!
面白いと思っていただけた皆様には、さらに感謝を!!
続きを読んでみたいという方にお願い
まずは、ブックマーク登録と★をお願いします。
ブックマークや評価は、次話投稿の励みになります。
大変お手数ですが下にある☆☆☆☆☆から評価をお願いいたします。
興味ある、面白いと思った方は★★★★★を是非是非お願いいたします。
ご意見、ご感想や誤字報告等も大歓迎でお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。