第10話 ◇仲間探し(6)◇ ~02/02
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◇仲間探し(6)◇ ~02/02
◇地鬼神 大山 積の場合◇ 02/02
今度は、那都彦さんの【異能:鬼動】で移動してきた。
(何年振りかで、男のゴツゴツした手と繋いだが、どうせ繋ぐなら柔らかい女の子の手の方が良いと思ってしまったのは、心の内に仕舞っておこう。)
出た場所は、根元に人が通れるようになった巨大なクスノキが、見えるところだった。
「ここは、どの辺になるんですか?」
「ここは、瀬戸内海の大見島ですよ。」
と教えてもらった。
このクスノキを潜って進むと右側に樹木に偽装された結界があったので、那都彦さん、カグっちゃん、俺の順番で結界を抜けた。
結界を抜けると、紫髪の小鬼が集まってきたが、那都彦さんは無視してずんずんと先に進み始めた。
カグっちゃんが慌ててその後を付いて行ったので、俺も続いて進んだ。
紫髪の獄卒や鬼衆を無視して建物の前まで進んで、扉を開けると中に向かって那都彦さんが、
「積。
居るか。」
と大声で呼びかけると、奥の方から30代位で短髪の男性が現れました。
「なんだ、那都彦じゃんか。
おや、今日は女性同伴なんだ。
新しい彼女か。」
という冷かしに真っ向から
「そんな、今は彼女とかじゃない。」
という、意外な答えが返ってきたのです。
それを聞いたカグっちゃんは
「???????」
と私の方を見てきたので、大きく頷いておきました。
積と呼ばれた人も
「おっ、おう。
そっかそっか。
”今は”、か
それじゃ、そろそろ二人のことを紹介してくれるか。」
那都彦さんも上の空なんで、自分で自己紹介することに
「初めまして。
早矢刺 潤と申します。
私は、半月ほど前に鬼神王として覚醒したばかりで、思い出した記憶を頼りに現在の状況を確認したら、富士山の結界がやばい状況で、魑魅魍魎が地上に出てきてもおかしくない。
結構やばい状況だと分かったんで、仲間になってくれる鬼神を探しながら伝手を辿っていたら那都彦さんと出会えたので、お願いして連れてきてもらったところです。
よろしくお願いします。
もう一人の女性は、熊野の花窟神域が拠点の炎鬼神:迦具津 茅さんです。
福岡の水鬼神さんを紹介してもらった帰りなんで、ご一緒してます。
おまけなんで、気にしないでください。」
と説明したら、カグっちゃんは、頬を膨らましてそっぽを向いていた。
その姿を見て、にやける那都彦さん。
(なんだよ、相思相愛かよ!!あとは、若い二人でご勝手に)
「鬼神王さん、今日はどうしたんですか?」
当然だが、迎えた側としては訪問の目的が気になるところなんでそう聞くよね。
「これから起こるであろう”大災厄”について仲間を集めています。
とりあえず、今更、封印強化なんてしても”大災厄”が、起こるは分かり切っているんで、魑魅魍魎が地上に出てくるのは、しょうがないとあきらめてるんです。
その代わりに奴らが入れないよう地下に避難所を作って地上の環境と人間を守って避難させようと思っている。
何カ所か避難所が必要になると思うので、避難所の管理を任せられる仲間を探している。
最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える仲間を増やしたい。
これから作る避難所には、霊石が大量に必要になるので、鬼神に協力してもらって各種霊石を量産したいので、各地に居る鬼神を探し出して協力を依頼している。」
と説明したところ
「よし分かった。
俺も仲間に入れてくれ。
なんでも言ってくれれば協力するからさ。」
と二つ返事で協力が取り付けられたので、8鬼神全員が集まった。
大事な事を聞き忘れたので
「そういえば、まだお名前を伺ってなかったと思うのですが、・・・」
「悪い悪い悪気はなかったんだが、
私が、地、岩石、土砂、金属の属性を司るオーガロード地鬼神の大山 積です。
配下の鬼衆は、見てもらえばわかると思うけど紫鬼衆で、他は獄卒に小鬼なんで、よろしく頼むわ。」
とここまで話したところで【異能:思考分析】が、大山さんは、陽気で親切。のんびりしているがおちょこちょいなのに、まじめで粘り強く豪快という結果を知らせてきた。
ここでも他の7人と同じことを念押しで頼むことにした。
「先ほども話したようにこれからは、霊石が大量に必要になると思うんで、大山さんには[地石]を出来る限りたくさん作って欲しい。
それから避難所は、これから作るんだけど、完成したら志さんたちに1か所任せたいと思っている。
そして、最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える配下を増やして欲しい。」
と説明して了解がもらえたので、最後に連絡先を交換した。
「大山さん
今後ともよろしくお願いします。」
「こちらこそ、何かあったら遠慮なく連絡して欲しい。
最大限、協力する準備はしておくから避難所作りをよろしく頼む。」
と心強い言葉を貰って帰ることにした。
時間も19時を過ぎているので、カグっちゃんと那都彦さんに、この後どうするのか聞いたら
「これから帰っても食事とか面倒なんで、二人で食い倒れの町大阪の阪急東通り商店街にある老舗お好み焼きの三船で食べてから帰りま~す。」
だって。
これってデートだよな。
短い時間だけど3人で行動したんだし、誘ってくれても良いと思うけど、もうしばらくしたら二人でこんな寄り道することすらも、出来なくなるのが分かってるんで、お邪魔はしないことにして板橋のアパートに帰って、近所のソバ屋で鴨南蛮そば大盛りを食べてから寝た。
次話 ◇仲間探し総括◇ 02/03




