第85話 ◇現地説明会◇ 01/20
2021/11/29 避難先の演習場を分けていましたが、統一しましたので一部修正しました。
◇お疲れ様◇ 01/20
補給処と駐屯地の転移だけは、何の問題も無くそれぞれの演習場に転移させましたよ。
そりゃそうですよ、目に見えない魑魅魍魎共から攻撃されるから、補給処や駐屯地の塀やフェンスを頼りにして、亀のようになって必死に守っているだけが、精一杯な状態だったからそのまま、ぐるっとまとめて【鬼動】で演習場に転移させちゃうんだから誰も気が付きません。
精々、気が付いたとしても外を監視していた人が、外の景色が何もない野ッパラに変わって、とうとう自分もおかしくなったかと医務室に駆けこむくらいの話です。
元々が演習場なんで、何もないから魑魅魍魎も居ないし、奴らが転移してきた人間の瘴気に気が付いて寄ってくるまでの暫くの間は、安全でしょう。
野っパラで電気をどうしたのかって、・・・・・元々、非常用発電機が動いていたのでそのままですよ。
水は?って・・・・給水車に水がたっぷりと入っていたので問題ありません。
食事は?・・・・乾パンと缶詰じゃないですか。
ええぃ面倒だ。今日一日は、放置だ。明日以降に備えてゆっくり休んで、おやすみなさい。
転移作業の手伝いですが、天翔さんの手伝いをしていたら、月読さん、迦具津さん、久久能さん、多紀理さん、大山さん、志さん、武さん達、7人の作業は、終わっていました。
札幌避難所に戻って来たのは、天翔さんと一緒に帰って来た俺が、ドべでしたよ。
「皆さんお疲れさまでした。」
「おっつぅ」
「「「おつかれ」」」
「「お疲れさまでした。」」
「疲れた。疲れた。」
「何か甘いものないのー」
「皆さんのお陰を持ちまして道内の自衛隊施設などを2か所に纏めることが出来ました。ありがとうございました。明日迄はこのまま放置して、夜の間に善良な人に向けて【思念伝達】で、状況説明を入れますので、明日、矢臼別演習場で説明会を行います。
ちなみに説明会は、鹿島基地の方で担当しますので、皆さんは各自の避難所に戻っていただいても問題ありません。別途、人材募集などしたい方は、明日の説明会にご参加ください。集合時間は8時30分に札幌避難所の人間エリアエレベーターホールです。
それから、これは最近、作った[転移カード]という物で、8カ所登録可能で、2か所が空きになっているので、各自で登録して使えます。一応、各人に500枚ずつお渡しできるよう用意してきましたので、持ち帰ってご活用ください。その他、2か所、4か所用の[転移カード]もあるので、希望があれば、鹿島基地の秘書官に種類と枚数の要望を出しておいてください。後日、お届けします。」
と8人に500枚ずつ[転移カード]を渡していった。
札幌避難所でも、徐々に色々な食い物屋が始まったというので、ジンギスカンと味噌バタコーンラーメンを食べてから帰ることにした。
たらふく食べて原宿避難所の[ハウス]に戻ってきたので、矢臼別演習場に居る善良な人向けに【思念伝達】を送ることにした。
「北海道内に残っていた善良な皆さんへ向けてのご連絡です。
昨年末に避難をするよう呼び掛けた者です。自衛隊の補給処や駐屯地に居た皆さんは現在、矢臼別演習場にそれぞれの施設毎、転移しています。元々いた場所と比べ魑魅魍魎と呼ばれる敵から攻撃される可能性は、元々が野っパラだったところなんで、奴らも気が付くまでは、攻撃されないでしょう。
今後について、明日の9時から矢臼別演習場では、近文台弾薬燃料支処だったところで、避難所についての説明会を行いますので、お集まりください。
この声が聞こえていない人は、瘴気と呼ばれる悪意を持っている人達であり、皆さんを殺しに来る魑魅魍魎を呼び寄せる存在なので、今回の保護対象ではありませんから放置していて問題ありません。
勘違いしないでいただきたいのは、避難するのは強制ではありません。この声が聞こえている人でもそこに残りたいという方は、残っていただいて構いません。地上には魑魅魍魎を見ることが出来る眼鏡や奴らを殺せる弾薬を提供する準備がありますので、地上で戦う選択もあるでしょう。
つきましては、決められた時間にお集まりいただき、今後についての説明を聞いて、ご自身で判断をしてください。」
これだけ言えば、大丈夫だろう。
えっ!フラグが立った?そんなの知らんがな。
◇現地説明会◇ 01/21
現地説明会の朝が来たので、今日は鹿島基地にお寄らず札幌避難所に直行です。
8時15分に【瞬間移動】でエレベーターホールに出ると、久久能さんが待っていた。
「おはようございます。今日は久久能さんだけですかね。」
「おはようございます。私は今後の事もありますから避難所に来る人達の事を少し観察しようと思います。」
「そうですね。使えそうな人を独り占めしないでくださいよ。」
「そう言われても、札幌避難所も人手不足なんですよ。」
「まあ、ほどほどにお願いしますよ。」
そんなこんなで久久能さんと駄弁っていると、多紀理さんがやって来た。
「お二人とも早いですね。おはようございます。」
「「おはようございます。」」
「それじゃそろそろ矢臼別演習場に行きましょうか。」
「「はい」」
という事で、8:30になったので、矢臼別演習場の近文台弾薬燃料支処だったところにやって来た。
一面の人込みを分け入って建物前に正装で固まっている一団を目指していくことにした。
ここには、白老弾薬支処、苗穂支処、日高弾薬支処、安平弾薬支処、航空自衛隊 千歳基地、北千歳駐屯地、東千歳駐屯地、北恵庭駐屯地、南恵庭駐屯地、島松駐屯地、幌別駐屯地、静内駐屯地、岩見沢駐屯地、札幌駐屯地、丘珠駐屯地、真駒内駐屯地、滝川駐屯地、美唄駐屯地、倶知安駐屯地、函館駐屯地、倶知安駐屯地、安平弾薬支処、名寄駐屯地、留萌駐屯地、遠軽駐屯地、上富良野駐屯地、美幌駐屯地、釧路駐屯地、帯広駐屯地、鹿追駐屯地など北海道内で残っていた駐屯地をまとめたので、それぞれのトップが出そろったようだ。
「私が第2師団長を務めている、陸将の十三櫻 猛です。貴方が昨晩、メッセージを送ってくれた方ですか?」
「はい。私が送りました。早矢仕と申します。」
「ここに揃っているのは、各駐屯地の司令達です。皆、挨拶を」
「航空自衛隊 千歳基地 空将補 徳山 善三郎です。」
「苗穂支処 1等陸佐 東谷 修三です。」
「白老弾薬支処 1等陸佐 川端 真佐彦です。」
「北千歳駐屯地 1等陸佐 片倉 之利です。」
「東千歳駐屯地 1等陸佐 大出 雅典です。」
「北恵庭駐屯地 1等陸佐 松田 宗徳です。」
「南恵庭駐屯地 1等陸佐 龍堂 米和です。」
「幌別駐屯地 1等陸佐 田山 侠仁です。」
「静内駐屯地 1等陸佐 山坂 紬俊です。」
「岩見沢駐屯地 1等陸佐 静堰 太介です。」
「札幌駐屯地 1等陸佐 西村 利彦です。」
「丘珠駐屯地 1等陸佐 林 高義です。」
「真駒内駐屯地 1等陸佐 杉本 貞治です。」
「滝川駐屯地 1等陸佐 緑山 豊です。」
「美唄駐屯地 1等陸佐 前藤 新九です。」
「函館駐屯地 1等陸佐 長曾我部 元嗣です。」
「倶知安駐屯地 2等陸佐 土方 誠です。」
「安平弾薬支処 2等陸佐 刈松 芳朗です。」
「名寄駐屯地 1等陸佐 川崎 淳です。よろしくお願いします。」
「留萌駐屯地 1等陸佐 三橋 信です。ありがとうございます。」
「遠軽駐屯地 1等陸佐 美園 武です。よろしくお願いします。」
「上富良野駐屯地1等陸佐 福留 弘です。助かりました。」
「美幌駐屯地 1等陸佐 田中 靖です。よろしく。」
「釧路駐屯地 1等陸佐 六日町 是行です。ありがとうございます。」
「帯広駐屯地 1等陸佐 山梨 博久です。よろしくお願いします。」
「鹿追駐屯地 1等陸佐 江川 修です。ご面倒をおかけします。」
「そして、こちらが住民代表の小淵 悠子議員です。」
なんだか、場違いなのが並んでるなと思ったんだよね。
「皆さん。初めまして。早矢仕 潤と申します。こちらは、私の仲間で避難所を運営してもらっている久久能君と多紀理さんです。よろしくお願いします。お集まりの皆さんもよろしくお願いします。」
「まずは、この状況について説明していただけますか。」
「どのあたりからの説明が必要ですか?」
「それは昨年末から始まった一連全てについて説明していただきたい。」
「それでは、ご説明しますね。
まず、昨年末2019/12/24 15:24に起きた富士山を中心とする大規模地震についてメッセージを聞いたと思いますが、あれは、紛れもない事実です。」
「そんな話は聞いてないぞ!」
と群衆の中に居る瘴気男がヤジって来た。
「それは、至って簡単な理由です。善良な人には聞こえて、悪意ある人には聞こえないだけです。これ以降、声が聞こえなかった人は、相手にするだけ時間の無駄ですから相手にしません。
説明を続けます。
現在、この北海道内で生き残っている方は、ここの矢臼別演習場に居る方が、最後でしょう。
残り少なくなった人々では、戦うにも、避難するにも、バラバラに散らばっていては、抵抗すらできませんから、私と私の仲間が、各施設毎に、演習場に転移で集めて人と資材の集中を行いました。
メッセージでも伝えましたが、私が造った避難所は、皆さんを迎えるために準備したので、奴らが立ち入ることが出来ない安全な環境ですから、希望する方は、全員受け入れることが可能です。
もし、地上に残るという人が居るのであれば、魑魅魍魎を見ることが出来る眼鏡や奴らを殺せる弾薬を提供しますので、地上で戦うという選択もありでしょう。
勘違いしないでいただきたいのは、避難するのは、強制ではありませんから、ここに残りたいという方は、残って戦っていただいて構いません。選ぶのは、あなた方自身です。」
瘴気人間達のヤジが飛び交うのを無視して説明を進めていくのだった。
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