表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
83/109

第83話 ◇強行偵察当日◇ 01/16

◇強行偵察当日◇ 01/16


 ついに、待ちに待った強行偵察当日だ。

 今日の天気は、快晴、無風で絶好の強行偵察日和だ。


 あれから、新宿さんによる強行偵察班とHQ班の選抜が行われた結果


 1号車、俺と、A分隊が、斧寺(おのでら)さん、B分隊が、仁紫蔭(にしかげ)さん。操縦員として笠原さん

 2号車、C分隊が、下山(しもやま)さん、D分隊が、江野本(えのもと)さん。操縦員として市丸(いちまる)さん

 各分隊には、獄卒1名と小鬼3名が配置されていて全4班で、総勢23名が強行偵察班になった。


 一方、HQチームだが、京町先生と緑川さんを警護するHQ分隊として斧寺、仁紫蔭、江野本が所属する山王(さんのう)分隊長が獄卒1名と小鬼3名を率いてくれることになった。


 強行偵察班の準備が整ったので、無線でHQチームに連絡を取ることにした。


 「こちらクーガーワン。HQ聞こえるか。」


 「こちらHQ。音声良好です。」


 「監視カメラのチェックを忘れずに非常時には、即時撤退することを徹底しろ。」


 「了解。」


 「それでは、第一回強行偵察を開始する。」



 俺の装備は、戦闘服に拳銃が右腰ホルスター、太刀大包平(おおかねひら)が左腰に収まっている。


 他の人間メンバーは、俺と同じ拳銃に小銃と89式多用途銃剣にサバイバルナイフで、88式鉄帽、戦闘服、防弾チョッキ3型、感知眼鏡


 獄卒たちは、88式鉄帽に戦闘服、武器は拳銃とMINIMI機関銃


 小鬼たちは、88式鉄帽に戦闘服、拳銃と小銃


 今回、準備した刃物や銃弾すべてに【属性付与】が為されている。


 国道15号の競馬場前交差点で、(たむろ)していた悪魔犬(ヘルハウンド)は、1号車の仁紫蔭さんと2号車の江野本さんが、96式装輪装甲車の12.7mmM2重機関銃2丁の集中砲火で一気に殲滅して、打ち漏らしが出たら俺がフォローすることに決まった。


 300m程度まで近づくと、2丁の12.7mmM2重機関銃にセットされているベルト給弾(110発)から”ドッドッドッドッドッ””ドッドッドッドッ””ドッドッドッドッドッ””ドッドッドッドッドッ””ドッドッドッドッ”・・・・と220発全弾が打ち出されて静寂に戻った時には、5頭の悪魔犬(ヘルハウンド)が、ミンチに変わり果てていた。


 次の接敵は、遠藤町交差点に冥界犬(ケルベロス)が、1頭だけうろついていたので、愛刀:大包平(おおかねひら)を抜いて【瞬間移動】で横に回り込み、三つの頭の根元を一閃して全部の頭を切り飛ばして焼却処理した。


 下平間交番交差点に、悪魔犬3頭が居たので、同じように大包平を抜いて瞬間移動で真ん中に転移して3頭とも切り捨てて焼却処理した。


 多摩沿線道路沿いから中原街道の丸子橋を偵察するために土手を這い上がって河川敷を覗き込むと、丸子橋手前からその先の多摩川スピードウエイ跡の河川敷にかけて悪魔犬、冥界犬、小悪魔(インプ)、悪魔(デヴィル)が、大量に集まっているのが確認できたが、今ある2台の装備と人員では、とてもじゃないが相手などできないので、慌てて装甲車に戻って、路地を左折して来た方向に戻りながら南部沿線道路から国道409号線に戻って溝の口神域に向かうことにした。


 東急田園都市線の高津駅を過ぎると二子橋に通じる旧国道246号線の高津交差点だが、ここにも悪魔犬(ヘルハウンド)が4頭確認できたので、やはり橋に通じる道路は、監視が居るようだ。


 帰還する溝の口神域も近いので、HQに撤退指示の無線を飛ばしてから、今度は俺と斧寺さんで、12.7mmM2重機関銃2丁を使ってハチの巣にしてから交差点を左折し、溝口駅入口交差点を右折して溝の口神域から鹿島基地へ帰還した。



 鹿島基地に戻ったので、火山灰で汚れた96式装輪装甲車を整備部隊の薮田班長に返して整備をお願いして、作戦指令室に集合した。


 「諸君、初の強行偵察だったが奴らが、多摩川の橋などを重点的に監視していることが分かったので、今後は、東京側でも強行偵察を実施し情報の擦り合わせを行う必要が出てきたと思う。

 それから丸子橋の河川敷に大規模な集団を確認できたのも良かった。

 強行偵察班とHQチームから何かありますか?」


 「次は、私も強行偵察にスナイパーとして参加したいです。」


 緑川さんが、戦闘脳になったのか?


 「緑川さんには、次もHQチームをお願いしたいと思っていたのですが、何か不都合がありましたか?」


 「いえ、不都合はありませんが、私の力で一匹でも奴らを減らしたいんです。」


 「でしたら、一匹ではなく今後の殲滅作戦を立案・実施していただくことの方が、より多くの魑魅魍魎殲滅に繋がると思いますよ。」


 「確かに司令のおっしゃる通りなのは理解しているんですが、私自身が魑魅魍魎を殲滅しているという実感が欲しいのです。」


 「そうですか。緑川さんのスナイパーとしての技量は、認めているんですが、接近戦がまるで話にならないという欠点を考えると近接戦闘が、あり得る強行偵察に参加していただくのは、正直言って、足手まといになります。何か別の方法を考えますから、強行偵察参加はご遠慮ください。」


 「そ。そんなぁ。そこまで言わなくても・・・」


 「緑川さん。言い方がきつかったかもしれませんが、ここまで言わないと貴女は、諦めてくれないでしょ。」


 「わかりました!!」


 「何か、他にありますか?」


 「HQチームばかりで申し訳ありませんが、あの感知眼鏡は、素晴らしかったです。実は、窓から双眼鏡で下を監視していたのですが、あんなに魑魅魍魎が跋扈しているのが、明確に見えるなら、今までみたいに一方的にやられるだけではなく、こちらから仕掛けてやれますから、普通科部隊に早く配備して頂きたいです。」


 「山王さん。感知眼鏡については相当数用意が出来ているので、順次配布することにしましょう。」 


 「ありがとうございます。」


 「司令。今回の強行偵察に参加してM2の有効性は確認できましたが、小銃と拳銃については、何も確認できていません。次回は拳銃、小銃の有効性確認もするべきです。」


 「仁紫蔭さん。ご意見ありがとう。確かに拳銃、小銃の有効性確認が出来ていません。次回以降でその辺の検証を進めまていくことにしましょう。」


 「他に」


 「地上を走行して感じたのが、思っていた以上に火山灰が舞っていたのが気になりました。雨が大量に降って流れてしまえば良いのですが、あの中を走行していると機関部に悪影響が出るかもしれません。その辺については、メンテナンスが終わったら薮田さんから報告があると思います。」


 「市丸さん。確かに火山灰が邪魔ですよね。薮田さんの報告を待って検討します。」


 「他に」


 ・・・・・


 「無ければ、今日の強行偵察を完了とする。ご苦労様でした。十分休んでください。解散。」



 あー腹減った、食堂行こうっと。


 「おばちゃん。まだランチ残ってる?」


 「あるよー」


 「今日のランチは、・・・・と おでん定食?

 おばちゃん。おでんで定食なんてできるの。」


 「出来るわよー」


 「はい。どうぞ。」


 ライスにおでんが、シミシミ大根、玉子、はんぺん、がんもどき、ウィンナ、昆布巻きに持ち巾着ですか。


 「いただきまーす。」


 ツーン!! しまった。辛子付け過ぎた!! というか辛子が辛すぎないか?


 「おばちゃん。このからし辛すぎないか。」


 「うちのからしは、特製だからね。」


 「なんで、こんなに辛いの?」


 「うちのは、イエローマスタードにオリエンタルマスタードとブラウンマスタードのブレンドしたものを、人肌より熱めのぬるま湯でしっかりと溶いて作っているから辛いんだよ。付けすぎ注意だよ。」


 「それを早く行ってよ。」


 おでんにライス。悪くない。


 「ごちそうさまー」


 今日は、帰って寝よう。

この小説を見つけ出して読んでいただけた皆様、ありがとうございます。

ブックマーク登録や★★★★★をお待ちしております。

ご意見、ご感想や誤字報告等もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ