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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
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第69話 ◇後片付け◇ 01/06

◇後片付け◇ 01/06~


 回収してきた構内交換機一式を黒咲君に渡したので、子供たちも一緒に食堂で昼食を頂くことにする。

 今日の日替わりは、煮込みハンバーグ定食だったので、皆で同じものを食べることになった。

 子供立ちが食べ終わるとおばちゃんが、プリンを子供たちの前に置いてそのまま厨房に戻ろうとしたので、


 「おばちゃん。俺の分は?」


 と聞いてみたら


 「早矢仕さんもプリンが欲しいのかい。お子ちゃまだねー。待ってな。」


 と言って俺にもプリンを持って来てくれた。

 久々に食べるプリンは、懐かしい味がしてうまかった。


 「黒ちゃん。それじゃあ俺は、地上で構内交換機の回収してくるから、子供たちの事よろしく頼む。遅くならないうちに返してやってくれ。」


 「了解。」


 「早矢仕さん。バイト代は?」


 「おっと、忘れるところだったよ。」


 と言いながら小銀貨(1枚千円)を6枚手渡して地上に戻った。



 地上では、時々現れる悪魔犬(ヘルハウンド)を殲滅しながら、新橋方向に向けて移動しながら大きなビジネスビルを見つけては、構内交換機一式の回収を繰り返していった。


 途中、日比谷公園が見えたので、懐かしの東響電力本社も訪問して構内交換機一式を忘れずに回収した。


 新橋駅に近づいたところで、夕暮れになって視界の確保も難しくなってきたので、消耗品資材保管エリアに【瞬間移動】して、【無限蔵】に集めていた、大量の構内交換機一式を取り出して並べて行った。


 「お疲れ。・・・あれ?子供たちは?」


 「何言ってるんですか。早矢仕さんが、遅くならないうちに返せって言うから、ちゃんと帰しただけです。お陰でこっちは残業確定です。」


 「すまんな。こんな時に通信インフラさえあれば、西原ちゃんにすぐ連絡できるようになるんだから頑張ってくれ。俺は陰から応援してる。」


 「って何!!言ってるんですか!!、早矢刺さんにも手伝ってもらいますからね!!逃がしませんよ。」


 【瞬間移動】すれば、すぐに逃げられるんだが、ここは黒ちゃんを手伝って、労っていくことにしよう。


 「すまん、すまん。 で、何すれば良いんだ。」


 「それじゃ、今回収してきた構内交換機の型番などを、このパソコンで入力してテープを印刷して、登録した機械に貼り付けてください。

同じ交換機配下で使っていた機器類も登録出来たら、交換機と同じ場所に保管してくださいね。

収拾がつかなくなるんで絶対に別の交換機と混ぜないでくださいよ。」


 「わかった、分かった。それから何台かスマホも回収して来たんだけど、どうする?」


 「さらっと言ってますけど、どの交換機で使われていたのか分からなくなってないでしょうね!?」


 「そ、そんなこと・・・・・ないよ。と言いたい自分が居るのだが、すまん。分からなくなった。ごめん。」


 「しょうがないですね。後でスマホの中に入っている構内回線接続用のアプリを逆アセンブルかけて、修正しないといけないんで、その時に確認しますから、まとめてそこの段ボールに入れておいてください。」


 そこから暫く交換機たちの情報をパソコンに入力する作業が続いたが、流石にラブラブ黒ちゃんをこれ以上拘束すると西原ちゃんに怒られるので、解散して、明日9時から作業再開することにした。


 晩飯を食べようと食堂に行ったら夜定食が、チンジャオロース、春巻き、中華スープ、ライスだったので、食べていく事にした。

 暫くすると、風呂上がりの子供たちが、晩飯を食べに来たので、一緒に食事しながら明日も9時からバイトしないか聞いてみたら了解が得られたので、バイト代を渡して明日、現場に行ったら”俺は後で顔を出す”と伝えてもらうよう頼んで、[ハウス]に帰って来た。


 例によって、内風呂と露天風呂を交互に浸かりながら時間を過ごした。

 今日の内風呂は、岐阜の下呂温泉の単純温泉で、露天の方は、静岡熱海温泉の塩化物泉だった。


 水分補給しながらまったりしていたら、2時間ほど入っていたようで、のぼせてきたので、風呂から上がって、廊下を開け放って和室で、大の字になって、涼んでいると、成田さんがやって来た。


 「早矢仕さん。こんばんわ。少しお邪魔しても良いですか。」


 「どうぞ、どうぞ。」


 「本当に色々とありがとうございました。

紹介して頂いた家族探し窓口で、両親と妹と弟の4人を無事に見つけることが出来ました。

本当にありがとうございました。

 大河部長のご家族や黒咲さん、西原さん、神山君の家族も見つけることが出来ました。」


 「そうか。本当に良かったな。それじゃ成田さんもご両親の所に引っ越しだな。」


 「えーーっと。引っ越しはしません。家族の無事も確認できたんで、独立してこれからは、家族探しで困っている人たちを助けて行こうと思います。」


 「そうか。そうしてくれると俺も嬉しいな。」


 「本当ですか。頑張ります。」


 「そろそろ、湯冷めしそうなんで着替えに行くけど、他に何かある?」


 「えーっと。早矢仕さんの所の温泉に入らせてもらえませんか?」


 と言いながら体の後ろに隠していた入浴セットらしきものを出してきた。


 「うちの温泉に入るの?途中に温泉施設もあったでしょ。」


 「はい。温泉施設を通り越してきました。温泉施設は、大人気なんで、人が多くて気後れするから行きにくいんです。早矢仕さんの所なら貸し切りで、ゆっくりと入れるんで、是非、お願いします。入らせてください。」


 一つ屋根の下で、彼女の同僚だった人が、風呂に入るのってどうなんだ?と思うのだが、入浴セット持参で頼まれたら断れないよな。


 「わかった。のんびりと浸かってくるといいよ。今日の内風呂は、岐阜の下呂温泉の単純温泉で、露天の方は、静岡熱海温泉の塩化物泉だよ。」


 「ありがとうございます。内風呂と外風呂で温泉が違うなんて、本当に素敵です。」


 と言うと、玄関から入ってきて、さっさと風呂場になだれ込んでいった。


 その後ですか?何もありません。風呂上がりにビールをひと缶飲んで、帰っていきましたよ。

この小説を見つけ出して読んでいただけた皆様、ありがとうございます。

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