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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
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第106話 ◇激闘青函トンネル◇ 02/24

◇激闘青函トンネル◇ 02/24


 青森方面から青函トンネル内を制圧し始めた第39普通科連隊に同行している銀鬼から【念話】が届いた。


 (司令。銀鬼部隊です。只今、銀小鬼、緑小鬼、紫小鬼、赤小鬼が、前面に立って第39普通科連隊と共に戦闘中です。

 敵は、元住民と思われるゾンビ,グールを主力として吸血鬼,吸血蝙蝠,スケルトン,スライムで、とてつもなく臭く、瘴気も濃いため、自衛隊員たちは、18式個人用防護装備防護マスクを装着して戦闘していますが、小鬼たちには、この防護マスクの形状が適合しないため苦戦中です。

 我らが風鬼神の志様による支援をお願いします。)


 (了解した。小鬼たちの損耗率は、どの程度か?)


 (はい、現在、3%程度です。)


 (その程度ならまだ、大丈夫だな。各鬼衆は、消耗した各小鬼を【眷属支配】で、補充して戦線維持すること。)


 (司令。トンネル内は瘴気が濃すぎて【眷属支配】で、小鬼を生み出すことが出来ませ~ん。)


 (そうか。それでは、トンネル地上部に居る各鬼衆が【眷属支配】で、生み出してトンネル内に送り出せ。)


 ((((((((了解!!))))))))



 (志さん聞こえていますか。銀鬼から応援要請です。

 青森方面から【気体変成】で、トンネル内の澱んだ空気を正常化してください。

 私は、北海道側から同じく【気体変成】を使います。)


 (了解しました。)



 トンネル内にゾンビだグールだって腐敗臭が、とてつもないことになってそうだ。


 吸血鬼が居るって言ってたけど、あいつらの鼻って、どうなってるんだ?


 分からんことを考えていても無駄だから、さっさと北海道側から【気体変成】使ってやろう。


 てことで、【瞬間移動】で、北海道側のトンネル坑口へ移動してきたので、早速【気体変成】で空気の臭気を抜き始めた。


 30分ほどで、脱臭の効果が感じられなくなったので、反対側で志さんが行っていた【気体変成】と合流できたのだろう。


 (志さん。お互いの【気体変成】が合流したみたいだね。)


 (そうですね。後はトンネル内の制圧を待つばかりなんですが、空気の流れを作っておかないと同じことの繰り返しになるんで、こちら側から地上の空気を送りますから、司令の方でトンネル内の空気を引っ張ってもらえませんか。)


 (そうだね。了解したが、逆にしないか。こちらにはトンネル内に北海道側から空気を送るので、青森側で空気を地上に抜き出すように頼む。)


 (あ!!なるほど。少しでも本州側から北海道に入れないためですね。了解しました。こちらでトンネル内の空気を抜きます。)


 (そういう事なんでよろしく頼む。以上。)


 そうと決まれば、さっさと[風石]を設置してトンネル内に地上の空気を送り込み始めた。


 これで、ひと段落したので、少し休憩することにした。





 ~~~青森側トンネル内(銀鬼)~~~


 おや!?風が北海道側から吹き始めて、臭かった腐敗臭も無くなった。


 早速、志様がやってくださったのだろう。


 第39普通科連隊長の矢外(やがい)1等陸佐に報告した。


 「矢外さん。腐敗臭の処理が終わりましたから防護マスクを外しても大丈夫です。」


 「そうか。おや、北海道側から空気の流れがありますね。」


 「はい、ゾンビ,グールを始末しない限り腐敗臭が出ますから、北海道側の空気を入れて青森側に抜くことで、トンネル内の空気が澱まないように対処してもらったようです。」


 「それは助かる。総員!!防護マスクを外して、良し!!」


 「ふう」「はあ」「わー」「ほー」など、隊員たちから声が漏れた。


 「総員、前線を押し出せ!!」


 「「・・・「「了解!!」」・・・」」


 最前線の小鬼たちと共にトンネル内の魑魅魍魎掃討に拍車がかかって前進した。


 吸血蝙蝠は、隊員たちが20式5.56mm小銃で次々と撃ち落とし、ゾンビ,グールは、獄卒たちが5.56mm機関銃 MINIMIで、ハチの巣にしていると


 「作業抗に吸血鬼が出たぞー」の声に反応した緑鬼が杭状に変形させた[樹石]を心臓部めがけて投げて、文字通りの串刺しにして仕留めている。


 スケルトンは、隊員たちが銃剣を装着してバラバラに砕いて、スライムは、危なげなくなます切りにスライスして処理が進む。




 ~~~北海道側トンネル内(黒鬼)~~~


 匂いも消えて背中から空気が流れてくるようになった。


 これで、思う存分暴れられるぞ。


 よい、第5普通科連隊長の荒畑(あらはた) (しのぶ)1等陸佐に報告だ。


 「荒畑さん。トンネル内の空気がきれいになりました。」


 「さっきから空気の流れを感じていたが」


 と言いつつ防護マスクを外して確認する荒畑さんが、


 「腐敗臭なし。総員!! トンネル内から腐敗臭が消えたので防護マスクを外して良し。」


 「ふうう」「あーー」「よっと」「やっとか」と言って防護マスクを外して背嚢(はいのう)に仕舞っている。


 「よし。これより前線を青森側に推し進める。」


 「「・・・「「おぉーーー!!」」・・・」」


 「吸血鬼が出たぞぉーー」の声に反応した白鬼が[陽石]を使って吸血鬼と吸血蝙蝠を殲滅している。


 こちらでも青森側と同じようで、快調にトンネル内の掃討が進んでいく。 





 トンネル内の制圧も順調そうなのでそろそろ、本坑と作業抗内で、出たごみを地上まで回収して処分するタイミングだろう。


 物資集積所で無線機を借りて指示を出した。


 「輸送部隊は、トンネル内にトラックを出して、ゴミの回収を開始。各鬼衆は【念動力】で、ゴミの積みこみをサポートしてください。

 清掃が終わった箇所から第9師団第9後方支援連隊は、[陽石]を3トン半水タンク車に入れて聖水として汚損箇所に散布を開始してください。

 ゴミは地上でまとめて焼却します。」


 青函トンネルの方は、このままいけば、問題なく終わりそうだ。


 先進導坑と陸自本体の地上奪還作戦の方もあれから連絡が来ていないので、順調に進行しているという事だろう。

この小説を見つけ出して読んでいただけた皆様、ありがとうございます。

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