113 太っただと?!
今回は短いうえお待たせしてすいません。
最初はリリアナ視点からです。
リリアナ視点
すでに冬の時期は半ば過ぎ春に移り変わる時期にはなったけど、外は未だに吹雪いていて外に出ることは出来ない。
「暇だ~」
ゴロゴロ。
「暇だよ~」
ゴロゴロ。
「うるさいな~あと数日なんだから我慢して」
あたしはが机で残り少ない宿題を片付けていた。
「だってよ~何もすることが無くて暇で暇で仕方ないんだよ~」
アルは最初の一週間は家にこもっているのも楽しめたみたいだった。二週間もお昼寝やご飯なんかで時間を潰していた。だが一か月を過ぎるとお昼寝もし過ぎて、眠気が無くなってしまったようだった。そして残り五か月。だらだらと過ごしていたのだった。
「それよりアル」
「なんだよ?」
「あんたちょっと太ったんじゃない?」
「え?」
アルは前足で自分のお腹周りを撫で回した。そう言えばお腹周りが少し丸まったような気がする。
「ちょっと人化する」
猫のままじゃ自分がどれくらい太っているのか分からないみたいで、あたしが机に向かっているのを確認すると、人型になりお腹周りを見た。そこには太っているとまでは言わないが冬前より脂肪が付いたお腹があった。
「太った……」
猫に戻ると無言のまま俺は部屋を出て行った。
その数分後
家の中でいきなりドタバタと足音が響き、家が上下左右と揺れる。
「ちょっと何なのよ?地震」
下からエリカ達の叫び声が聞こえる。
「ちょっと待って突然どうしたんですか?」
「やめてください。家が、家その物が!!」
「アルさん家が崩れちゃいます!!」
あたしは揺れる家に無理やりしがみ付きながら様子を見るために階段を下りて行った。
下ではアルが家の中を縦横無尽に飛び回っていた。いや正確には壁を足場にしてジャンプをしているだけなのだが、速さと天井まで足場にしていているので飛んでいるように見えるだけだった。家が揺れているのはアルが壁や天井を足場にしてジャンプした時と着地した時の勢いで家が揺れていたのだった。
「ちょっと何してんのよ!!」
「運動だ!!」
「またどうして?!」
「太ったからだよ!」
「取り敢えずこのままじゃ家が崩れちゃうからやめて!!」
あたしたちはそれから家の中で運動しないようにアルを説得するのに数分を掛けたのだった。
「もう寝る、とりあえず晩御飯は抜いておいて」
アルはそう言うと気落ちした足取りで二階に上がっていた。
アルビオン視点
俺は二階のリリアナたちの部屋に入るとベッドにダイブして、布団に顔を押し付けた。ちょっと自分が太った事にショックを受けていたのだった。何分前世から今まで肥満とは無縁だったからだと思う。
しかし
「このままではいかん!!外に出れるようになったら痩せなきゃ」
俺はそんな思いを胸にして外に出るまでの数日間を過ごした。




