111 添い寝
今回は寒い中の添い寝の話です。
お布団の中に犬や猫を入れると温かくて気持ちいいですね
体が突然持ち上がり布団の中に入れらていることに気づいて、目を覚ます。
「んだ?」
「一緒に寝て」
「なんで?」
「暖かいから」
「ふ~ん、そう」
寝ぼけていたので頭で何を言われているのか分からなかったが、リリアナは俺と一緒に寝て欲しいらしい事は分かった。俺は横になっているリリアナのお腹の当たりで丸くなると上から布団を掛けられた。すぐ隣に人がいると言うのは何だが心地よくて寝れそうだった。
翌朝、起きると俺はリリアナのお腹のあたりで胎児のように丸くなって寝ていた。このまま寝ていても良いかなと思っていたんだが……。
暑い
布団の中は俺とリリアナの体温で暑くてたまらなくて、俺は体をゆっくりと頭の方に体を進めて行って、布団から頭を出した。
「ふう~」
布団の暑さから解放で思わずため息を付いて、外の空気を深く吸って肺に冷たい空気を満たした。俺はまだ眠る気だったので、前足をうまく動かして自分の目の前にリリアナの腕が来るように移動させ、自分の頭を載せた。俗に言う腕枕だ。
「ねえ、アル」
突然エリカが隣のベッドから話しかけてきた。
「うん」
「そっちの布団に入ってもいい?」
「構わない」
「うふふふ」
エリカは嬉しそうに笑うと、リリアナは布団を捲って入ってきた。俺の体に自分の体をくっつけてくる。
「あったか~い」
「冷た!!」
エリカの体はかなり冷たかった。エリカは冷え性なのかと思ったほどだ。さっきまで布団の中で眠っていたのに。
「戻れ、今すぐに戻れ!!」
「そんな冷たいことを言わないでよ。精霊よ、この場所を温めて」
布団がほのかに温かくなる。
「はぁ~。好きにしろ」
「ありがとう」
「なんでこんなに冷たいんだよ」
「私は精霊魔法のレベルが低いから、眠ったままでも精霊魔法が維持できないの。だから寝ちゃうと精霊魔法が切れて、段々と冷たくなって行くんです」
……寝ながらでも精霊魔法が使えるレベルが普通なのか?
「ほら下の階が常に暖かいのは、お母さんが常に精霊魔法で部屋を暖めてるから」
「ふ~ん」
違うな、精霊魔法を常に使おうとしていて、段々とレベルが上がって行くんだろう。そして常に使えるようになって行く。
エルフの精霊魔法レベルが高いのは常に精霊魔法を使っているからだろう。冬の間は常に暖房が必要出しな。
もう一つこれは俺の推測だが、エルフが辛い物に耐性を持ってるのはこの寒さのせいだろう。精霊魔法のレベルが高くない状態で生き残るためにアサビを食べて体を温めていたのだろう。でなければエルフの辛さに対する体制は異常だ。
まあ、推測は推測だ。もう、寝よう。お布団はすでに先程の暖かさは無くなっていた。すでにエリカは寝入っていた。
リリアナとエリカに挟まれていたので、暖かさは保たれていて俺もすぐに寝てしまった。これくらい暖かければ
リリアナの声で目が覚める。なんだか言い合いになっているようだった。
「ちょっと何であんたがここに寝てるのよ!!」
「昨日は寒かったから」
「もう自分の所で寝てよ」
「うん」
エリカは返事をすると自然に俺の体を自分の方に寄せて、抱き上げ自分のベッドに連れてこうとした。
「ちょっと!!アルを持って行かないだよ」
「良いじゃん、お姉ちゃんさっきまで一緒に寝ていたんだから」
「あなたも一緒に寝てたでしょう」
「お姉ちゃんの方が長く一緒に寝てた。だから私もその分アルと一緒に寝たいです」
「……もうっ!!」
「やった!!」
リリアナが折れて俺はエリカのベッドへと運ばれ、俺はエリカの胸の上に乗っけられたが、やはり人が寝ていなかったので、布団が冷めきって行った。俺が抗議の声を上げると。
「ごめんなさい。すぐに暖かくなるから」
そう言って精霊魔法で布団を温めると寝やすくはなった。俺はエリカの胸の上で自分が寝やすように、位置を変えているのだが……。
邪魔だな……
俺はエリカの胸に前足を置いて、フニフニと前足で押した。エリカの胸は同年代の女子平均より少し大きい。小さければそれを乗り越えて体を乗せられるのだが、それをするには少し大きくて扱いに困ってる。
俺は胸で寝ることを諦めると、エリカの腹のあたりで丸くなって寝ようとすると、エリカが体をよじって俺はエリカの体から落ちる。
「あっはははは、くすぐったいからお腹で寝ないで」
俺はまたエリカの胸の上に乗せられる。やはり胸の上では寝にくいので、やはりごそごそと動くが、どう頑張っても胸の上では寝れなそうなので、胸から転がって横に寝ることにした。。
「寒いから胸の上で寝てよ」
エリカがそう言ったが、俺は胸の上で寝るのはすでに諦めていた。
「横になれ」
「え?こうですか?」
エリカが体を横にすると俺はエリカの胸のあたりで丸くなって、エリカの顔を見つめて。
「これで我慢しろ、胸の上じゃ俺が寝れない」
「う、うん」
俺の有無を言わせない圧力で頷かせ、また眠りに入っていた。




