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14襲撃③

「なあ、さっきの大賢者の声。あれってなんなんだ?」

 

 圭が問いかけ、俺が答える。

 

「ステータスに大きな変化があったら聞こえるって聞いたことがあるから、きっとグラシャを倒したからだろうな」

「いや、それは分かってんだけどさ、救う者の効果でスキルを獲得したんだけど、そんな効果があったのか?」

「多分な、救う者は、魔王職とやらを倒せばスキルを1つ得られるのかな」

「ねえ、ちょっといい?」

「どうした?陽花」

「私、対物理結界と対魔法結界の2つ貰ったから、スキル一つだけという訳でもないと思う」

「なるほど。俺は鎌鼬で、英治はポイント転移でいいよな?」

「ああ。陽花のは、2つの結界合わせて1つの判定なのか、それとも別の理由があるのか……もしそうなら、その条件を毎回達成出来るようにすれば魔王職を倒す度に2つのスキルを獲得できる。検証が必要だな」

「魔王職を倒し続ければ何かわかると思う」

「「だな」」


 そういえば気になった事があったので、騎士団長に問う。

 

「なぁ、グランド・クロスはスキルだよな?スキルなら、詠唱の必要は無かったんじゃないか?わざわざ詠唱して敵にどんな攻撃か伝える必要も無いだろう?」

「あぁ、スキル名を唱える事で効果が上がるスキルもあるんだ。別に大した変化では無いが、少しでもダメージを稼ぎたい時は詠唱する事も視野に入れておくといい」

「なるほど…」

 

 ひとまず少しの休息を取り、俺達は馬車で王都まで帰還した。


「なあ、また、少し反省会しないか?というか、作戦会議をしたい」

 

 俺が提案する。

 

「良いけど……何かあったのか?」

「少し気になった事があってな」

「良いぞ。陽花はどうだ?」

「私もいいよー」


 という事で話し合いをする事にした。

 

「で?気になったことってなんだ?」

「王が言っていた7人の魔王という件についてだ」

「それがどうかしたのか?」

「気づかないのか?魔王が7人いて、グラシャは、憤怒の魔王の四天王と言っていた。つまり、グラシャ以上の力を持つ魔王が7人。更には、グラシャと同格の力を持つ四天王が後27人いるんだ」

「な……」

「え……」

 

 圭と、陽花が驚く。最初に不意打ちでメテオ・ストライクを打ち込み、傷を負わせた。それで尚且つグランド・クロスをグラシャと同じステータスまで上げて撃ち込んでから3対1で戦った。それでもギリギリだった四天王。それより強い存在と、それと同じレベルの存在が合計で後34人。そんなものを相手にするなんて不可能だ。

 

「魔王種とやらを倒せばスキルを得られて強くなる。でも、それが戦闘に役立つかは分からない。俺のような便利系的なスキルをこれからずっと渡される可能性もあるしな。それに、下手をするとこれからはそれを複数相手にする事もあるかもしれない」

「確かに……それで、どうするつもりだ?」

「ダンジョン攻略をしたいと思う」

「「ダンジョン攻略?」」

 

「この世界では、ダンジョンコアを破壊すると、何らかの恩恵を得られると聞いた事がある。だから、もう既に攻略した初心者ダンジョンを初めとするダンジョンのコアを片っ端から破壊して、俺達の強化をはかりたい」

「けど、初心者ダンジョンとかは、国で管理してて破壊厳禁なんじゃ……」

「だから国王に相談するつもりだ。だからその前にお前達に相談する事にした」

「けど、ダンジョンは、国の財産だろ?それを奪うのは……」

「どっちにしろ、魔王に負ければ国どころか世界が滅ぶ。それよりかはマシな気がする」

「私も、それに賛成かな」

「仕方ない。頑張って説得するか」


 陽花と圭の賛成を得られたということで、早速国王と交渉する事にする。

 

「……という事で、俺らにダンジョン破壊の許可をくれ」

 

 圭が説明する。しかし国王は、

 

「うーむ、残念ながらそれは難しい。ダンジョンは、国の資源でもあるが、それ以前に、全体的な戦闘能力の向上に重要な役目を担っている。それを壊したら、冒険者や、騎士達のレベルが上がりにくくなってしまう。今のこの現状でそうなってしまっては人間族は絶滅だ。」

「だから、その脅威を払う為にダンジョンの破壊許可を!」

「すまないが、今は博打を打てるような状態でも無い。しかも、ダンジョンコアを破壊した時の恩恵は、破壊した1人にしか与えられない。この国にあるダンジョンは5つ。ダンジョンコアの破壊で特殊スキルを獲得出来れば別だが、一般的なスキルの為にダンジョンコアを破壊するのは避けたい。」

「……分かりました。」

「しかし、他に力を得る方法がない訳では無い。聖剣を見つける事が出来れば、その力は一気に跳ね上がるだろう。」

「聖剣?それはどこにあるんだ?」

「ドワーフ族が持っていたはずだ。彼等も魔種には困っているはずだから、きっと協力してくれるだろう。」

「分かった。で、ドワーフの国…いや洞窟だっけか。それはどこにあるんだ?」

「分からん。」

「「「は?」」」

「分からないのだ。ドワーフ族もエルフ族も、その他亜人族もそれぞれが身を隠していてどこにいるか分からないのだ。」

「それじゃどうやって探せばいいんだよ!」

「導きのコンパスというアーティファクトがある。それを使えば、大体の方角が分かるからそれをあてにして欲しい。ただ、一年に一回しか使えない代物だから、それを使って正確な位置を特定する事は出来ない。そこは了承して欲しい。」

「……分かった。とりあえずそれを試してみよう。」


 と言っても、今すぐ使えるものではない。今の日付は、12月9日。この世界は、1ヶ月28日の13ヶ月で1年が経過するので、それまでは待たないといけない。今年は、もう既に使ってしまったらしい。何に使ったのか聞くと、食糧不足が深刻で、安全でよく肥えた土地を探したらしい。仕方が無いので、残り1ヶ月と少し待たなければならなくなった。

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