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反撃の再転移 ー異世界に戻って反撃を執行するー  作者: わさび
第一章 『知らない世界』
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第9話 『文字のお勉強』

 今日は、文字の勉強です。

 昨日の歴史の先生はとても良かった。

 とりあえず、女性が来てほしい。

 でもやっぱ、何度も言うが大人のお姉さんがいい。

 保健体育を教えてほしいんだ。

 これが、男の子の夢だ。

 少年ドリームだ。


 とりあえず、今日の魔法練習のことを話そう。

 今日は、治癒魔術をやった。

 ステークストさんに言われた通り、

 俺には付与魔術のセンスがあったみたいだ。

 

 常人が治癒魔術を使うと、生成魔術の3倍ほどの魔力を失う。

 そのため、治癒魔術師という特別な魔術師を作り、魔術師とはべつに配備することも多い。

 

 しかし、俺は普通の人間の2分の1ほどしか消費しないことがわかった。

 魔力の使い方が、治癒魔術の時だけ無駄がないのでろうか。

 それとも、そういう体質なのか。

 どちらにせよ、これは他人にはできず俺にはできることだ。

 誇ってもいいかもしれない。

 えっへん。


 そして、治癒魔術のみなら10回以上使えた。

 魔力量も増えてきている。

 順調だ。

 この世界の治癒魔術はとても万能だ。

 元の世界なら、大手術をしなければならないような怪我でも一瞬で治すことができるのだから。


 また、今日は解毒解毒をやった。

 この魔術をやるためにステークストさんが蛇を捕まえてきて、自分に噛ませているところはグロかったが、俺の唱えた解毒魔術ですぐに解毒できた。

 

 これもそうだ。

 元の世界なら、牛に抗体をつ抗体を作って人間に注射して、対処してきた。

 しかし、異世界なら、そんなのは、一瞬で治る。

 元の世界なら2回目はないが、異世界なら噛まれ放題だ。

 極力噛まれたくないがな。


 

ーーー



 以上、今日の魔術練習だ。

 

 さて、今日の授業が始まる。

 大人のお姉さん!こい!

 だが、知っている。

 俺にはガチャ運がないことを。


 今、ステークストさんが呼びにいってる。

 ステークストさん曰く、口下手なやつだが面白いやつといっていた。


「戻ったぞ。こいつが、今日からお前に文字を教える者だ。俺は、少し用事があるので宿をあける。頼むな」


 そう言って、『女性』と共に戻ってきた。

 俺が、俺の先生?

 ゴツいな。

 さらに、腰に剣を持っている。

 剣士だろうか。

 冒険者だろうか。


「俺の名は、イザベル・キャットだ。」


 俺、、、、、

 まあ、多様性の時代だしな。

 おかしくなんてないぞ。

 っていうか、かっこいい系の『女性』だ。


 そして、この人は、見た目でわかる『獣族』だ。

 あの、猫耳と尻尾。

 アニメで見たのとおんなじだ。

 かわいいしかっこいい。

 だが、腹筋を見ると、、、ごつい!!

 女性の体とは思えない。


 あと、人族以外自分達の民族や集落で決めていると聞いていたが。

 そういうことか。

 苗字が『キャット』だ。

 英語やないかい!

 猫だってすぐにわかる。

 すげえ、わかりやすい。 

 名が体を表してる。


 猫系の獣族で筋肉質、、、、、

 大人のお姉さん、、、、、じゃないのか、、、、

 否。

 猫を被っているだけかもしれない。猫だけに。


 歳は俺より上だろうか。

 見た目的には少し上くらいか。

 そして、髪色はグレーだ。

 ブルーキャットかな。


「今日からお前に文字と言語を教える。

 俺は、長らく冒険者として世界中を旅してきた。

 剣士としてだ。

 そのため、剣術はそれなりにできる。

 教えてほしければ、言え。

 気が向いたら教えてやろう」

「ありがとうございます」


 お!剣術を教えてもらえるのか。

 でも、ステークストさんにも教えてもらう約束だからな。

 いずれ機会があったら、教えてもらおう。


 それにしても、この人の目力はすごいな。

 俺と会話をし始めて一瞬たりとも目を離さない。

 獲物の隙をとらえるの如く目を離さない。

 はっきり言って、俺もなぜか離せない。

 離したら、ダメな気がする。


「俺は、世界中を旅してきた分、多くの言語を話すことができる。

 人語、魔人語、獣族語、巨人語を話せる。

 計4人語を話すことができる。

 文字を書けるのは人語、獣族語のみだがな。

 しかし、文字なんて1つ書ければ十分だ。

 でも、これから俺の教えられる言語を叩き込む。

 これらができれば、世界のどこでも生きていける」


 ひえーーー

 この人もスパルタなのか。

 鞭を持って叩きながら『勉強しろ』といってくるのだろうか。

 そんな!逆に興奮してしまうじゃないか。

 

 おっと、取り乱しました。

 忘れてください。


「お前は今、人語のみ話すことができると聞いた。

 文字も書けず、他の言語もできないと。

 どんなにキツくても弱音は吐くなよ。

 吐いた瞬間にお前の骨を一本折る」

「え???????」


 怖すぎるだろ、この人。

 悪魔か。悪魔なのか?

 鞭で叩かれる方がまだマシだ。

 俺の体はどうなってしまうの!?


「嘘ですよね?」

「嘘かもな」


 なんだよ!驚かせるなよ。

 てか、ポーカーフェイスがうますぎる。

 ずっと真剣な眼差しで俺のことを凝視してくる。

 もし童貞なら、あっちに恋愛感情があるのではないか疑うほどだ。


 お、、、、俺は童貞だよ。

 なんだよ!

 文句あんのか?

 いいじゃないか!

 俺は息子を箱入り息子として育ててるんだ!


 まあ、俺は童貞だが、

 この人は剣も持ってるし、素手で俺を殺せる力がありそうだから、獲物をとらえる獣の目にしか見えて仕方がない。


「・・・・・・・」

「はい??」

「今のが魔人語だ」

「え??いきなり始まるんですか?」


 『ボキ!』


「いてぇ!!!」

「弱音は吐くなといってはずだ」


 俺は、弱音を吐いたつもりはないが左手の小指の骨を折られた。

 い、、、痛い。

 血は出てないが第二関節が90度に曲がってる。

 てか、冗談じゃなかったのか?

 おっかないなこの人。


 あと、ちゃんと人間語わかっているのか?

 わかってるだろうけど、頭が悪いのだろうか。

 どう考えたって、弱音じゃなかっただろ!

 そうか、この人のペースを見出したら、弱音と断定されるのか。

 理不尽だな。


「痛がるな。指を一本折られてそんなに悶絶していたら、戦場ですぐに死ぬぞ。

 私だって、腕を切られたことがある。

 しかしな、そんな時でも戦いをやめなかった。

 そのおかげで、私は勝つことができてきた。

 いいか?騒ぐな、冷静になれ。諦めるな。

 これが生きるうえで一番大事だ」

「ありがとうございます、、、、」


 この人の授業は一方的だ。

 さらに自分勝手だ。

 恐ろしい。

 絶対に癪に障らないようにしよう。


「あと、お前は治癒魔術は使えるのだろう?5級でも骨折くらいは治る。後で、かけておけ」

「今じゃダメですか?」


『ボキ!』


「いたーーーーーい!」


 そうだった、あの人のペースを見出したらいけないんだった。

 くそ。

 何が面白いやつだよ!

 ただのサイコパスじゃないか。

 ステークストさんは嘘をついている。


 俺の小指だけじゃなくて、左の薬指も折れた。

 痛い。


「いったよな?口答えはするな」

「はい」


 やばいやつがきてしまった。

 こういう時に限って、ステークストさんがいない。

 狙ってるのか?

 あの人も性格が悪いな。

 いや、決めつけはよそう。


「じゃあ、今から授業を始める。」

「わかりました」


 全くわかってないな。

 この人で大丈夫か。

 でも知識量的には、この人より優れている人はいないのか。

 『そうじゃない』とは口が裂けても言えない。


「・・・・・・・」


 さっきと同じことを言ったということはわかった。

 ということは、魔人語か。

 発音的にはロシア語に近いだろうか。

 でも、ロシア語も知らない。

 だから、何を言ったのかさっぱりだ。


「いいか?今のが、魔人語だ」

「なるほど」

「意味としては、『口ごたえはするな』だ」


 どれだけ、ペースを乱されたくないんだ?

 自己中にも程があるだろ。

 魔人語でも言ってくるなんて。


「いいか?言語を覚える上において大切なことはなんだと思う?」

「あきらめないことです」


 俺は、ドヤ顔で言った。

 さっき言ったことをしっかりと学んで生かしてますよっていうアピールだ。

 元の世界の学校でもよくしていた。

 これをすると、先生から『よく頑張ってるな』と言われるほど、がんばっているように見える。


「ちがう」


 なんでや!

 あんた、言葉には、一貫性を持ってくれや!


「いいか?言葉を覚える上で大事なのは、単語力だ」


 現代日本の英語の先生と同じことを言ってるな。

 やはり、単語力というのは言語の基本なんだな。


「ということで、これをお前にやる」


 俺は、4冊の分厚い本を受け取った。

 てか、、、、重い。


「俺が書いた。人語、魔人語、獣人語、巨人語の単語帳だ。

 それぞれ、5000単語書いておいた。

 それを、これから3ヶ月で覚えてもらう」

「え??、、、はい」


 おっと、『無理があるのでは?』と聞きそうになってしまった。

 いけない、いけない。

 てか、普通に考えて、無理だろ。

 全部で、20000単語だぞ?

 元の世界でも、2ヶ月で、英単語2000単語を覚えたが、これは無理だ。

 これが、、、、骨を折られるほどのスパルタか。


「文法なんぞは教えるつもりはない。使っていれば、いずれなれるからな。

 これからは、その単語をとにかく覚えてもらう。

 そうすれば、文字も覚えることができるしな。

 運動している時も、食事中も見続けろ、そしたら、覚えられる。

 さあ、、、始めようか。

 人語の単語帳を開け!」


 地獄がはじまった。

 俺が、発音し、その単語ごとに意味や覚え方、語源などを教えてくれた。

 語源を覚えるというのはいいな。わかりやすい。

 受験生の時に知りたかった。

 とにかく、ずっと単語帳を開き、音読をする。

 この勉強方法は、俺にはきつい。



ーーー



 それから、4時間ほど、単語を覚えていた。

 喉がカラカラだ。

 水が欲しい。


「じゃあ、今日の授業はここまでだ。復習をしておけ。次までに、今日やったところは覚えておけ。

 ある程度、単語を覚えたら俺と会話を重ねて慣れさせる。いいな?」

「はい」


 しかし、なんだかんだ言って、この人も教えるのが上手い。

 単語のイメージが掴みやすいからスラスラ頭に入る。

 この調子で、これからを乗り切れるように頑張ろう。


 これで、3日間の勉強と魔術練習のルーティーンを感じることができた。

 さて、これから、死なないように頑張りますか!


 

 今日、折られた、指は授業後にしっかり治しておきました。

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