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どんな親達?
黙り込んで窓の外を見ている、後部座席のシャリム・マリスにもシートベルトを着けさせ、私はパパの運転する車で帰宅した。
「おかえりなさい」
「イオニ、もう帰ってたんだ。キリアキの調子はどう?」
母はしばらく、国で体調を崩したという祖母に会いに行っていた。これでようやくうちの店も再開という訳だ。母は途中でイズミルにも立ち寄ったと話す。聖神女が身罷った土地の名前だ。再会を喜び合う私達の間に、シャリム・マリスは躊躇無く割り込んだ。
「不躾ですみませんが、何故お二人は指輪をしないんです? 国では自分達、サワがずっと独身だと思ってましたよ」
「別に親戚でも無いのに、何でわざわざ知らせる必要があるのさ? まあ急な話ではあったけどね。バーバラのために結婚したようなものだから、寝室も別だし」
「…バーバラ先輩。それって一体、どんな親達?」
「いずれ離婚が決まった親達。私が独立したら、ママは待ってくれてる人と再々婚、パパは修道士になるの」
そう言ってやると、シャリム・マリスは眉をひそめた。




