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はじまりの樹  作者: 入戸レク
プロローグ
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1/28

プロローグ

本日、プロローグ+5話更新です。

よろしくお願いいたします。




 人間を見に行くと言ったら、フレイは僕にこう言った。

 

「リュミエル、行けば必ず後悔するよ。なぜって君は彼と同じように人間に惹かれるから。君はきっと――枯れてしまう」

 

 僕はそんな言葉信じなかった。だって、僕が人間を愛するなんてこと、あるわけないから。

 

 そうして僕は人間の領域に足を踏み入れた。そこに何があるのかなんて、考えてもみなかった。



 

 母が私にこう言った。

 

「誰かを愛してはいけない。その相手を心から愛せば、フィオナも母さんのように――なってしまう」

 

 私は誰も愛することなんてないと決めた。愛を得ても、最後に残るもなんて何もないのだから。

 

 その決意にどんな意味があるのか、私はまだ知らなかった。



 

 私は二人を見守ると決めた。

 

 エルフと人と、種族を超えて時を刻む二人を愛おしく想う。

 

 どんな結末を迎えようとも、――――永遠に見守ると誓う。

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