第16話「あいうえお紛争と今卑弥呼の不思議な調停」
(あ)の国と
(い)の国のあいだで、
「米穀いらんか〜」と風に乗る声、「いらん、イラン!」と跳ね返る意地、言葉は軽やか、されど火種は重たし。
気づけば小競り合い、やがては紛争!
(う)の国より、そこへ現るは
現代に蘇りし今卑弥呼さなえ丸——
(え)ッlと、世間も二度見するほどの、妙に神々しくもクセのある存在。
(お)―おーと、名乗り出た仲介者今卑弥呼のさなえ丸……
あいうえおと並ぶうちに、
五十音さえも巻き込んで、
事態はなぜか大ごとへ。
舞台は熊野、霧深き聖地にて、
熊野古道ならぬ「熊野鬼道」、
鬼も神も首をかしげる、さなえ丸の儀式、何のこっちゃと山彦も笑う。
クワバラ、クワバラ…桑原和男!? 死んだがな!
呪文かギャグか境界線は曖昧に、……
ちちんぷいぷい、チンチンプイ、もはや効くのかどうかも神頼み。
塩をまいて、結界を張り、逆さクラゲ…ならぬ逆さ札、白装束にロウソク灯し、丑三つ時の怪しき祈り。
そして極めつけはこの秘儀——
トランプとモジタバ師の藁人形、まさかの握手で和解の象徴、グッと握れば世界も変わる…のか!?
揺れる国境、揺れる五十音、
笑いと不安が交差する中で、
果たしてこの珍妙なる調停は、
争いを静める光となるのか——
すべては今卑弥呼、さなえ丸の手の中に。
ホンマ頼んまっせ!!




