閑話3(後) 好きなことに男も女もあるもんか!
朝は眠い。
いつぞやと同じ始まりではあるが、それは事実だと再度ここで訴えておく。
そして、多少目が覚めたとしても、起床後すぐに通常のコンディションに持っていくことはなかなかに難しい。
知性に体力、そして喫緊の課題としては、胃袋の調子だ。
「……どうして朝の七時にそんな食べられるわけ? 寝起き、ってわけでもないだろうけどさ」
「そう? 朝だから脂っこいものは準備してないし。これくらいなら、大丈夫だと思うけど?」
「おかしいのはメニューじゃなくて、量なんだけどね」
バスタオルで髪の水気を拭きながら食卓に着いたユイにそんなことを言い放つのは、同居人の美緒である。
テーブルの上には朝食として準備されただろう皿が置かれているが、すでにいくつかは空になっている。
筑前煮の大皿から自分の取り皿にがさりと取り分け、ぱくぱくとそれを口に運ぶ。
ご飯茶碗には当然のごとく山盛りに白米が盛られてはいるが、美緒の手に比べて若干碗のサイズが大きい。男性用の口径の大きなそれに山盛り。
げんなりするユイを横目に、目玉焼きに醤油を垂らす美緒。
シーザーサラダの入ったサラダボウルは明らかに二人前を優に超えている。
「……私、そんなに食べないわよ」
「だから、ユイの分は別に準備してあるじゃない。朝なんだから、しっかりと食べないといけないんだよ?」
「それはそうなんだろうけど」
「茂さんも、猛君もそう言ってたし。朝飯は食わねばならん、だったっけ。いい言葉だよ、うん」
「ああ、杉山家の家訓? 多分だけど、あの人たちの家の朝食はそんな量ではないと思うわよ?」
「量の多寡を言ってるわけでもないでしょう? 朝ご飯は食べようね、って意味でしょ?」
前日の夕食の残りである豚汁にばさばさと七味を振りかける。
豚汁の主役は肉であるのかもしれないが、一日経ってからに関していえば味が染みた厚揚げに大根、ニンジンがその位置にとって代わる。
時たまサトイモや長ネギの時もあるが、厚揚げ・大根・ニンジンの三本柱は強いのである。
ずずず、と豚汁を啜りながら、幸せそうな友人を見ながらユイは自分の朝食に取り掛かる。
元々は寝ていられるならそのまま寝ていたい性質であったが、この友人と生活を共にすることになり、いろいろと改善されることになった。
いろいろと規格外な部分を持つ友人、神木美緒。
アイドルとしてのトップクラスの実力以外に、苦労してきた私生活からくる圧倒的おかーさんスキル。色とりどりの所謂、映える系のキラキラした小洒落た料理ではなく、いわゆる茶色い系統の基本的料理。
基礎的な料理スキルに関しての習熟度が群を抜いて高かった。
外食に行くのであれば、狙った店で爆食を。
家で済ませるのであれば、支払うコストを十二分に生かすことのできる術を用いて。
彼女は、そうやって食いつないできたわけである。
一人暮らしをするならば、買い出しをして自分で作るのが一番安上がりなのだ。一品を作るのに必要な量の食材を買いに行くのではなく、食材を買ってそれをどのように使い切るかを考えるのが、正しい買い出しである。
勘違いをしている者も多いのだが、日々のご飯を作る人は“何々が食べたい!”で買い物をしていない。買い物をしながら“何々がアレとアレがあれば作れる”と考えて動いている。
ご飯を作っている人にはそういう、最大効率化のスキルが備わるのだ。
だから、皆さん。そういう特殊スキルを持っている方には決して逆らわないように。
感謝の念を持ちましょうね。
……話が、逸れた気がする。大事なことではあるが。
さて、そんな美緒の準備したユイの朝食はいたってシンプル。
テーブルの上の小鉢にへたを取ったイチゴと、適当な大きさに切ったバナナ、その隙間を埋めるようにしてブルーベリーが入っている。
もう一つの少し深めの丸いガラスの器には、ヨーグルトが入っていた。
そして冷たいミルクのコップが一つ。
「逆に聞くけど、それだけでいいの? お腹空かない?」
もしゃもしゃと白米を豪快に口へと放り込みながら、ユイに訪ねてくる。
ファンの皆がその様を見ればどんな顔をするだろうか。
まあ、以前杉山猛がその顔を十分に見せてくれてはいるのだが。
「どこかのフードファイターの試合前の調整みたいなアンタのと比べたら、こっちがフツーだってみんな言うと思うわよ」
「そんなに食べてないもん! 今日はちょっと抑え気味なんだよ!」
「……どこにそのカロリーが消えてるのか、ホントに不思議だわ、わたし」
フォークを手に取り、バナナに刺す。
フルーツにヨーグルト、冷たいミルク。
二十代の女性の朝食として変なわけでもないだろう。
パクパクとフルーツ類を平らげ、スプーンを手に取ってヨーグルトに取り掛かる。
一さじ掬い、口へと運ぶ。
「ふむ……。ちょい甘いね」
「あ、どう? 結構いいかんじじゃない?」
てっきり無糖のプレーンタイプだと思ったが、そうではない。
無糖ベースのヨーグルトに、うっすらとだが甘い何かがかかっている。
砂糖やハチミツではなく、ジャムだとすれば色味が違う。第一、そうであれば砂糖のような甘みがガツンと来るはず。
「……なんだろ、すごく懐かしいし、すごく馴染んでるんだけど。何か、と言われると……」
「お、わからない?」
「んー」
この感じだと当ててほしいのか。
ユイはそう考えて、頭を回転させる。
自分は味にうるさいというわけではないが、美緒の様子から察するにそんな自分でも答えることのできるレベルのものなのだろう。
練乳、というには甘みが薄い。第一そうであれば、前述した砂糖っぽさを感じるだろう。
ううむ、と悩みつつもう一さじ。
少し多めに取り、舌の上で転がす。
砂糖やハチミツのような、混じりきらなかったざらりとした舌触りはない。
甘酒、にしては鼻に抜けるあの独特な香りがない。
「ちょっとわからないなぁ……。何、コレ?」
「えへへ。こないだ早苗さんから引越し祝いにもらったんだけどさ。コレ!」
冷蔵庫までとことこと歩いていくと、一番下の野菜室から一本、正解の一品を取り出す。
「へぇ、カ○○スじゃん」
「そうそう。せっかくだし使っていこうか、と」
そうやってカ○○スの原液ボトルをもってにこやかに美緒が笑う。
その様子を見たユイが思うのは、“うわ、これ、このまんまでCMになるわー”である。
引退したとはいえ、流石はトップクラスのタレント力を持つ女、神木美緒。
その画を見る人間に与えるイメージのパンチ力は、未だ衰えるには早い。
「ほら、ヨーグルトもコレも乳製品だし。いやぁ、教えてもらってやってみたんだけど。自分だとあんまり買わないからさ」
「ふーん」
「田舎の近所付き合いがあるところだとお中元でもらってるからさ。フツーにやるんだって。早苗さんにコレもらった時に猛君が言ってたし、ウメちゃんも実家で出てきたってさ」
「ふーん。珍しいなって思ったけど、そうでもないのか」
「ウチはそういうの送ってもらえる家じゃなかったしね。通常の使い方をする以外に原液を流用できる余裕がないと浮かばない発想だね。やっぱり、薄めて飲むだけじゃ何種類も味違いがあってもさ、最終的には飽きて来るのかも」
「薄すぎて味気なかったり、濃すぎてうへぇ、ってなることもあるしねぇ」
それに関しては日本全国民のあるあるだろう。
きちんと分量を量って、アレを作ることなどほぼない。
おおよその目分量と、経験則による水道蛇口からのダイレクトエントリー。
結果、コップから溢れて飛び出したことも、甘さが無くなりうっすらとした酸味のある飲料へと変化してしまった悲しさもみな覚えがあることだろう。
失敗して子供心に涙した経験は今も色あせない。
そしてこれから先も、連綿と続くその失敗を子供たちは繰り返していくのであろう。全世代共通の笑い話として。
ぴんぽーん!
そんな話をしているとインターホンが鳴る。
「あ、来たみたいだね」
「え? まだ準備できてないんだけど、私。早すぎるよ?」
出発予定は九時半のはずで、ユイはまだ甚平姿。時計の針はまだ七時半を回ったばかり。
時間的にはあと二時間弱の余裕があるはずなのだ。
「大丈夫、朝ご飯食べてってもらう事にしてるから」
「あ、そういう事」
「そそ。ウメちゃんのお家よりもここの方が近いからね。ユイもゆっくり準備してもらっていいよ」
「だから、こんなに量を作ったわけね」
得心のいった様子のユイ。
タンクトップ姿の風呂上りのユイを玄関に行かせるわけにもいかないので、鍵を開けに行こうとする美緒が不思議そうな顔をする。
「? 違うよ? これは私の分。ウメちゃんのは冷蔵庫の中にあるから」
「……美緒、一度今月分の生活費関係のレシートを渡しなさい。大至急確認したいから」
スプーン片手に頭を押さえたユイが大きく息を吸う。
美緒の家が経済的に厳しかったのは知っているが、その原因の一つはもしかしてこの食費のせいということもあるのではないか、と真剣に考えるユイであった。
「どうするか、真剣に考えなくてはいけない。……みんなの意見を聞かせてちょうだい」
重々しい雰囲気の中、口を開いて出たのはそんな言葉だった。
「私は、私はこのままで進めるべきだと思うんです! ここで浮気して横道に逸れたら、場合によっては間に合わなくなります。クオリティーの担保ができないのならそれがベストじゃないんですか!?」
そう言ったのは今回のメインの担当者である。彼女の主導のもと、進めてきた今回の計画。言われていることは尤もであるが、それを覆さなくてはならないような重大事件が勃発していたのである。
「……あくまで未確定の情報だけど。隣はその日のうちに“新型”に舵を切ったらしいわ。隣の内部情報に詳しい人物からのリークよ」
「信頼度は?」
「内部のメンバーを飯で釣った。エサは駅前の酒銭友の飲み一回分。しかもコースで。……ブラフとは思えないわね」
「あたしも彼氏の友達経由ですけど、なんかすごい量を運び込んでたのを見たって。マジっぽいんじゃないですか?」
ううむ、と唸る面々。締め切った部屋の中で年若い女性たちが真剣な顔で悩んでいた。照明も何故かつけていないので若干薄暗い。
悪だくみをしている感、満載である。
そんな均衡を破る者が現れる。
がちゃん!!
「あ、おつかれーっ! ……なによ、これ。電気もつけないで。けーちゃん、またおかしなこと考えてんの?」
元気よく入ってきたのもまた女子。その後ろにはキャップ姿の細身の女と、黒ブチ眼鏡の連れが二人もいる。
「おかしなことって何よ! あと、けーちゃんじゃなくて、部長! 部室では部長って呼びなさいよ! いま、私たちの今後を左右する重要な……」
「はいはい! とりあえず、窓開けますよー! 陰気な感じがするじゃん、もう」
そういうと窓まで駆け寄りカーテンを開く。
一気に入ってきた光に目を細めるが、そんな室内の皆の様子など無視して窓も開ける。
どんよりとしていた室内に清々しい風が吹き込む。
じめっ、とした湿気っぽい雰囲気すら清められたような気がする。
体いっぱいに太陽を浴びて、大きく伸びをするのは、火嶋早苗のゼミ生、梅戸ことウメである。
「ああー。ほら、いい天気じゃない!」
「若いうちから日光に当たると、将来シミになるのよ……」
「部長……。部長はまず、太陽の下に出ましょーね。日光を浴びないとビタミンバランスが崩れるって話よ」
「あんたは外に出過ぎなのよ、ウメ。ゼミだか何だかで街中をフィールドワークしたりとか。正気の沙汰とは思えないわよ」
開け放たれた窓から差し込む光を避けるようにして、けーちゃん、もとい部長と呼ばれた女性が部屋の隅へと逃げていく。
友人でもある彼女のそんな様子をみて、ウメが乾いた笑いを浮かべる。
お前は日光を浴びると死んでしまう吸血鬼か何かか、と突っ込みたくなるような素早さである。
それに加え、部長の個人的趣味の黒を基調としたゴシックロリータの服装がそれに拍車をかけている。
せっかく学内を案内しているというのに、こんなところを見せてしまうとは。
幽霊部員であるが、自分の所属している部室に案内したのは間違いだったな、と若干の後悔を覚える。
「それで、何の悪巧みを?」
「違うわよ。……ほら、今度のイベントの衣装」
部長が影の中から手を伸ばし、テーブルの上の紙を指さす。
そこには衣装を着てもらったモデルの写真がプリントアウトされていた。
「ああー。うちで一生懸命作ってた『光速の騎士』の。……これがどうしたの?」
「……今、これじゃなくて次のバージョンの物を作ろうか、って話が」
「ええええっ!? 今からっ!?」
驚くのも無理はない。
イベントの開催はもうすぐ目の前なのである。
通常であれば、このタイミングで完成した衣装をレイヤーに合わせて微調整、小物を準備してほんの少しだけの独自性を強調する、そんな仕上げの時期に入るかどうかというところ。
そこに新規に作り出そうというのはチャレンジング、というよりは無謀というのがぴったりである。
「何考えてるの、部長。そんなことしたらみんなぶっ倒れちゃうぞ。ダメダメ!」
幽霊部員のウメであるが、ここまで言うのには訳がある。
正式名、近世現代風俗衣装装身具研究部、大学内では“コスプレ部”として知られるこの部活動。
一時期部員不足と活動実績の不足による廃部の危機にまで至ったこの部を、盛り立てて復活させたのはけーちゃんと呼ばれた部長の手腕ではあるが、それに人数合わせにつきあったウメたち、なんちゃって部員の力も大きい。
そんな彼女たち幽霊部員は、あくまで幽霊。コスプレ衣装を作るどころか、家庭科の実習以外でミシンに触れたことも無いようなレベルである。
となると、出来る人間、そう、部長がやるしかないわけで。
その時は結果として仕上がった衣装をモデルに届けたその直後、過労と睡眠不足で高熱を発し、一日の経過観察入院と数日間の自宅待機となったことがある。
この部長である友人の気質からすれば、また同じことをやらかしかねない。
「実は隣の大学、こないだの『光速の騎士』の新バージョン、作り始めてるって話なのよ」
「あー。隣ってーと向こうの部長がけーちゃんと反りが合わないってやつね。まあ、そう思ってるの部長同士だけだけど」
「そ、そんなわけないじゃない! 皆、あっちの大学には負けたくないって思ってるわよ! ライバルだもの!!」
言い放つ部長と違い、皆の表情はどっちつかずのものである。
確かに隣が何を作っているのかは気になるし、同じ題材なら優劣はでてくる。そこに何の感情も発生しないというのはウソだし、比較対象があるならそれを超えた物は作りたいと互いに思うものだ。
それをライバル、と呼ぶのであれば間違いない。
だが、相手を嫌っているわけでは無い。
同好の士、という言葉がある通りイベント後にはお疲れ会を合同で執り行うし、情報共有もする。酒が入ってくれば反りが合わないと言っている部長同士もわいわいと同じ卓を囲んでいるのがいつもの光景だ。
「で、新しいものに作り替えを、ってのも選択肢なのかな、って」
「まー、そこはけーちゃんが考えればいいんじゃない? でも、無理はダメ。徹夜とかそういう事をやりそうなら、皆でけーちゃんを止めること。いいわね?」
「「「はいっ!」」」
幽霊部員ではあるが、皆が素直にウメに従う。
色々と暴走しがちな部長に真っ向から意見をぶつけるウメは、幽霊部員であるというのにもかかわらず、三人いる副部長の一人であったりもする。
「……みんな、何でそんな素直なのよ。ま、いいか。それで久しぶりじゃない、部室に来るなんて。何か用なの?」
「あー。確か、けーちゃん二人とも推しだったしなーって。キャンパス内の案内のついでだし、一回ぐらい公私混同してもいいんじゃないかと。本人達にも了解得たしさ」
「何の話よ?」
「ん? 火嶋ゼミの見学者を連れて、キャンパス内を案内してくれって頼まれてさ。それでここの部室でも見せてみようかな、と」
「ふーん」
ウメの後ろで部室内をきょろきょろと見渡している二人連れ。
部室内には製作途中の色々な衣装だったり、昔の切れ端だったりと確かに見た目は面白いものはあるかもしれない。
「うわぁ。こういう感じなんだー。“着たりするのは”多かったけど、作ってるのをじっくり見るのは初めてだなー」
「二人とも普段着は買取ばっかりだったしね。こういうのはやっぱ新鮮だね」
二人が声をだす。
「え?」
その声に、唯一部長だけが気付く。
幾度も幾度も幾度も幾度も聞いてきた声。
ライブもコンサートもMVも、参加できる全てと、購入できる限りは追いかけてきた彼女たち。
聞き間違えるはずがない。
わなわなと部長、けーちゃんが震える。
ウメはにやにやと笑っている。
「あ、お邪魔します」
「ご迷惑おかけしますね」
キャップを外したショートカットの藤堂ユイ。顔を眼鏡と下した前髪で隠していた神木美緒。
二人がウメの前に出て、部屋の主であるけーちゃんに挨拶し、握手でもしようと手を差し出す。
その瞬間、部室の全員が気付く。
「「「えええええっ!?」」」
日本の若者のほぼ全員が知るアイドル。いや、元アイドルがこの小汚い部室にいる。
掃き溜めに鶴、そういうことわざがあったな、と皆が思った瞬間。
ずざざざっ!!
大きくけーちゃんが後ろに飛び退け、部室の隅まで一気に逃げ出す。
「あ、あれ?」
ウメから彼女がファンだと聞いていたのでサービスのつもりで出張ったのに、逃げられてしまい、二人が戸惑う。
行き場をなくした手が二つ宙でぷらんと浮かんでいる。
どうしようか、とウメに二人が顔を向けた瞬間。
「大っっファンですぅぅぅっ!!」
部屋の隅から大声でけーちゃんが叫ぶ。
あうあう、とそれ以上隅にいけないのに、さらに奥へと行こうとする。
「え、ええと?」
「あ、ああいう子なの。手でも振ってあげて」
行先をなくしていた美緒とユイの手をウメがとり、ぱたぱたとけーちゃんに振る。
そうすると、けーちゃんは崩れ落ちるようにしてへなへなと床へと座り込んで、うるんだ目で小さくつぶやく。
「うぁぁぁぁっ……! ……とう、尊いぃぃぃ……」
感極まった呟きと共に、弱弱しく美緒たちに手を振りかえしてきた。
「うん、ちょっとイキ過ぎてるけど、ああいう子。まあ、いい子ではあるから」
「あ、あははは。そうみたいね」
苦笑しながら、美緒がそう答える。
杉山猛とはまた違ったベクトルのファンの姿を見て、人とはいろいろだなぁ、と美緒とユイは思うのだった。
すげえ、馬鹿話のつもりで書いたのにめちゃくちゃ長くなってる。