表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
PR
75/152

聞きたいことが

♰主の平和


テレジア、どうでしょうか。イソスケが申していることは。僕の前でそうやってニコニコして見せるあなたの心づもりはいかに?


僕が書くことはどこまでも主観であって僕の解釈だろうけれど、僕なりに見たまま感じたままを思い出して書いている。テレジアはどのように感じる?


34年前の寒い日曜日、あなたは僕を信じた。そうではない?「学校に対する抗議の登校拒否だ!」なんて、もっともらしい話だものね。「おのれの武道精神が登校をゆるさない」みたいな事まで言ったよね。


ひとつ聞きたいことがあるんだよ。これ本心。本当に分からない──なぜあなたは真っ赤になったの?額に見せた、殆どあぶら汗みたいな汗の意味は?伯母様が言うとおりなの?あなたのそういう顔は、一度きり。あんなに真っ赤になったあなたを、もう見ることはなかった。


伯母様の説が間違いだとしても、僕はがっかりしない。ここに至って全部がなるべくしてなったと知れば僕はハッピー。ハッピーエンドとは今の僕のためにある言葉。


で、ほっとしたようなあなたは、図書館の中だと人の迷惑になるから、おもてに行って話さないかと誘った。


そうしようかと返事しながら、僕は時計を見た。3:02 07。


面白いね、テレジア。その日曜当日の日付は覚えていないのに、右手首の内側にしていた腕時計の表示を忘れないでいる。メモしたわけでもないのに。07秒から08秒に変わるあいだ腕時計を見たんだ。それから次にあなたの顔を見た。あなたはその時、ニコニコしながら僕を見あげていたよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ