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初めてそんなにも至近で見る彼女
わたしはわたしで思うように出来ませんでした。震えて仕方がなかった。今考えると武者震いだったか、でも、自分の体でないような、頭部および両腕がディーゼルエンジンにつながれたが如き大袈裟な振動を伝えていました。震えをとめることが出来ない。とめようと考えるぶん却って振り幅を増大させるようでした。
そんな、人間の格好をしたディーゼル車がぶるんぶるんいわせて側へ来るのに脇目もふらず古典全集に集中している彼女。やっと見あげたのは、初めてそんなにも至近で見る彼女でした。




