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俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
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彼女は認知症でない

2026年5月25日:

ときどき分からなくなる。彼女は言語を失った。言葉を発しない。けれども通じないのでない。物を言わないほかは以前と同じ。認知症でないのでないかと思わせるのが彼女だ。褥瘡だって治ったし最近では座位が安定している。わざとああしているのだ。あえて病にかかっている。何かの理由から。固い決意をもって。


見た目に似合わない鋼のような意志は伯母様ゆずりなのだろう。こうと決めたら梃子でも動かない。父親とぶつかった時もテレジアは意志を貫いた。従順な態度を示しつつも信念は曲げなかった。だから認知症でいる理由がなくなった日には昔の彼女に戻る気がする。錯覚なのか。こういうわたしを伯母様は笑っているけれども。

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