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帰っておいで
朋子はしかし、子を産む決心でした。
生み育て、未婚の母になるのだと決心していました。
自らの召命は、カルトゥジオ会に入って尼僧の隠遁生活を送ることでない。日本に帰り未婚の母となって社会生活を営むことにあると諦めた。
アメリカ滞在中に、電話で妊娠を打ち明けた父親には、「帰って来ないで良い」と言われました。
伯母様だけが、「帰っておいで」と言ってくれたのです。
伯母を頼って帰国し、一緒に暮らしながら臨月を待ちました。アルバイトなどしつつ未婚の母になる準備をした。2000年の話です。
死産を経験したあと、幼稚園に復職しました。以後伯母と生活をともにした五年のあいだ、帝王切開を以ってしても救えなかった命を悼んで、来る日も来る日もロザリオを唱えたと言います。




