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朋子の宇宙
田村君は、自由を得るようでした。伯母様に罪を赦してもらう事で心が癒えました。半年の疲れから解放される気分でした。
教会にも行き始めました。
お誘いくださるままに、日曜日のミサに与りました。
自分から探して行きもした。
真菜さんのお父さんが牧会するような、賑やかで楽しい教会。日本基督教団のような、静かで厳かな教会。色々行った。それもこれも伯母様が知りたくて。朋子が知りたくて。
聖書研究会という名の教会内サークルをみつけて参加しました。牧師の先生が「何か質問はありませんか」というから「聖書で定義される命とは何ですか」と尋ねた。そしたら夫人が加わっての牧師夫妻による一時間講義を聞くことになりました。
教会通いする数か月間、おぼろげながらも伯母様の世界、朋子の宇宙が開かれるのを見るようでした。
そして、もう一つのわだかまりだった朋子の妊娠──
思えるまでになりました──この伯母にしてこのキリスト教なのだから、朋子にもそれ相当の事情があったに違いない、ものの弾みで相手と関係をもったのではあるまい、と。




