表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の初恋は若年性  作者: わたしはオジヘル
PR
115/133

真菜さん、僕はこういう人間だ。

腹蔵のないところをいうと、真菜ちゃんの知らせは福音だとばかりは言えない。この僕の耳に福音でなどあるべき道理がない。


僕は朋子の祈りがなければ救われない。あなたに救ってもらわなければ未来永劫に赦されることが出来ない。


ひどい男だ。サヨナラ電報を打ってから三十年間、僕はあなたを踏みつけにした。朋子は僕の踏み絵になった。踏み絵になり続けた。泥の足で踏むための。あなたの聖性に唾するための。おのれの獣性を満足させる踏み絵があなただった。


再会したあともだ。再会したあとでこそ踏み絵にした。


僕は踏みつけた。あなたをケアする一方で、あなたを憎んだ。軽蔑した。俺を裏切った朋子、裏切った成れの果てがこれだ、ザマを見あがれ。そうやって心の中で笑った。


遊び相手を作った。真菜ちゃんぐらいの子のアパートから通勤した。朋子を虐待する代わりに彼女を虐待した。


真菜さん、僕はこういう人間だぜ。最低だろう?でも田村のおじちゃんはその最低なんだよ。お父さんが心配されるのも無理ない。なぜ真菜さんが味方してくれるのか不思議な話だ。このうえ家族になる資格なんかない。みんなの奴隷になれるだけで僕は十分だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ