神は乗り越えられる試練しか与えないというけれど。
シュウイッカイのタビが、いつの間にか終わってた。
「よし!リオ、またカワイイ顔に戻ったねー。」
そういって、ママがナデナデナデナデしてくれる。
相変わらずの抱っこもしてくれる。
僕のからだにかおをこすりつけてくる。
ウレシイな!
セドも、また元通りの、追っかけっこ仲間、
とろとろねんね仲間にもどった。
パパもママも、はじめのうちは、僕を見ながら、
いろいろ心配してくれてたみたい。
でもナニモナイ日が続いているうちに、
こんなことを言うようになったんだ。
「かかりつけの先生んとこ、行ってみたいよね。」
「行って、リオこんなに元気なんですよー!って自慢してきたいよね。」
そうなんだ。
僕、ゲンキになったんだ。
よかったぁ。
シュウイッカイのタビが終わってから、おくすりも飲まなくなって、
僕もなんだかイイキブンだし。
ただイイキブン、のはず、なんだけど・・・
僕は寝てることが、前よりも多くなった。
ママもパパも、もちろんモンクなんて言わないんだけど。
そういえば、パパもときどき、僕にわかるようなおはなしもするけど、
僕にはわからないムズカシイおはなしをする。
それはキカイのおはなしだったり、ぱそこんのおはなしだったり。
ママもいつもは僕がわかるおはなしをしてくれるけど、
やっぱり僕にはわからないことを言うときがある。
この時もそんな感じだった。
「よく神様は乗り越えられる試練しか与えないっていうけど。」
「それは私が信じてる神様じゃないよね。」
「私が信じてる神様は、私自身の中にいる神様だから。」
カミサマ。
なんのことだろう。
シンジテル、っていうのって、ちょっとだけ、
なんとなくワカッテルけど。
ママがシンジテルカミサマ、って、なんだろう。
僕はりょうほうの目で、ママを見てる。
じっと見てる。
カミサマ、ってのは、いろいろイルらしい、ってことは、
ママがよく言ってたことだ。
だけど、ワタシジシンノナカニイルカミサマ、って。
カミサマのことって、よくは知らないけど、
僕にとってのカミサマみたいなものって、パパとママとセドナなんだよ。
だいすきなんだよ!
カミサマって、そういうものじゃあないのかな?
僕はじっと見てるから。
僕の目にうつるけしきを。
りょうほうの目で、じっと。
初めまして、読んでくださってありがとうございます。
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それでも読んだぜえええええ!!!とひとこと、お願いいたします。




