CⅩⅩⅩⅩⅦ Ⅹ NEHIJAMUSARAK (烏丸事変 Ⅹ )
京都駅中央コンコース。
睨み合い、攻防を続ける俺達と〈破壊神〉だが膠着状態が続いている。
こちらの攻撃は〈破壊神〉にかき消される。
そのためこちらから攻撃は通らないのだが、〈破壊神〉の攻撃も遊霊を使い無理やり耐えている。
「ハヤト!〈操刀〉で〈破壊神〉だけを狙って斬れるか?」
「やってみます!」
刀身が長く伸び、太くなる。
そして、大きく振られたその刃はどこに当たっても何を斬ることもなかった。
ただ、〈破壊神〉にだけは攻撃が命中するはずだった。
ーーーパリン、という音ともに刀は折れ、〈神器解放〉状態は解除された。
「…………は?」
〈操刀〉の命中範囲は〈破壊神〉の体にのみになっているはずだ。
そのルールを無視したということは、〈破壊神〉ならこの世の理すらも破壊できるということなのだろうか。
今起きたことをことをなかったことにされてもあり得なくはないと言わざるを得ないような状況で、破壊神から飛んできたのはブラックホールのような黒い球。
それは次第に広がっていき、俺とハヤトを飲み込もうとする。
「〈闇への贈り物〉ッ!!」
ブラックホールを飲み込もうとするも俺の魔法より上位のものらしく、亜空間に切り離せなかった。
「〈遊霊・白銀・拡散〉!!」
自分が飲み込まれるギリギリのタイミングでブラックホールの破壊には成功した。
ハヤトの〈操刀〉は壊れたし、このままでは削られるのも時間の問題だ。
「おっさんの言ってたアレ、試すしかねぇ………か!」




