CⅩⅩⅡ AKUOAROMETTANINIADNEKKIJANIKETUS (素敵な実験台になってもらおうか)
「神の駒の扱いは……術式の暗記だけですよね?」
俺が神の駒についての説明をして、術式一覧を書いた紙を渡すとハヤトは一瞬で覚えてしまった。
術式は覚えてしまえばそれを唱えるだけで簡単に扱えるのでこれで問題ない……のだが。
流石に実戦経験無しで戦うわけにも、と思っていたところに、
「グラゥゥゥゥ」
と、低い雄叫びが聞こえてきた。
「やってきたぜ。実験台が。」
「じゃ、いきますか!〈遊霊・暴力〉!!」
〈憤怒〉の術式の原点であり基本中の基本であるものの、その効果はさすが神の術式とでも言うべきか。
かなりの威力を誇るものだ。
俺がかつて〈七人の邪神〉の中で武力だけで見れば最強と言われていた所以はこの術式にあるのだから。
今は最高神の力を手に入れたのだからもうその範疇にはいないが。
遊霊は猟狼に命中するものの、決定打にはならない。
しかしそれはハヤトも俺もわかっていた。
ここで舐めプしても、俺やハヤトが本気を出せばすぐ勝てる敵だと分かっていて、あえてこの舐めプをしているのだ。
「ハヤト〜!次試せ次〜!」
「ユウキさんウッキウキの笑顔じゃないっすか〜なかなか性格悪いっすね〜
〈遊霊・身体装甲〉!!〈遊霊・武具装甲〉!!」
〈操刀〉に武具装甲を纏わせたハヤトはすぐに猟狼を片付けたが、音に寄せられて別の猟狼がたくさん集まってきた。
「おぉ〜嬉しいイレギュラーじゃねぇか!〈身体装甲〉のパンチと〈拡散〉と〈武具装甲〉付きの〈神器解放〉はまだ試せてないだろ?」
「全部試します〜?」
笑顔でハヤトは猟狼を殴り飛ばし、〈拡散〉や〈神器解放〉を完全に会得した状態で、
「じゃ、そろそろ殴り込みに行きますか。
〈蠍部隊〉とか言うあのクソ野郎どもに」




