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Memory 〜時紡ぎの旅路〜  作者: Rin凜Lin
プロローグ
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十年前の約束

誰かの叫び声。

剣と魔法が弾ける音。

崩れゆく大地。

空を覆う黒い煙が、戦場をゆっくりと飲み込んでいく。


「ノエルさん!」


後ろから悲痛な声が響く。

振り返ると、一人の少女が涙を浮かべながらこちらを見つめていた。


「大丈夫。」


「でも……!」


僕はなるべく笑顔を見せる。


「必ず帰ってくるから。」


その言葉に嘘はなかった。

帰るつもりだった。

みんなのいる場所へ。

もう一度、笑い合うために。


胸の奥で、不思議な胸騒ぎが広がっていく。

それでも足を止めるわけにはいかなかった。


僕は暗闇の奥へと歩き出した。


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