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2022年2月25日

 16時頃、先ず二人でやって来たあいちゃんときよのちゃん。俺は居ないかなえちゃんのことはわざわざ聞かなかったが、きよのちゃん、「かなえちゃんもう来る頃だよね」

「何か、かなえちゃん来るんか」とちょっと安心。


 二人、ポリバケツから新しい猫缶は出しているもののまだ開けてない。だんごとステファニーを愛でている。

「なんじゃお前ら、餌ぶら下げんでだんごとステファニーが懐くよう狙っとるな」

「そうだよ」

 俺は車からパウンドケーキを二つ出してあいちゃんときよのちゃんに渡す。と、かなえちゃんが真新しい自転車でやって来た。それに驚いて、だんごとステファニーが二人の手の中からすり抜けた。

 きよのちゃん、「もうかなえちゃんが来たけん逃げたやん」と厳しい言葉。

 かなえちゃん、二人の辛辣な言葉にも対して気にせず、いつもの正座体勢だ。俺はかなえちゃんにもパウンドケーキを。そのパウンドケーキを狙ってだんごがかなえちゃんに近付く、「もうあんまり見せびらかさんで」と怒るあいちゃん。

「あいちゃん、これうちが食べるから」とかなえちゃん。


 見てはなかったが、あいちゃんがかなえちゃんに使い捨てカイロを投げつけ、かなえちゃんも投げ返したか?

「お前ら喧嘩するなや」

「猫じいの居ないところでは仲良くしてるよ」と答えたあいちゃんに、「俺が見てねぇところでは喧嘩してもここでは仲良くせいや」

「分かったぁ」とあいちゃん。


 ここで一言。ウクライナ情勢が気になってヤフーにアクセスし過ぎて筆が進まない。ロシア軍が首都制圧っていうけど、ゼレンスキー大統領が許して下さいプーチン様って言わない限り戦闘は終わらない。ミンスクでの交渉の用意があるって、独裁国家でまともな交渉なんてできる筈がない。参りましたって言わなかったらロシアは大統領を拷問してでも言わせるのか。一度自由を味わった人民は悪魔に心を売り渡すなんてやる訳ない。ゼレンスキー大統領は天文学的賠償金をロシアに吹き掛けるべき。


『そうや。嫁がうまい棒明太味三本買って車に乗せていた』

「お前らこれ食うか?」

 あいちゃん、「食べるぅ。猫じいありがとう」と手を出す。あいちゃん、調子に乗って、かなえちゃんに上げようとしたうまい棒にも手を出す、「うち二つ食べるからぁ」

 まぁ本当に二つ食べるのかどうかはあいちゃん次第。俺は口を出さない。きよのちゃんにも一本渡した。

 尿意を催した俺は隠れて庭で用を足す。出て来た俺の目にはうまい棒を頬張るかなえちゃん。

「おうあいちゃん、ちゃんとかなえちゃんに渡してくれたんやな」と目を細める。

「うち、かなえちゃん大好きだからぁ」とあいちゃん。

『ほんとかのぅ』


 あいちゃん、かなえちゃんと向かい合って髪を弄る、「かなえちゃんはこの角度からだけやったらかわいいよ。この角度外したらぶすえも〜ん」

 俺はパウンドケーキとうまい棒の袋を集めて風呂のガス風呂釜を囲うブロックの穴に押し込む。即席のゴミ入れだ。

 ここでかなえちゃんの、二人の弄りを刺激する一言、「うち今日は5時に帰る。留守番頼まれてるから」

 きよのちゃん、「じゃぁ帰れば」と冷たい一言。


「ねぇ猫じい、トライアルに連れてってぇ」ときよのちゃん。

「いくら持っとるんか?」

「500え〜ん」

「マリア(きよのちゃんのこと)買わんといけんのがあるん」とあいちゃん。

 あいちゃんときよのちゃん、既に車の後部座席に潜り込んでいる。かなえちゃんは猫を追って空き家の方に足を向けた。俺は直ぐには乗り込まなかった。再び、かなえちゃんハブが始まるだろうから。

 車内から、「猫じい早く乗ってぇ」とあいちゃん。

「かなえちゃん閉め出しぃ~」ときよのちゃん。

 俺は運転席ドアを閉めず、かなえちゃんが来るのを待った。

 車内から、「かなえちゃんパスぅ」とか、はしゃいでいる二人。

 時計を見た俺が、「かなえちゃん、もう30分過ぎとるがええんか?」訊くと、「そろそろ帰ろうかな」

 二人、「かなえちゃんバイバ〜イ」ときた。


 車の中、きよのちゃん、「うちの精神年齢27歳やってぇ」

「おう27って落ち着いた良い年齢やないか」と返してやる俺。

 住宅街から大通りに出る手前、「あっ、イケメン!」

「NM中の生徒やないか。NM中にはイケメン居らんって言いよったんやないか」と俺。



 トライアルの駐車場、二人、この前あいちゃんが編集したかなえちゃんの動画を見て笑い転げる。俺の眼前に差し出して、「猫じいも見て見て」

 まだ下りない二人、対面が空いたので止め変えた。どうも、あいちゃんがドンとドアを開けて隣の車に当たりそうで怖い。

 帰って来たきよのちゃん、トライアルの大きな袋を持っている。

「あれっ何かいっぱい買ったみてぇやな」と俺。

 あいちゃん、「マリアにゼリー買って貰った。うちが何買おうか迷っているときのマリア、なんかうちのお母さんみたい」

「精神年齢27やけんな」と揶揄する俺。

 きよのちゃん、「今日上のお姉ちゃんが広島に受験に行っとって家には下のお姉ちゃんしかいない。だからうちの晩御飯」

「あれっ、ということは広大の二次試験やな」

「うん。お姉ちゃん広大、D判定とC判定やったん」

「あっちゃ〜、そりゃ厳しいな」

「でもアパート見て来るって言ってた。望みを繋ぐんやって」

「第二志望はどこなん?」

「知らない。聞いてない」ときよのちゃん。


 トライアルの前の片側二車線の大通りは渋滞して中々動きそうもなかったので、この前と同じガソリンスタンドを抜けて入る一車線の道を選択した。俺は口を開く、「俺の親友二人、高知大学に入試に行って女子二人と知り合ってそのまま彼女たちの地元に遊びに行ったけんな。何しに高知まで行ったんかって話よ」

 あいちゃん、「本当に猫じいの親友なん?」

「おう、今東京に居るけどもうすぐ社長になるぞ。ばってそいつ、二浪、要するに二回大学に落ちたんやけど、建設会社に入って現場で寝泊まりしたり人付き合いが良かったけん上に上がれたんやろな。俺と違って」


 一車線のこの道路がトライアルの前の二車線の道と合流する手前であいちゃん、「うち、明日マリアとデートしたい。チャチャタウンとかぁ、四つプラン作ったんやけどぉ、行ける?」ときよのちゃんの顔色を伺う。

「うん行きたいけど明日お姉ちゃんが帰ってくるやろ…まずいところもある」


 俺が代弁してやる、「遠い広島の受験から帰って来て精神的に疲れとるやろうお姉ちゃんの手前、あまりはしゃがんで静かに近くに居てあげたいってことやな」

 きよのちゃん、「そんな感じかな」

 俺の家に着いて暫く猫を愛でていたが、「じゃぁ猫じいまたね」と二人家路に就く。まだ5時半。

『あれっ今日は早いな』とは思ったが、「おうまたな」

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