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094 エルフとの会合4

リュージはエアーフライングバイクを紹介したら族長たちの人数分出して辺りを走らせて、慣らし運転をさせた。

さすがエルフの族長だけあって覚えも早い。

数分もすれば自在に動き回ることができた。


リュージはエアーフライングバイクを各部族用としていくつか準備して渡した。

その上で各地域の各部族に早急に戻るように伝えた。


「戻ったら、このパーソナルゲートガードに付与したワールドの出入口を開いてくれ。この応接室に繋がるようにしてある。それまでには今見てもらった4ワールドを5セット準備しておく。部族ごとに2万人だと聞いたから、取り敢えず5セットでいいだろう。入り口はこの応接室に5個設置するから取り敢えずの行き来はここを通じてとなるぞ。部族を説得できたら別途出入口を設置するから、言いに来てくれ。」


リュージの行動が全て神掛かったことばかりだったので、各部族長は自身のコントロールができなくなっていたが、それもしばらくすると回復して、部下を引き連れてエアーフライングバイクにまたがって各部族のある地域へ帰って行った。

もちろんリュージが渡したアイテム袋に精霊石を携えてだった。


リュージの方はニナルゥに言って世界樹のふもとまで案内してもらうようにセッティングしてもらっていた。

リュージは気分を味わうために、族長を見送る際に変身スキルでエルフになって見送った。

見送られた各部族の族長たちは目を見開き、これまでしたことの無いような驚きの顔をしながら旅立ったのだった。

リュージはイタズラ好きな子供がしてやったりという時の表情で見送ったのだった。

更にはセッティングを終えて戻ってきたニナルゥもイケメンが台無しになるぐらい驚くことになったのだった。


「リュージ様、イタズラにもほどがあります。本当にリュージ様がエルフになったのかと思いましたよ。」


およそ3分は固まったであろうイケメンのニナルゥはようやく変顔の硬直から立ち直り、そう言った。


「それではご準備できましたので、行きましょう。族長のルーベンスは部族に説明をしに行っておりますので世界樹への案内は私が行います。」


「よろしく頼む。ニナルゥ。」


あくまでもクールに何食わぬ顔でリュージは応対したのであった。


世界樹はここエンシェントワンのすぐ側にあったので、実質的には時間はさほどかからなかった。

エルフの応接室を出てしばらく廊下を通って中庭に出ると、光が差し込む中で大きくそびえ立つものが遠くに見えた。

おそらく元の世界で言えばスカイツリーの数十倍って規模だろうと思われる。

まだ距離はずいぶんとありそうだったが、遠くから見るだけでも大きさはかなりの大きさだと感じれる。


「あれが世界樹かぁー、かなりの大きさだな。」


「そうでしょう。あんな大きな世界樹が枯れるなどありえません。想像できませんよね。でも確実に滅びは進行しています。」


ニナルゥはそれだけ言うとそそくさとエアーフライングバイクに乗り込んだ。

ニナルゥもバイクを気に入ったらしい。

リュージはニナルゥの乗ったバイクの後ろに乗った。

エアーフライングバイクを走らせてしばらく行くと世界樹が真上に見えてきた。実際には世界樹の枝が伸びて真上にあるのだが、その枝は幾重にも重なって、日の光も遮るくらいに天高くに雲のように伸びていた。

そして真っ直ぐ近寄っているはずなのに、目の前には大きな壁としか思えない光景が広がっていた。


「1周するのにもかなりの時間がかかります。根元も幾つにも複雑に分岐していますので。根の下をくぐるような場所もありますよ。枝の上などの高い部分に行くのは禁止されていますが、世界樹の高いところには精霊が住んでいて、その一番頂上には精霊神 様が住んでいるとか言われます。その辺りは全くの想像の域を出ませんが、あながち嘘ではないと私は思います。その方が夢があっていいじゃないですか。」


「ん?なんだって?」


「リュージ様、聞いてなかったんですか?世界樹の枝の上には 精霊が住んでいるって話していたんですよ。」


「あぁー、確かにな。住んでいるな。そんなたくさんはいなさそうだがな。」


「なんでリュージ様がそんな確信持って言えるのかわかりません。私が言ったのは想像上のことですよ。」


「あぁ、じゃ見てみなよ。いるから。」


リュージは飛ばしておいたエアースコープをニナルゥに渡して見せた。


「何ですか?これは?」


ニナルゥは怪訝けげんそうにリュージから渡されたエアースコープを覗き込む。


覗きこんだその先には色とりどりのキラキラと輝く妖精が素早く飛び回っていた。

赤っぽいやつ緑っぽいやつ、青っぽいやつ、黄色っぽいやつが視認しにくいぐらいのスピードであちこち忙しそうに飛んでいた。


「り、りっ、リュージ様、こっこっ、こっ、こぉーれぇーは?」


ニナルゥは口から泡をふく金魚のように口をパクパクさせながら、リュージに聞いてきた。


「あぁ、より良いパスのつなげ先を模索していた。何もない幹より光合成の行われている枝葉の方が良いだろうと思って、そのエアースコープを飛ばしていたんだ。そしたら何か飛んでいるなと思って見ていたら、妖精がとかいうからそうなんだと思っていたところだ。」


「では、この、この、この見えている先は本当に、世界樹の高い枝の上の光景?」


「そうだな。正解だ。見るだけじゃなく、レンズを外したら、そこに行くこともできるぞ。そもそもそのレンズはマンティコアのドロップの凸レンズだからな。」


リュージは説明しながら、もう一つのレンズを移動させていた。


「おっとうとう何かお出ましになったようだせ。」


レンズの向こうで一際目立つ格好をした光るものがレンズに近寄ってきた。

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