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092 エルフとの会合2

リュージが待っていると、5名の族長らしき人物が入ってきた。

年齢は全くわからない。

エルフは長寿と言われるがその通りなようである。

見かけは40代ぐらいに見える感じの5名の男性だった。


「お待たせした。あなたがリュージ様ですね。私はエンシェントワンの族長をしておりますルーベンスと申します。こちらからエンシェントツーの族長ルース、エンシェント スリーの族長マイト、エンシェント フォーの族長 フィッチェン、最後にエンシェント ファイブの族長 アイオンです。この度はエンシェント大陸の窮地をお救い頂きありがとうございます。」


「役に立って何よりだ。ニナルゥの話だと精霊石は足りるということだが、これでこの大陸の根本的な危機は脱することはできたのかな?」


「ここは、ワシから。エンシェント スリーの族長をしておるマイトじゃ。この中では一番の古株となっておる。結論から話すと先ほどリュージ様から頂いた精霊石は本来この大陸にあった精霊石よりも多いと推察される。そのため、この大陸の深刻な状況は精霊石を各部族に持ち帰りしかるべき処置を施したら、解決じゃ。世界樹とのパスと安泰じゃろ。エンシェント大陸は救われた。ありがとう、リュージ様。我ら一同、感謝してもしきれない。」


そう言ってマイトは年長者だが感謝の意を込めて深々と頭を下げた。


「我々はもしかしたら、リュージ様が魔族ではないかと疑っておりました。失礼、私はアイオンと申します。鑑定のスキル持ちです。失礼ながら勝手に鑑定させて頂きました。どうぞお許しください。魔族が変装して我々をだましているのではないかという懸念けねんがありましたが、既に解決致しました。リュージ様はれっきとした人族です。もっとも細かなステータスなどは隠蔽で隠しておいでなのでわかりませんでしたが、名前、種族やレベルなどはわかりました。このエンシェント大陸にたった一人で乗り込んでくるだけのことはあると思いました。事後になり申し訳ありません。お許しください。」


「構わない。今更だしな。こっちも名前と顔を一致させるために鑑定小を使ってたりするのでお互い様だ。」


「そう言って頂き助かりました。なんせこの鑑定スキルは相手に嫌われるスキルなもんでネ。」


一番年若の族長と思われるアイオンが笑顔でウインクしながら答えた。


『エルフ族の中にも砕けた調子の族長もいるんだな。』


とリュージは感心した。


「観光目的というのは具体的には何を見たいとかあるのですか?」


エンシェント フォー族長のフィッチェンが聞いてきた。


「エンシェント大陸は初めてだから具体的と言われてもよくわからない。世界樹は見たいとは思っている。あとは全体的に暮らしぶりがどんな感じかだな。」


「ほぅ、世界樹ですか。 世界樹は見れるといえば見れます。なぜならば大木なのである程度近寄れば見れます。それは問題ないでしょう。」


「今の言い方だと何か含みがありそうだな。世界樹に何があるのだ?何か秘密があるのか?」


「いえ、特にはありません。世界樹が見たいと言った大概のものは、世界樹のふもとまで行って見上げてみたい、近くまで寄って触れてみたいと思うものです。」


「それはダメなことなのか?近寄ったりしたらどうなるのだ?」


「はい、世界樹は精霊石やその土地の力を循環させる役割を担っています。その圧倒的なパワーに圧倒され、動くことができなくなったり、精神的に病んでしまうものもいるのです。ですので、それなりの装備やガイドを付けて案内させて頂くこととなります。因みにエルフ族以外はふもとまでいくことは禁じられております。また、世界樹の本当の側には我々族長やそれに認められたものしか行けないことになっています。」


「ほほぅ、そうなのか?ではその権利は俺には貰えないのか?俺は見たり触ったり見上げたりしたいぞ。」


「エンシェント大陸の土地がある程度回復したらご案内致しましょう。」


エンシェント ワンの族長ルーベンスが代表してリュージに返答した。


「これについては予め、族長同士で話した時に言われたら案内しようということで合意していましたので問題ありません。土地が回復したらという条件は我々も各地に戻って部族のものを救済せねばなりません。リュージ様のおかげで最初に頂いた120個の精霊石でこのエンシェント大陸にある5つの部族が当面しのげることがわかりました。しかしながら、部族のある土地だけでなく各地に存在する世界樹と精霊石のパスを結ぶシステムを回復させる必要があります。それにはしばらく時間がかかると思われるからです。」


「待つのは構わない。行ってみて触ってができる許可が貰えればそれで構わない。見るのは別に構わないのだろう?」


「それは構いません。近くに寄って見上げるたり、世界樹の周りを観光案内するのは我々にお任せ下さい。神秘的で幻想的で心が感動に打ち震えること間違いなしです。」


ルーベンスが非常に熱弁をふるってくれたが、まだ見ていないものに対して、言われたとしても、全く共感できない。


「では楽しみにしておこう。あと質問なんだが、ここには族長5名とニナルゥの6名だけで他にはいないということでいいのかな?」


「はて?いったいどういう意味でしょう?我々以外にはここには入ってはいけないということにしてあります。部下たちも全員別室にて待機中です。ここにはリュージ様以外だと6名だけです。」


「じゃ天井裏にいるのは貴女方の部下では絶対ないですよね?」


リュージはそういうと、天井裏全体に威圧をした。

するとバタンっという小さな音が天井裏から聞こえてきた。

リュージはエアーフライングナイフを操作して綺麗に天井に穴を開けて、エアースキャホルドにのせて、刺客を6名の族長前に持ってきた。


「こっこっ、これはいったい?」


ルーベンスが青い顔をしている。


「天井裏に隠れて盗み聞きしていたものですね。」


「魔族のスパイのようです。見たところイービルアイ系の潜伏専用の魔族のようです。尋問できるか部下を呼びます。」


ルーベンスはそういって自分の部下を読んで、イービルアイ系のスパイを拘束して連れて行かせた。


「リュージ様、すみません。私のとんだ失態でした。まさか魔族がこの私の別宅に潜んでいるとは気づきませんでした。全くの油断でした。気づいて頂きありがとうございます。助かりました。」


「おい、ルーベンス、」


「わかっている、ルース。この場でリュージ様に話しても構わないと思う。リュージ様は信用できるお方だ。我々が気づかなかったものにも気付かれるお方だ。我々全員を相手してもかなわないぐらいの実力はお持ちであろう。」


ふぅぅーーっとルーベンスが深呼吸をした後にやがてルーベンスは語り出した。

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