表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/112

088 中級ダンジョン探索37階層

翌日の朝、自走式エアーフライングバイクが更なる改良をされて、リュージに紹介された。

リュージがエアーフライングバイクを見てみると、タイヤらしきものが付いていた。


「タイヤが出来ている?」


「はい、リュージさん、タイヤつけたっす。魔力供給を切って、バイクから降りたら、地面に接地するのはやっぱりタイヤではないかと思いました。タイヤはラバーゴーレムです。タイヤ2つともラバーゴーレムで簡単な命令しかできませんがビット機関を通じて回れとかなら大丈夫っす。昨日、ライアンとイリスとアイデアを出し合って、ゴーレムは複数一緒にいてもいいだろうと言うことになりました。ラバーゴーレムを回転させるには左側のグリップ横に接地したビット機関から延長させたボタンを押したら回転します。も一度押すと止まります。シンプル設計です。」


「本当にシンプルだな。まぁ、空を飛んで走るのならほぼいらないかもしれないがな。」


「ダンジョンなら空上等ですが、もし、地上で普通に考えたら、空飛ぶ魔道具はレアらしいので、まだ回転して走るゴーレムならOKとのことらしいっす。」


「まぁ、昨日より見かけは更にバイクに寄ったな。ジロー、やるじゃん。すげーゾ。」


ジローはおしっこを我慢する時のようにモジモジしながら照れていた。


「よし、では、探索を再開する。最初はジローのいるチームからいってくれ。バイクは今、必要数出す。慣れていないものは早く慣れるようにしてくれ。あとはジロー、頼んだ。」



「ジロー、探索の方は頼んだ。俺はエンシェント大陸から客人が来る報告を受けたので最初はそっちの応対をする。」


「わかりやした。リュージさん。こちらはお任せ下さい。」


リュージとジローはワールドワンとダンジョンとの二手に別れた。



ーージロー側ーー


「えっーっとぉー、ジローだぁっーっす。リュージさんから任されたっすよ。まずはエアーフライングバイクの乗り方から。」


「おぃ、ジローの、噛みまくりじゃねーか。みんなおまいさんの力は認めているから、安心して自信持っていいな。」


ライアンが助け舟を出すつもりで、声をかけたが、余計舞い上がってしまう。


「右手のグリップを握って回したらスピードアップ、左手のグリップを回したらブレーキ、右手のスイッチは絶対に使わないこと!!以上!!」

ジローは言うことを言ったらさっさと、引っ込んだ。


「しつもーん、スイッチは絶対に押すなってことは、むしろ、「押せ!!」という、前振りですかー?」


今回はシズカがジローのお目付役として、くっついて来ている。


「ダチョウじゃあるまいし、そんな前振りしねーっす。何いってんすか、シズ姉っ!!」


「そのスイッチは急加速するから絶対に押すなということっす。わかりましたね?」


「わかりました。」「承知!!」「あぃー!」

「絶対に押すなね。わかってる、わかってる。」


各自返事をしたが、1名だけ若干不安なのがいたが、取り敢えず出発することにした。


エアーフライングバイクは順調に進んでいた。

36階層は荒野だったが、ここ37階層は割とひらけたジャングルといった感じの場所であった。

ひらけたといっても、途中、大きな川があったり、湿地があったり、とすすむにつれていろいろと環境が変化する。

密林という感じではないだけだ。

気温も高く湿度も高い。

リュージにあっちが次の階層と言われた方向にまっすぐ進んでいるだけだった。

しかしながら、本来はこれだけの環境なので、人がつけたような道を大きくずっと迂回して進まなければいけないが、エアーフライングバイクのおかげでほぼほぼ、まっすぐ進むことができている。


「ジローの、バイクのおかげでマジに楽に進めておるわ。 ジローの、の作ったエアーフライングバイクばすごいわさ。」


「そっ、それほどでもっ…。」


ジローはイケ面のライアンに手放しに褒めて照れている。

リュージとはまた、違った感じで、このライアンはイケ面でカッコいい。

大人の渋いダンディタイプだ。

本人は実は非常に若い。

ジャングルをすすむ途中に当然ながらモンスターは出現した。


37階層モンスター

・ファイヤーコング

・ビッグファイヤーコング

・キングファイヤーコング


であった。


鑑定大トコート


ファイヤーコング:火属性のコング、猿型モンスター。強靭な四肢を持ち、知能も高いため、道具を使ったり、魔法を使ったりできるモンスター。

ビッグファイヤーコング:ファイヤーコングの上位種。より高度な魔法を使ったりすることができる。

キングファイヤーコング:ファイヤーコング種の最上位種。特殊なスキルを持つことがある。


「火属性のファイヤーコング、ビッグファイヤーコング、キングファイヤーコングよ。魔法も使ってくるわよ。」


トコートさんが鑑定大の結果を周りに伝えていた。

ゴローがその声を拾って、スキル 風伝達ですぐ近くで喋っているように周りに伝播させる。


ファイヤーコングは20匹以上いたがキングファイヤーコングは1匹だけだった。

ビッグファイヤーコングは5匹いたが体が一番大きく体格も圧倒的だったので、一番強そうに見えた。


「キングファイヤーコングは特別なスキル持ちらしいので気をつけて。スキルを使えば鑑定大で特定鑑定できるわ。」


トコートが追加で情報を伝播する。


ファイヤーコングは身の丈2メートルはある大きな猿型モンスターで、見かけは茶色いオラウータンのような感じである。

そして最も変わっているのは、手の平や手の甲にファイヤーボールを作って殴ってくるところだった。


「おい、この猿モンスター、火で殴ってくる。どう戦えばいいんだ?」


鬼神族のメンバーの内の一人が叫んだ。

獣人族の精鋭が前に出て颯爽とエアーフライングバイクから飛び降りた。


「関係ない、当たらなければいいだけだ。俺たちにはソードがある。ソードでいなしてダメージを与えれば良いだけだ。」


ライアンとガブリエルが周りに向けて、恫喝した。

少し落ち着いたのか、鬼神族のメンバーはファイヤーコングと戦い出した。


ファイヤーコングが数匹倒れたところで、キングファイヤーコングが唸った。


「ヴヴォォォォォォオォーーーーーーーーーーー!!ーー!ーーーーーーーーーーー!、!」


すると、ファイヤーコングが手についていたファイヤーボールを次々に一斉に投げつけてきた。


「うぁぁぁぁーーーー、このまま、このファイヤーボールを投げ続けられたらどーなるんだぁー、俺たちはやられるのではないかー?」


鬼神族の数人が恐怖でなのか、騒ぎ出した。


「おかしい〜ー?」


ジローは幾ら何でも、鬼神族たちが大袈裟過ぎる。

これくらいで大騒ぎする程でもないはずだ。

そんな風に思っていたらトコートが


「キングファイヤーコングのスキルがわかったわ。 スキル [キングの恐慌]よ。 仲間の攻撃に対して非常に高い確率で恐怖を与えることができるスキルよ。」


『合点がいった。やはり、スキルの効果だったか。ファイヤーボールを怖がるとかどーかと思ったわ。』


ジローは勝手に納得していた。

ジロー自身は恐怖耐性があるので、全くなんともなかったので、落ち着いていた。

『リュージさんの威圧に比べたら屁の河童っすね。』


すると、身の丈3メートルはあろうかというビッグファイヤーコングがジローを狙って噛み付こうとして肉迫してきた。

ジローは自分自身が土魔法で作成したファインセラミック素材のストーンアームズがあったので、噛み付かせることにした。

すると、ゴリッと鈍い音がして、ビッグファイヤーコングの顎が外れていた。

ビッグファイヤーコングはジローに噛みついたのだが、噛み砕くまでいかず、勢いがついていたため外れたようだった。

そんな隙を見逃すジローではなく、大きなビッグファイヤーコングばジローにセラミック刀で首から頭と胴を両断された。


ヴヴォォォォォォオォーーーーーーーーーーー!!ーーーーーヴォォヴヴォーー!、!」


再度、キングファイヤーコングは呻き声を上げだが、先のトコートの鑑定結果を聞いた者たちはアイテム袋から万能回復薬を取り出しての対策をしていたので、大丈夫だった。

こっちは数では2倍以上いたので、なんとか全員無事で倒し切った。

キングファイヤーコングは特別なスキル以外はファイヤーコングと同じくらいだったので、倒すのにさして時間はかからなかった。


ドロップアイテム

・火耐性の皮袋

・上級魔石 3

・おしゃれ猿人形

・テラー耐性のスキルボール

・知恵の実


鑑定大

・火耐性の皮袋:燃やすことのできない皮袋。火の耐性が付いている。

・おしゃれ猿人形:おしゃれな猿の人形。持っているとラックが微アップする。

・テラー耐性のスキルボール:テラー耐性がつく可能性のあるスキルボール

・知恵の実:食すると知恵がごく僅かにアップする可能性のある実。激レア。


『猿のくせにいいドロップじゃないか』

ジローは密かにそんな風に思ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ