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070 中級ダンジョン探索 ボス部屋2

30階層のボス部屋は修羅場と化していた。

リュージのパーティーメンバー51名とボスのアークグリフォンを含む25体のモンスターが入り乱れて乱戦となっていた。

実際は非常に広いボス部屋ではあるので、彼方此方あちらこちらで無策状態で戦っていたわけだが。


ジローはサンダーグリフォンと戦っていた。

リュージに倒してこいと言われたからだ。

ジローはリュージに期待されている。

とジローは思っている。

実際はジローとサンダー系魔法は相性がいいからだ。

ジローは1つに集中した方がその力を発揮しやすい。

リュージがジローにサンダーグリフォンを戦わしに行かせたのはその理由だ。

また、リュージに次ぐレベルとステータスを持つジローはリュージのパーティーで一番倒されにくい。

耐性や土魔法もある。

そしてなによりもジローの好きな獣人族の前で活躍できる場を設けたら、張り切るだろう。

ジローはサンダーグリフォンの攻撃を何度も受けているが、ほぼ全ての攻撃を無効化している。

土魔法はサンダーの魔法を通さない。

ジローはセラミック刀を予め、アイテム袋に仕込んでおいて、投げて使用していた。

サンダーグリフォンの翼や胴体にジローの攻撃が当たった。

すかさず、ジローはセラミック刀やストーンスピアーを投げつけ、まとめにかかる。

サンダーグリフォンは空中にとどまることが出来ず、地面に落ちた。

ジローは今度はアイテム袋から、何と大岩を落とした。しかも大量にだ。

空中から雨あられの如く落ちてくる大岩にさすがのサンダーグリフォンもなすすべがない。

トドメはジローがストーンクリエイトで作った大岩で押しつぶした。

サンダーグリフォンは倒した。


ファイヤーグリフォンはルイーズ、カミーユ、エマ、イリス、モコート、トコートの第二パーティーが担当した。


モコートとトコートがクイックとエンカレッジの魔法で鬼人族の素早さと攻撃力全般を上げる支援系魔法で支援する。


鬼人族はフリージングの魔法と物理を交互に繰り返し、ダメージを蓄積させる。

レベルが高いため、なかなかダメージが通りにくい。

ルイーズの氷魔法が直撃した時にファイヤーフェンリルが怯んだ。

カミーユとイリスが唱えたフリージングが瞬間にファイヤーフェンリルを氷つかせた。

エマとルイーズがすかさずセラミック刀を高速で振り回してファイヤーフェンリルの急所を突く。

凍っているため、ファイヤーフェンリルの動きは完全にスローだ。

ルイーズがファイヤーフェンリルの首を落として、退治した。

鬼人族の連携は見事としかいいようがなかった。


ウィンドーグリフォンはゴロー、ミカ、シズカが担当した。

ゴローが風魔法を適正でもっていることもあり、一番にウィンドーグリフォンを段取りしたのだった。

ゴローが風魔法を中心にミラーアタックを繰り返していた。

ミラーアタックとは相手がウィンドーカッターを使ってきたらこちらもウィンドーカッター、ウィンドーストームを使ってきたらこちらもウィンドーストームで対抗する。

しかも、威力は相手より強く返すというやり方だ。

ゴローが際限なく風魔法を使えるのはミカのおかげだ。

ミカの回復魔法は不動ならどんなにゴローが魔法を使っても無限に魔力を供給することができる。

おそらくゴローが5人いても大丈夫だろう。

そんなこんなでゴローがウィンドーグリフォンと戦っていた。

シズカはだいぶ大人しく見ていたが、


「暗闇!!」

「グラビティ!!」

「闇穴! !!」

「闇穴ストップ!!」


とあっというまに、ウィンドーグリフォンの頭だけを闇穴に落として器用にストップをかけて、胴体だけダンジョンに残した。

頭はどこにいったかはわからない。


「モンスタードロップはお金になるしね。」


ゴローは楽しく戦っていたが、シズカに持っていかれてガックリとうなだれた。


「キャハハハハハッ、ゴローちゃん、シズカ姉にもってかれちゃったね。よしよし!」


ミカはうなだれていたゴローの頭を撫でてやった。


「遊び過ぎ。時間かけ過ぎ。」


「……。あっちいってくる。」


ゴローはほかの敵を倒しに向かった。



アースグリフォンは獣人族の戦士の精鋭10名が担当していた。


アースグリフォンは土系魔法を使ってくる。空中と地面からと両方から攻撃が来るため、上下両方注意が必要だった。

最初は戸惑っていたが、やがて精鋭10名は6名が風魔法大ジャンプでグリフォンに空中戦、4名が地上から隙があれば攻撃といった戦法にうってでた。

空中戦を挑んだ6名は風魔法を器用に使って空を飛び、アースグリフォンを地上なの追いやる。地上にいる4名は魔法や刃物の投擲を駆使して下から牽制する。

アースグリフォン1に対して10名なので、数の利点を利用し連携の取れた見事な戦法である。

この戦法をアイコンタクトと短い時間と言葉でやり取りしてできるのは、歴戦の強者ということだろう。

同じ風魔法でも使えるということと使いこなせるということは違う。

例えば風魔法で先ほど空中戦をしていた時に器用に風魔法を使って空を飛んでいたが、これはただの初級風魔法である。

どこにどれだけの魔力を込めてどういう角度で発動させればどう動くのかは、経験がものを言う。

例え上級魔法を使えても詠唱に時間がかかったり、一発撃って終わりのような魔力では意味をなさない。


リュージとジローはその辺りを感覚的にわかっているのか、未だに初級魔法のプチ系魔法しか習得していない。

今のリュージやジローの魔力量なら上級魔法でも連発できるだろうが、そうはしないようだ。

自分の適正を伸ばすのが一番だと思っているからだ。

とは言ってもリュージのプチファイヤーはリュージがある程度魔力を込めて撃てば上級魔法の数倍の破壊力を持つだろう。

魔力制御がきちんと出来るプチなので、その辺りのコントロールも身についた。


アースグリフォンは獣人族の戦士たち低空に追いやられ、魔法を、使ったり反撃ぐできないぐらいのスピードで、獣人族の戦士に翻弄され、やがてガブリエルの鋭い突きが決まると、


「キャーーキキキギー」


と短い鳴き声をあげた途端に、あちこちからソードでつかれまくり、絶命した。


グリフォン20匹は第四パーティー第五パーティーが担当した。

20匹は多いと思ったが、もともと獣人族は狩猟生活を送っていたので、獲物に関するカンは鋭い。

男女関係なくある程度は戦うことができる。

その中でも選ばれた若い戦士達である。

若いということは経験値も少ないということでもあるが、その中でも選ばれてここにいるということは強いということである。


30名の獣人族の戦士はグリフォンの群れを2名1組でバディーを組み、その攻撃を防いでいる。

一人一人は強いがまだ、連携まではいかない。

ミーティングでの連携は机上の空論である。

実践で試して敵を倒して初めて経験として生きる。

最初は防戦一方だったが、やがて攻撃に転じるパディーも出てきた。

数匹を減らしたところで、グリフォンの数とバディーの数があってきた。

バディーは常に背中合わせでというミーティングで打ち合わせた通りなのだが、だんだんと余裕が出てきたため、背中合わせを崩す。


すると、グリフォンが隙ができたと思って急降下してきた。

獣人族はカンで避けたが、怪我はした。

致命傷ではない。

怪我を負ったバディー以外のバディーが素早くグリフォンを斬りふせる。


怪我を負ったバディーが心配で近寄ってくるバディーがいた。

これも隙になった。

空中からグリフォンがものすごい勢いで迫る。

動いているバディーは気付いていない。

グリフォンの爪は一撃で致命傷だ。


完全にグリフォンにやられたコースだったが、間一髪のところでゴローの風魔法の風切のスキルが間に合った。


「油断大敵。」


ゴローは短く言うと、空中に浮いてグリフォンを追っていった。


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