表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/112

029 初級ダンジョン攻略 9

リュージ達は26階層から28階層までを踏破していた。

かなりのスピードだ。

ある程度、暑さや環境に慣れてきたので、リュージたちは走ることにした。

出てきた大型モンスターはジローか鬼人族の誰かが、囮になり、リュージがトドメを刺すような流れができていた。

大型過ぎて、トドメを刺すまでに時間がかかりすぎるためだ。

リュージのアイテムボックス刀は大型にすることもでき、かつ切れ味も鋭いので、大型モンスターを一刀両断でき、効率が良い。

逆に、小型や中型のモンスターは、ジローや鬼人族に任せた。

ただし、ドロップ品の回収はもちろん、リュージが行った。


リュージ達が出会った28階層までの主なモンスターは以下の通りだった。


[ヒュージサンドワーム]23匹

[タイラント アントライオン] 8匹

[グレー ロトン バルチャー] 7匹

[アメイジング サンドクラブ] 18匹

[ビッグテールスコーピオ] 24匹

[クレイジーサンドハイエナ]8匹

[スティンキー ラフ ピルバグ] 31匹

[フェイクエビルトレント] 21匹


[ヒュージサンドワーム]が一番の大型モンスターだった。

ドロップも高級なワーム肉ということで、積極的に狩った。


[タイラント アント ライオン]は、凶暴なアリ地獄だ。少し窪んだ感じだったのが、あっと言う間に上戸状になり、砂に吸い込まれていく。

待ちのモンスターだが、見た目がただの少し凹んだ窪地なので、見分けがつかない。

リュージ達はエアーブリッジの上を走っていたため、落ちることはなかったが、サーチでいることはわかったので、途中何回か当てっこゲームになっていた。

窪地にいるかどうか当てるのである。

いると言ったものは、わざとその窪地に降りて確かめると言うゲーム。

別にそれだけである。

ドロップ品は [青い宝石]と[魔石 中3]だった。


[グレー ロトン バルチャー]は半分腐ったような汚い禿鷹だった。

ただ、空中にいて、仕留めた獲物に対して一直線に急降下してきて、啄んでいく。

一度、ワーム肉をドロップした際に、啄まれ、ワーム肉は腐ってしまった。

以来、ドロップ品はすぐに、リュージのアイテムボックスに収納されるようになった。

ドロップ品は[模造カツラ]と魔石、だった。

カツラの需要てこの異世界であるのか?


[アメイジング サンドクラブ]は砂漠の中に時々存在する、岩場や水場近くに穴を掘って隠れ住んでいた。

ジローのたっての希望で、狩ることになった。

「カニは茹でて自分が食べる」と言うので、鬼人族の4人を非常にひかせてしまった。

カニは元の世界では美味しいカニもいたが、異世界のカニが美味しいとは限らない。

ドロップは[カニバサミ]と[カニ味噌]だった。カニバサミはカニのハサミの形をした金属模型、使い道不明。 カニ味噌は瓶に入っており、見た目は越前ガニの味噌のようだった。

ジロー君残念、ダンジョンだからドロップ品に変わるのよ。


[ビッグテールスコーピオ]は文字通り、サソリだった。尻尾と言わず、全体的に体格が大型であった。

硬い甲殻に鋭い尾尻の痺れ毒排出器官が特徴で、尾尻に少しでも触れると超危険。

痺れ毒が垂れてきてビリビリになる。

尾尻を素早く切り取らないと、ビリビリにされるだけじゃなく、両手にあるハサミで胴体を千切られてしまう。

ドロップは[麻痺液 大]と[サソリ酒]と[硬いサソリのプレート]だった。

お酒好きなのか鬼人族は、積極的に狩っていたように思えた。


[クレイジーサンドハイエナ]は砂地に潜る能力もあるハイエナだった。

[グレーロトンバルチャー]と同じく腐食系スキルを持っており、獲物を腐らせてから食する。

人間も、噛みつかれたらタダでは済まないだろう。

ドロップは[黒い宝珠]と[魔石 中2]だった。


[スティンキーピルバグ]はダンゴムシのような虫だった。

ただ、大きさは人と同じぐらいの大きさをしていた。

砂中に隠れていて、跳びはね、丸まって獲物を押しつぶす。

硬くて大きなものが、突然、死角から襲ってきたら、慌てる。

そんな攻撃をしてくる巨大なダンゴムシって嫌だよね。

リュージたちは避けつつ、刀で切った。

鬼人族たちは剣技を使って、1匹1匹ずつ必殺の一撃を入れて、[スティンキーピルバグ]を屠っていった。

切ると非常に嫌な臭いがしたので、困ったことになった。

しばらくすると、ドロップ品に変わったが、匂いはまだ、残っているような感じだった。

ドロップ品は[防虫剤]と[魔石小5]だった。

[防虫剤]は無臭だが、消費タイプのもので、その名の通り防虫効果があるようだ。


[フェイクエビルトレント]は木のモンスターで、一応、水場や岩場の辺りにいて、木に擬態していたが、明らかに不自然だったので、全員でボコった。

ドロップは[木炭]と[フェイクシート]だった。[木炭]はともかく、[フェイクシート]は意味がわからなかった。


イベントリ鑑定


体の任意の場所に貼って、イメージしたスキンに変更できる。変更時間は約24時間。


鑑定しても、いまいち、使い道がわからない。


29階層に続く階段につく頃には、お昼時間を回っていたので、お昼にする。

早朝からずっと行動していたので、全員腹ペコである。


リュージにはある考えがあった。

それは、今朝、セイフティハウスをイベントリに収納した時に思い浮かんだ。

リュージは言った。


「エアースキャホルド!」


勿論、ただのスキャホルドではない。

面積が広い、そして平らなスキャホルド。

大きさは、セイフティハウス2軒を倍にしたぐらいの大きさ。

リュージはスキャホルドに乗るように5人に指示すると、イベントリからセイフティハウス2軒を取り出して、スキャホルドの上に設置する。


もう、お分かりであろう、そう、空中セイフティハウスの出来上がりである。


リュージはスキャホルドを空中に浮かせる。

すると、鬼人族から悲鳴のような声が上がる。

少しずつ、上昇させる。

10メートル、20メートル、50メートル、100メートルぐらい上昇させたところでストップした。

そして今度は、横に動かす。

最初、リュージたちは29階層への降り口近くにいたが、降り口より数百メートルぐらい横に移動した。

下からの見た目は雲である。

真横に並んで横を見ないと、全く雲にしか見えない。

子供用プールをイメージして作ったエアースキャホルドなので、一応、横壁的なものはあった。


「リ、リ、リュージさん、これは一体?」


ここまでしてから、ようやくジローが聞いてきた。


「エアースキャホルドだ。空中足場だな。いつもより、ちょっと大きく作った。さぁ、セイフティハウスに行って、昼飯だ!!」


一方、鬼人族は膝を折り、祈りを捧げていた。


『やはり、リュージ様は神だった。』


『常識を覆すほどの力の持ち主だわ。あぁ、やはり、リュージ様は素晴らしい。』


『なっなっ、なっ、なんてことなの。子どもの頃、夢にまで見た空中に浮かぶ家を、今、目の前で見ているわ。まるで夢を見ているようだわ。』


『彼は自分のした偉大なことを自覚していない。彼にとってはこれが普通なの? 彼ならもっと凄いことを素晴らしいことを何度も見せてくれそうね。やはり、私たちの求めていた場所は彼に違いないわ。』


鬼人族はリュージに祈りながら、各自思い思いのことを思っていた。


「おーぃ!、昼飯時間ー、リュージさんが待ってるよ。」


ジローは鬼人族たちが動かないのを見て、動くように、声をかける。

鬼人族たちは慌てて、セイフティハウスに入る。


リュージは[ヒュージサンドワーム]からドロップした[ワーム肉 大]をイベントリから出す。

収穫クエストでもらった野菜類も適当に出す。

このダンジョンで得た肉類も豊富にあったので、イベントリから出す。

町で買ってきた各種調味料類もだす。

リュージは自分自身も料理はそれなりにできる。

そして、考える。

『セイフティハウスの前には、セイフティハウスの設置面積と同じくらいの空き地がある。どうせなら、そこで、バーベキューがいいのでは? ワーム肉は確定でも、それだけじゃ物足りない。』


リュージは決断した。


「ジロー、バーベキューにしよう。 バーベキューができる竃をつくってくれ。」


「わっかりやした。リュージさん」


そう言うと、ジローはセイフティハウスの前に、横長のバーベキュー用の竃を作る。


エアースキャホルドの上なので、土はないため、ジローは自身の魔力で錬成して、竃を作る。

ジローも魔力がかなり上がったので、割とガチで気合いを入れて作った。


「リュージさん、竃できました。これなら、どんな業火でも、耐えれます。思いっきり燃してください。」


「いや、ジロー、業火になったら、食材が焦げるからしないよ。よし、じゃぁ、まずは火を起こすか。」


そう言うと、リュージは[フェイクエビルトレント]からドロップした木炭を取り出して、プチファイヤーで火をつける。

木炭は一瞬、大きく火が上がったが、やがてチロチロといい感じに熾ってきた。

炭がいこる感じは何故かこころが落ち着く。


食材を切り分ける前に、プチウォーターで、さっと水洗いする。

アイテムボックス刀で、食材を適当に切り分ける。


その段階でちょうど炭がまさにいい感じになってきたので、のせようかなと思っていたら、


「リュージ様、お待ち下さい。ここからは私たちがやります。 あまりの手際の良さに見ほれてしまいました。大変、失礼致しました。」


そう言うと、鬼人族の4人はテキパキと食材を並べていく。

ジローはストーンクリエイトで、鉄板ならぬ石板、スチール網ならぬストーン網を作り出していたので、まさしくバーベキューだ。


竃の後にストーンクリエイトで作ったのが、石器と石鍋、石の食器類である。

食器は石で大体のものは作れる。

大昔は土を加工してなんでも作っていた歴史がある。

突き詰めれば、鉱石だって、土が変成したものだ。


炭がいいのか、肉や野菜はどんどん焼ける。

鬼人族は調味料を混ぜて、食材につけたり、自分たち自身が持っていた調味料と混ぜて、焼いていた。

いい匂いが立ち込める。


リュージはエアースキャホルドの上部に薄くエアープロテクションを設置する。


第一陣が焼けたので、全員で食べることにする。


「いただきます。」


飲み物ととして、紅茶とドロップの[サソリ酒]をだす。


「うんめぇぇーっ…リュージさん、めちゃくちゃうまいっす。ハンパねぇーっす。ワーム肉 最高ーっす。高級品頷けます。柔らかくて、肉汁もじゅわーっと出てきて、旨味がドンって感じます。肉の臭みもなくて、うまいっす。こっちのワーム肉の煮込みも最高ーっす。肉がホロホロと溶けて、まるで旨味の詰まった煮魚のようです。一緒に煮込んだ野菜も出汁で味が付いています。サイコーサイコーサイコーっす。」


ジローの食レポはさっきから、止まらない。

どれどれがうまいとかこれこれがサイコーとか言いまくっている。


鬼人族たちも美味しいバーベキューとサソリ酒のせいで、幸せ顔MAXであった。


リュージは追加の食材もイベントリからたくさん出した。

次々と6人の胃袋の中に入っていった。

6人が大体満足したようだったので、リュージはエアースキャホルドを移動させて、29階層への降り口へ寄せた。

エアーサーチで、周りを確認した後に、ゆっくりとエアースキャホルドを地上に降ろす。


「楽しい時間は一旦終わりだ。さぁ、今から夕方までに30階層の入り口もしくはボス部屋の近くまでいくぞ。気合い入れなおせ!!」


「ヘイ、リュージさん。」「はい、リュージ様。」「行きます。」「がんばります。」「

素敵、リュージ様。」


リュージたちは再び出発した。

30階層目指して。

お読み頂き、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ