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終章
五年後。
僕は父さんの墓の前に立っていた。
「父さん」
「全部終わったよ」
空は青かった。
「長かったような」
「短かったような」
不思議な時間だった。
「そうそう」
「今日から僕は悪魔国の王になるんだ」
「どうやら僕にも」
「純系悪魔の血が流れていたらしい」
苦笑する。
「これからは」
「グレゴリウスと一緒に」
「争いに巻き込まれる人がいない世界を作るよ」
少し間を置く。
「あと……」
「僕」
「グレゴリウスと結婚した」
「驚いた?」
「向こうで笑ってくれたら嬉しいよ」
墓へ手を置く。
「じゃあ」
「また来るね」
僕は歩き出す。
もう。
戦いの音は聞こえない。
この世界は。
気持ち悪いくらい静かで。
でも。
今まで見たどんな景色より。
美しかった。
僕は思う。
この平和を。
僕だけじゃなく。
僕たちが。
守っていく。
生きていく。
これからも。




