どうやら私は幼馴染彼氏に嫉妬しているらしい
「ねぇミユキ、どう思う!」
「いや、どう思うって言われても……」
私は現在、ミズキに用事があると言って先に校門に待ってもらい、親友のミユキに相談をしている。
「ミズキ明らかにおかしいよね?今までそんなことなかったもん!」
「はぁー。まずは深呼吸して落ち着いたら?」
「失礼ね!私は落ち着いt「はい……吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー」……だから!「まずは深呼吸。大きく吸ってぇ、吐いてー。ほら、やってみて」……分かったわよ」
私はミユキに言われるがまま、その場ですぅーはぁーすぅーはぁーと、深呼吸をした。
……あれ、ちょっと落ち着いたかな?
ミユキってすごいなぁ〜
「別に私はすごくないわよ」
「……もしかしてエスパー?」
「違うわよ。リサ興奮状態だったから深呼吸させただけよ。貴方ってすぐに態度に出るからわかりやすいの」
ミユキは笑いながらそう言ってきた。
ミユキは時々心を見透かしたように思っていることを言い当ててくる。すごいとは思うけど……正直、ちょっと怖かったりする。
「怖くて悪かったわね?」
「ねぇ、読心術でも習得してるでしょ?」
「だから、分かりやすいんだってば……。すぐに感情的になるし」
「……そんなことないもん」
「いじけた時にはすーぐ視線外して膨れる……。でも、そう言ったところはミズキ君と同じね。……お似合いじゃない?」
「え……そ、そうかなぁ〜」
「あなたって情緒不安定よね」
「失礼な!」
ミユキは私を茶化しながら?も気を紛らしてくれた。
もうさっきの怒りはだいぶ和らいだ気がする。
私の親友はちょっと……いや、やばいくらいすごいかも。
「まぁ、この話は置いておいて……今リサが感じている感情なら分かるわよ」
「………何?」
「それはね……」
ミユキはそう言いながら人差し指を立てて話し始める。
「独占欲と嫉妬よ」
「独占欲と嫉妬?」
「そう」
「そんなことないって」
「はぁー貴方鈍感ね。ミズキ君がかわいそうだわ」
「ひどくない?!」
ミユキは頭を額に手をつけながらため息をした。
独占欲?嫉妬?私がミズキに?
……てかそんな態度取らなくてもいいじゃん。
「そうね……これは例え話だけど」
「……」
ミユキは少し考えた後、そう前置きをしながら話し始める。
「ミズキ君がこのまま、リサ以外の異性と仲良くなって、友達以上の関係になったらどう思う?」
「それは……」
ミユキの言葉に胸の辺りがチクリッと痛み始め、胸の内のモヤモヤが増していった。
「今、リサが感じている感情、それが独占欲、嫉妬心よ」
「……」
「誰にもミズキ君を取られたくない。自分以外の異性と仲良くして欲しくない。もっとかまってほしい……違う?」
「……そうかも」
ミユキにそう言われて今までの胸のモヤモヤの正体がわかった。
今まで感じていたのが、独占欲、嫉妬なら全て説明がつく。
「やっと納得したわね」
「……うん、ありがとうミユキ。私、ミズキに嫉妬してたんだね」
私は理解したため、ミズキと話してみよう。
そう思った。
そして私の反応を見てか、ミユキは何かを思いついたのか、少しにやけながら話し始める。
「ならよかったじゃない。……でも、気づくの遅すぎたかもしれないわね?」
「え?」
「ミズキ君ってすごくかっこいいじゃない?高身長でスポーツもできる。それに優しくて容姿もいい。みんなリサのこと気を遣って何もしなかったけど、実は結構人気あったのよ彼。……他の女子生徒も話してたんでしょ?もしかしたらリサに愛想つかして浮気して……あ!ちょっと待ってリサ!じょーだんよ!………行っちゃった」
ガタン。
ミユキが「浮気」と言う単語を出した瞬間、少し泣きそうな顔をしながらリサはすぐに教室のドアを勢いよく閉め、教室を出て行ってしまった。
「どうしよう?」
リサはそう悩みながらも自分がやってしまった過ちを少しだけ後悔するのだが……。
「ま、いいか!どうせあの二人には何かしらの刺激が必要だったみたいだし。雨降って地固まるって言うしね……」
ミユキは誰もいない教室で呟きながら一人納得し、自分の親友の恋路がいい方向へ行くように祈るのだった。
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次回は21時30までに投稿します。
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