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大人な子どもと子どもな大人



お兄ちゃんがキツネとかが擬人化しないから子どもを誘拐してきた、と騒ぎ立てたら叩き折られた。自己修復出来なかったら封印されてた。


ルシフ卿ことローズリッテちゃん。堕天魔族で茶色の翼が特徴的な女の子。7人のリーダー格で情熱的な子かもしれない…というか、典型的なおぜうさまだ。


サータ卿ことマリーテレズちゃん。堕天魔族で灰色の翼が特徴的な女の子。サータ卿の養女でローズリッテちゃんとは双子らしい。なんか、人の不幸が好きそうなおぜうさまだ。


堕天魔族っていうのは天使との混血の割合が多い魔族の事を言うらしい。それぞれくすんだ色の天使と同じ翼を持つのが特徴。


レヴィア卿ことルフィニたん。海魔族の女の子できっと一番の良識持ち。清らかな感じのする良い子だ…むしろ、この子が居なきゃ混沌としてる気もする。海魔族は亜人の中でも海系統の混血の割合が多い魔族。彼女は…ドラゴン系かなと思うけど、分類合ってるのかな?


ベルフ卿ことディライアちゃん。獣魔族の女の子で…残念な子だと思う。所謂アホの子だと思う。お兄ちゃんに傾倒し始めているのは神様だからとか言い出すくらいだし。獣魔族は亜人の獣系統の混血の割合が多い魔族。彼女は犬耳だね…本人が言うには狼らしいけど金色の狼って居るのかな?


マーモ卿ことリーヴァちゃん。霊魔族の女の子でお兄ちゃんがメガネっ娘にしてしまった大人しい子。お兄ちゃんにメガネを作ってもらうなんて気に入られてる幸運な子だと思う。いじめられっ子オーラがありそうな気もする。霊魔族は精霊との混血の割合が多いけど精霊は滅びて久しいから先祖返りとかしてるとかみたい。


ベルゼ卿ことロニカちゃん。複魔族の女の子で甘えたがりみたいだ。いや、自分の気持ちに忠実なだけかもしれない。複魔族は所謂混ざりすぎて分類出来ないのとか魔物と混じった子である事が多い。彼女も昆虫の翅を持つしそういう事なんだろう


アスモス卿ことラベンナちゃん。淫魔族の女の子で…思考が淫魔だ。けど、疑わしい。そう思われるように行動してる気がする。淫魔族ってスライムにやられた人間との混血で一番多い魔族の種なんだよね。とはいえ彼女みたいに私たちが知る淫魔とはちょっと違う…はず。


まあ、年齢的には際どいけど、魔族としてはきちんと成人しているみたい。


そう告げて、お兄ちゃんを安心させたけど「子作り出来るようになったら成人ってのはどうかと思う」って落ち込んだ上に、ミケちゃんが「猫耳族は獲物を1人で狩れたら成人にゃん。だから子作りするにゃん」とこの中で一番成人としての長さがあるらしいを知ったので落ち込んで部屋に引きこもった…お兄ちゃんは真面目すぎるんじゃないかと思う。転移して別の世界へ行かないようにとシュウちゃんたちが見張ってるから大丈夫だと思うけど。



「というわけで、お兄ちゃんこと勇者アレクは魔王を倒しました。ですが、彼は魔王として人間を滅ぼす事になったのです」


「全ては残された魔族と1人の少女のため…ですが、愚かな少女は残された魔族を、アレクの家族となった父を、母を、妹を斬り殺し、肉を食らい血を啜り骨の髄までしゃぶりつくしました」


「イリーナさん、私そんな事までしてない…」



イリーナちゃんとリーシャちゃんが7人にお兄ちゃん教の布教活動をしていた。サレナちゃんが大好きな7人だから、お兄ちゃんの事も大好きみたいだ。まあ、ユーカ時代の事は知らないけどしのぶちゃんを見ていたらどれだけお兄ちゃんが好きなのか分かったし、正直、私やかなちゃんよりお兄ちゃんと進んでいる気がする。お兄ちゃんが「サレナだけはしばらく一緒に寝させない」と言ってシラヌイでの事を話してくれた。ユーカの時には未遂まで行ってたらしい…お兄ちゃん、一度寝ると滅多に目覚めないからなぁ…


それはともかく。お兄ちゃんが7人を学園へ留学させるとシュウちゃんやシュウゾウさんに話をつけてくれたついでに学園編を始めたい人は編入出来るよう取り計らってくれるらしい。


ここで心配なのは年齢とか学力だ。魔法とか実技は桁外れだから構わないらしいけど、その2つによって編入するクラスや学年が変わってしまう。


お兄ちゃんが先輩なのは構わない。かなちゃんも年齢的に…なんて考えたら私もか。特別クラスとかにならないかな。この世界の学校は専門技術や研究でなければ程度はあまり高くない。所詮、高校生が最適化簡略化した学問だから、読み書きと計算、歴史に実技がある程度出来れば構わない。魔法や魔科学とかも魔力とかに左右されるから専門技術に近いからある程度しかやらないみたい。


そう考えると、私たちは先生向きかもしれない。お兄ちゃんはともかく、私はあまり向いてない気もするけど。



「というわけで、お兄ちゃんの学力を把握しないと、お兄ちゃんと保健体育を一緒に学べないと思うんだよ」


「灯里ちゃん、そういうところブレないよね…」


「そもそも、我輩たちだってどれくらいの学力あるか分からんにゃん」



読み書きと計算は日本語主体だから大丈夫…歴史は史実以上に事実を知っているからちょっと危うい。そう考えると、お兄ちゃんの方が不利かもしれない。



「…あのー…そもそも、トウマさんが学校に行くんですか?」



ファルちゃんの指摘に私たちは固まる…お兄ちゃんなら皆が学校に行ってる間に墓参りとかしそうだし。


むしろ、生きる神様が学校に通ったら大パニックになりそう。シラヌイではそうなったらしいし…


安全な睡眠の代わりとかじゃないと学校に行く可能性低そうだし…



「…まあ、何とかなるよ。このままだとお兄のところにあたしたちのクラス全員集合するから固まっていようって。あの7人、何回か転生しているから分からないかもだけどクラスの子だよ」



そういえば、そんな子たちが居た気がする。でも、中には男の子だった子も居たような…お兄ちゃんのハーレムに男の娘は認めない。調査しなくては。

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