表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/107

チートさえあれば努力は大抵無駄になるよね



次の日からそれぞれの特訓が始まった…とはいえ、神具が余りにもチート過ぎて何を特訓すべきなのか悩むのが多数。まあ、1番特訓しとなかなゃいけないシュウを鍛える事にした。



「あー…うん。まあ、そうなるわな」



俺の剣の師匠はドラゴンでした。つまり、よくそんなの信じられたな、俺…というわけでシュウは素振り3万回で挫折した。ちなみに俺には回復させて後2万をやらせるほど無慈悲な心は存在しない…というか、よく3万回振れたなと。魔法使ってはいたものの…



「…お兄基準で考えたらダメだよ。元々半分魔族で基礎能力高いんだし」



それを先に言えよ、奏多…まあ、気付かない振りしてた俺も悪いんだが。アリエルアに回復の練習ついでに治療してもらうか。



「お兄様…シュウちゃんの中身が北里くんで、400年生きてる知識があるからって無茶させたらダメだよ。小さな女の子なんだし」


「アリエルアさん…小さなは余計…」



疲れ以上にプライドのダメージが…ホムンクルスは成長するんだから大丈夫だろう。だが、アリエルアは自分に返ってくるの理解してるのか?


いや、指摘したら「なら成長させてよ」とか言ってきそうだからしないけども。



「奏多。とりあえず、竜介にやらなきゃいけない技の方法を教えてくれ…シュウが仮に失敗した時に俺の剣を使う必要もあるし見ておきたい」


「それ、リーゼアリアちゃん死亡フラグだよ…それに、これといって難しい事はないんだよ。『この剣に入れ、ここにおいで』って念じながらするだけだし」



感覚でやれと言われた。シュウも呆れた目で奏多を見ている。後、勝手にリーゼアリアを殺そうとするな。それと、そんな事で剣に入った2人はちょっと…いや、かなり不憫な気もする。生温かい目で見てやろう。


生温かい目で見るといえば今日のリーゼアリアだ。いつものように召喚の練習をするわけでもなく瞑想をしていた。自分と向き合っているらしいが…その横でミケが日向ぼっこして寝てる。まあ、ミケの相手するには俺や奏多だと強すぎるし、他の皆だとちょっと危ない。そう考えるとよくシュウは昨日あそこまで加減されてるとはいえ出来たなと思わざるを得ない。


イリーナとファルはそれぞれ武器を扱おうと必死だし…いや、シュウは竜介のためだしリーゼアリアやアリエルアは母国のため、ミケはクソ兄貴を殴るためだから分かる。俺も大魔王たちは潰したい…とはいえ、全員を巻き込む必要があるかは微妙なところだ。


まあ、奏多は後方支援はするが他の事があるから役に立てないかもと言っているが。そのためにアースやフレアは偵察に出ているが、神殺しには慣れているとかで心配無用らしい…



「それに、あたしの力を貸し与えてるから大丈夫です。あの子たちもああ見えて400年近くやって来てるし」


「…貸し与えてるねぇ…」



俺もそれが出来たとしたら皆も安全に戦えるんだろうな…というわけで実験してみようか。




「【知識】と【忍耐】を授ける」



【知識】をイリーナに、【忍耐】をファルに付与してみた。【美徳神ぎぜんしゃ】の内部スキルを貸し与えるものだが俺が使えないという事はなさそうだ。



「…あ、さっきよりこの本の内容が分かる気がします」


「もしかしたら、この盾の強度が増したかもしれないんですよね?」


「そこまでは分からないが…まあ、無いよりはマシになったかもな。害があればすぐ解除するから言ってくれ」



とりあえず、他の皆にも美徳系のスキルを付与した。さすがに大罪系のスキルはマイナスがありそうだし、あまりやりすぎると耐性が出来て人数的に押し負けそうな気がする。アースなんか初対面のくせしてやたらと積極的だったから、それがきっかけで全員から何されるか…まあ、アースの場合は神格欲しいだけかもしれないが。







「兄様の過保護は嬉しいんですけど、今までの努力が無駄になった気が…」



兄様の入浴を見計らい、ガールズトークを始めた。というより、昼間貸し与えてもらったチートの鑑定をやってみたわけで…


わたしたちのスキルが兄様の付与したスキルを吸収して更なる進化をしていた。リーゼアリアさん以外が…



「…皆、ずるいよ…」


「ずるいって言われても…リーゼアリア姉様の方が良いと思うんですけど。返せないから嫌われるって事もあるわけだし」



それが一番の問題だったりする。兄様が貸してくれたものを使ったという事で嫌われはしないだろうけど…といっても無意識のうちにスキルが進化してしまったのだから言い訳はしても…



「まあ、お兄にきちんと話せば良いよ。それに、この2人も付与して欲しいだろうし」



わたしたちが兄様にスキルを貸し与えてもらったのを知って、兄様の入浴を邪魔しようとして奏多さんに折られかけて部屋の隅で震えてる2人が居た…帰ってくるタイミングが悪かっただけなんだよね。



「強くなるのは構わないにゃん。でも、自分の力だけで強くなった気がしないにゃん」


「実際、してないし。俺なんて皆以上に沢山もらったのに統合されちゃったわけだし」


「でも、こういうのがトウマさんらしいところかもしれないですね。ウチは前世でもその前でも守ってもらうばかりで…」



ネガティブになってる…兄様のスキルにどうにか出来るのないかしら。








唯一ゆっくり出来る入浴時間を堪能し部屋に戻るとアースとフレアがスキルくれと言ってきた。まあ、それは構わないが与えた瞬間に何か2人がキラキラ光り出した…というか、明らかにパワーアップしてるだろ。これ…【七大罪処刑まえのぶき】の時と同じだし。


しかも、リーゼアリア以外の全員がスキルを進化してしまったとか。いや、まあ構わないんだけどさ…強くなるなら利用しても。それで神格狙いは嫌だな。



「あ、そういえばサブマスターに伝えておかないといけない事が」



アースがこちらに向かってそう言ってきた。いつサブマスターになったよ、俺…


だが、アースの報告によって事態は動き出す事になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ