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空の旅、特に何も無し

昼食を済ませ、俺は修理を手伝った。ついでに【強欲】でコピー出来たので良しとしよう。更に最上級の部屋がキャンセルされたので通常料金で入れる事になった…せめて、タダにしろよ。後でミケにドラゴン呼ばせるぞ、コラ。しかもキャンセルしたの卵盗んだ冒険者たちだと知ってるんだぞと…


そういうわけで、修理を途中で止めました。コピーは出来たわけだし。勿論、チケット返金してもらいました。更にお礼も現物でふんだくりましたが何か文句でも?



「というわけで、作ってみた」



かなり魔力使ったが必要な部分以外は簡素化しておく。魔法を使えば【強欲】で得たデータを元により良く仕上げる事も可能なわけだ。更に機能向上も出来るし武装とかも増やした。最早【魔空船】ではなく【小型魔空戦艦】と呼ぶに相応しい。



「お兄ちゃんも男の子だねぇ」


「さすがですけど、戦争でもするんですか…」



あかりんズには何故か呆れられた。ミケは目を輝かせているというのに。イリーナはイリーナで「制空権が〜技術提供が〜」、ファルも「操縦誰がするんです?」と現実的な事を言うし…いや、言いたい事は分かるがかっこいいとかって反応が欲しかった。まあ、そういう反応してくれるのは男子以外では奏多だけだったさ…奏多、早く来い。


なんて悲観的になってもいけないのでさっさと乗り込んだ。向こうの乗客の一部が乗りたいと言って来たり買い取りたいとかほざいて来たので丁重にお帰りしてもらった。地面へと丁重に…安心してください。顔から下だけですよ?


せめて正規料金の倍出してきて話をしろと。買い取りたいにしても金持って来てから言えと。







中に入って色々なところを見て回ったけどこれは凄いというしかない。もっとも、兄様ならこの程度造作もない事なんだろうけど…それに、寝室が個室なのはちょっといただけない。せっかく添い寝してもらえるようになったのに…



「誰が魔力供給に操縦をやると思うんだ。寝る暇なんか無いだろ」



リーゼアリアさんが先に噛み付いたけど兄様はそう反論した。寝ないつもりなんだ…あの定期船でも3日かかる距離だから兄様が改良していても都市まで1日では無理だと思う。


となると、ここはメイドとしての腕の見せ所だ。







【小型魔空戦艦】を飛ばして数時間。ようやくコツが掴めた。操縦と言っても無属性で反重力にして炎属性でバーニアを点火するのが一番楽だ。風の魔法は俺には複合しないと扱えないので魔力の消費で考えればこれが一番楽だった。次作る時は改良しないと…


後、もっと小型化しようと思う。理由は簡単だ。



「暑苦しい…」



せっかく個室まで作ってそこにベッドやら何やらを詰め込んだというのに、イリーナ以外の全員が俺という枕を求めてこの場に居るからだ。さすがに「普通の船だったら3日3晩酒池肉林だったのに、残念だよお兄ちゃん」と言われた時は甲板にくくり付けてやろうかと思った。結局、両腕に左足と背中の自由を奪われて俺は魔力で操縦する事を余儀なくされたわけだ…



「兄様、お夜食を持ってきました」



更にイリーナよ、飯を食えと。メアの時の破壊的腕前、宇津木さんの時の残念料理を知る俺にはそれが致命的なものではないかと思うんだが…しかも頼みの【七大罪処刑ぼうしょくといういぐすり】にはちょっと手が届かない。


いくら俺がチートだとしても毒物を食べたいとは思わない。繊細な作業をしていれば尚更だ。いや、イリーナの気遣いが嫌なわけじゃない…でも、せめて背中を枕にしてるファルが作って欲しかった。しかも、俺は逃げられもしない。



「兄様、食べさせてあげますね。あーん」



普通なら照れたりするシーンなんだろう。でも、恐怖しかない。まずはいつでも不時着出来る高度まで下げよう。ここで気を失えば墜落は確実だ…まあ、墜落しても加護あるから大丈夫だけどさ。


この後、何とか意識を失わず生き地獄から生還したのは言うまでも無い。初めて今世で死を間近に感じたし…イリーナよ、せめて味見をしてくれ。残ったから間接キス目当てとかで食うのは構わないが、食べた途端に自分が気絶するようなものを人に無理やり与えるな。

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