第41話:はじめての…。
このお話は主人公目線で語り口のように綴っております。
「はぁ────っ。」
私は息を吐いてみた。白い息が見える。あぁ…、もう12月になっていたわね。そういえば車内から見えていた街中の景色もクリスマス使用になっていたわね……………。
「もう12月だから息も白くなってるな。」
「わかりました?」
「ああ、奈々が何を考えてるのか、最近はわかるようになってきた。」
「ふふっ。要さん、私が要さんのこと好きってこともですか?」
私は浮かれて思わずそう口走っていたようで、
「────?!」
要さんが息を止めた瞬間にそのことに気付いたの…。
「────!!あ…、えっ…と……………。」
思わずシドロモドロする私……………。
ふぃに要さんに抱きしめられてびっくりしたけど暖かい……………。
「か…。要さん……………?」
私は彼の腕の中の暖かさと自身の身体が恥ずかしさで火照るのとを感じながらも、どうしたらいいのかわからず戸惑っていた。
要さんは私をギュッツと強く抱きしめたまま
「ありがとう、奈々。俺は嬉しい……………。嬉しすぎるよ。」
彼は少し震えてるだろうか…。私は彼の顔が見たくなり彼の腕の中で顔を上げて彼を見つめた。
────目が合った!
彼の瞳が潤んでいる…。そして彼の瞳の中に私を見つけたと思ったら彼が優しく微笑んで、そして……………。
そっと私の唇に触れた……………。
暖かくて優しい彼そのもの……………。そっと優しく触れていた。私は静かに目を閉じた……………。
私達が唇を重ねていた時間はそう長くはなかっただろう。だけど私にはまるで映画のようにスローモーションで時間が流れるように感じた。辺りは静けさを纏い、聞こえてくるのは二人の鼓動だけ…。
空気の冷たさは今は何だか心地いい……………。辺りに人がいない夜の高台……………。
澄んだ夜空が星たちの煌めきを引き立たせて目を開ければ綺麗な夜景が広がってる…。そんな場所で好きな気持ちが溢れてるだなんてロマンチックすぎる…。
彼の唇がそっと私の唇からゆっくりと離れた時、私はゆっくりと目を開けた。目の前に優しく微笑む彼の姿が…。
〝ーなんて嬉しそうな……………!〟
あの唇が…。私は我に返って急に恥ずかしくなった。だけど彼はどうだろうか?付き合った経験があるのだから初めてのキスではないはず…。そう思って彼を見ると彼の耳が赤くなっていたのを見て私は口角が上がっていた。
「さあ、遅くなったし帰ろう。」
そう言って要さんは手を差し出してきたので
「はい。」
私はその手を取った。彼も恥ずかしいのかと思うとちょっと安心した。これからも付き合っていくうちにもっと二人の関係が進んでいくのだろうと思うと急に緊張してドキドキと鼓動が煩くなっていた。私はそれが要さんに気付かれないようにと〝おちつけ〟と自分に言い聞かせていた。
その後車で家まで送ってもらった時
「おやすみ。」
と言って要さんはまたキスをしてきた。
付き合い始めてひと月半。私達の交際はとてもゆっくりと進んでいる。私にとってはファーストキスなのだ。その余韻は長く部屋に着いてもずっとドキドキしていた。
ご覧下さりありがとうございます。奈々と要は上司と部下でもあるので慎重に交際を深めていっておりますが、キスまでの期間て一般的にはどれくらいなのだろうと思って調べたらびっくりしました。意外と早いんですね。昔後輩が3回目のデートで身体の関係に…と言っていたけどそういう人が多いことにも驚きました。こういうシーンを書くのはちょっと恥ずかしい…。




