表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の中で  作者: 魚を食べる犬
夢の後のお話
6/6

第四話

私の名前は『星華(せいか)』。星のように輝き他人の目に焼き付く美しい娘になって欲しい。空を見上げれば月に負けずと自己主張するがのごとく輝き、月見や、兎と餅つきなど長年地球人(われわれ)の心を魅力してきた。母はそんな願いを込めて名付け、今日まで私を育ててきた。

星も良いが、かぐや姫の方がもって良いと思う。複数の男性から求婚される彼女の美貌には一種の妬心(としん)を抱いた。如何に言葉巧みに口説けるか、自身の富力。どの男性のステータスは充分にも拘わらず、困難な要求をして最後は月に帰っていった。幼少期は憧れと感動、しかし成長するにつれて心の中に黒い感情が生まれ今になって 妬んでいたことに気づいた。

持つもの持たざるもの。なんと無責任な言葉だろうと癇に障る。私の名付け親にも私に星華という名を与えたことに不満を覚える。

何が輝くだ。今の私は輝けていない。

何が他人の目に焼き付くだ。誰も私に目を向けない。

何が美しいだ。実際の自分は醜い。



私に呪いを掛けた魔女が憎い。何か私の人生をひっくり返すような出来事がないか。かぐや姫のように私の願いを叶えてくれる人は居ないのだろうか。私に帰るべき場所はあるのか、与えてくれるのか。

かぐや姫、なぜあなたは楚楚で、そして他者から求められ庇護に置かれるのか。

私はあなたに会いたい。そして聞きたい。

どうしたら甘い言葉を問い掛けてくるパートナーに出会えるのか

どうしたらあなたになれるのか。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ