第四話
私の名前は『星華』。星のように輝き他人の目に焼き付く美しい娘になって欲しい。空を見上げれば月に負けずと自己主張するがのごとく輝き、月見や、兎と餅つきなど長年地球人の心を魅力してきた。母はそんな願いを込めて名付け、今日まで私を育ててきた。
星も良いが、かぐや姫の方がもって良いと思う。複数の男性から求婚される彼女の美貌には一種の妬心を抱いた。如何に言葉巧みに口説けるか、自身の富力。どの男性のステータスは充分にも拘わらず、困難な要求をして最後は月に帰っていった。幼少期は憧れと感動、しかし成長するにつれて心の中に黒い感情が生まれ今になって 妬んでいたことに気づいた。
持つもの持たざるもの。なんと無責任な言葉だろうと癇に障る。私の名付け親にも私に星華という名を与えたことに不満を覚える。
何が輝くだ。今の私は輝けていない。
何が他人の目に焼き付くだ。誰も私に目を向けない。
何が美しいだ。実際の自分は醜い。
私に呪いを掛けた魔女が憎い。何か私の人生をひっくり返すような出来事がないか。かぐや姫のように私の願いを叶えてくれる人は居ないのだろうか。私に帰るべき場所はあるのか、与えてくれるのか。
かぐや姫、なぜあなたは楚楚で、そして他者から求められ庇護に置かれるのか。
私はあなたに会いたい。そして聞きたい。
どうしたら甘い言葉を問い掛けてくるパートナーに出会えるのか
どうしたらあなたになれるのか。